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2025/09/16

30代女性 歯周病が進行して溶けた骨を歯周組織再生療法で治療した症例

ご相談内容

「噛むと左下奥歯に違和感がある」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下奥歯を支える骨の一部が、歯周病により深く溶けていることが判明しました。

以前はこの歯の後ろ側に親知らずが生えていたため、清掃が難しいことで汚れが溜まりやすく、その影響で奥歯を支える骨が損なわれたと考えられます。
親知らずを抜いたあとも骨の回復が十分ではなく、歯周病が進行してしまったようです。

このまま放置すると、歯周病が悪化して最終的に歯を失ったり、隣の歯にまで悪影響が及んだりするおそれがあるため、早急に治療する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

症状がこれ以上進行してしまう前に、歯周組織再生療法による治療を提案しました。
歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた骨や歯茎などの組織を、特殊な材料を使って人工的に再生させる治療方法です。
患者様の場合は骨の一部が残っているため、治療による骨の再生が期待できます。

メリット
・抜歯をせず、歯の寿命を延ばすことができる
・噛んだときの違和感を改善できる
・隣接する歯への悪影響を防ぐことができる

デメリット
・外科的な処置となるため、術後に腫れや痛みが生じるリスクがある
・経過観察が1年程度の長期間にわたる
・完全に元の状態に戻るわけではなく、改善の程度には個人差がある
・自費診療なので比較的費用がかかる

メリットやデメリットを丁寧にお伝えし、しっかりと検討いただいたうえで治療に同意いただきました。

まずは左下奥歯に対し、歯周組織への負担を軽減するよう細心の注意を払いながら、感染源となっている歯石や炎症を起こしている組織を丁寧に取り除きます。

続いて骨の再生を促進するため、エムドゲインという歯周組織再生材料と骨移植材を欠損部位に填入しました。
エムドゲインは歯の発生過程で重要な役割を果たすタンパク質を含んでおり、歯周組織の再生を促進する効果があります。
また、骨移植材は失われた骨の代わりになる人工的な骨の材料で、新しい骨が作られるための足場のような役割を果たし、骨の再生を助けます。

その後、治療部位を保護して再生を安定させるため、吸収性の膜でカバーして丁寧に縫合しました。
この吸収性膜は時間の経過とともに自然に吸収されるため、追加の除去手術は必要ありません。

手術後は傷の治癒を待ってから抜糸を行い、治療部位の治癒状況を定期的に確認しています。
最終的には、1年後に歯周病の再評価(歯を支える骨や歯茎の状態を再度確認すること)をする予定です。

この治療のリスクについて

・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・外科処置後のメンテナンスを怠ると、良好な結果が得られない可能性があります

  • 年齢・性別 30代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 -
  • 治療回数の目安 手術1回
    抜糸1回
    1年の経過観察の後に再評価
  • 治療費総額の目安 140,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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治療前 治療中 治療後

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診療時間 9:30~13:00 14:30~19:00
休診日 日曜 祝日
代表者 大塚 正行

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