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2024/11/29

10代女性 顎の幅を広げる装置とワイヤー矯正を併用した治療で前歯の隙間を改善した症例

ご相談内容

「前歯の隙間が気になるので治したい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の歯並びには歯と歯の間に隙間がある「空隙歯列弓」が認められました。とくに上前歯は、歯の間にやや広い隙間がある「正中離開」、いわゆる「すきっ歯」の状態です。

前歯の隙間は見た目に影響が出るだけでなく、歯の隙間に食べ物が詰まりやすいため、虫歯や歯茎に炎症が起こる「歯周病」のリスクが高まります。
また、話すときに歯の隙間から空気が漏れることが原因で、サ行などの発音がしにくくなることもあります。

さらに、口呼吸の癖や舌が正常の位置よりも低い位置にある「低位舌」の影響で、下の歯が内側に倒れ込んで幅が狭い歯並び「狭窄歯列弓」も見られたため、矯正治療で全体的な歯並びを治療する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

正中離開のみの場合、歯科用プラスチックで隙間を埋める方法や、被せ物を装着する治療方法があります。
しかし、患者様は狭窄歯列弓も見られたため、上下の歯並びの幅を拡大したあとに、歯を正しい位置に整えて隙間をなくす矯正治療を提案し、同意いただきました。

まず、上顎には定期的にネジを動かして徐々に歯列の幅を広げる「急速拡大装置」を使用し、狭窄歯列弓の改善を目指します。
次に、下顎には左右奥歯にはめ込んだ金属の輪っかにワイヤーを取り付けた「リンガルアーチ」を用いて、歯の傾きを治しながら幅を広げました。

その後、上下の歯の表面に「ブラケット」と呼ばれるボタン状の装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を用いて歯並びを整えました。
ブラケットは、審美性を重視して白くて目立ちにくい「セラミック」製のものを選択しています。

歯の移動が終了したあとは、歯並びが元の位置に戻らないように固定する装置「ワイヤーリテーナー」を、上下前歯の裏側に装着していただいています。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

  • 年齢・性別 10代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 約1年3ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 約900,000円
    (急速拡大装置、矯正治療)

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休診日 日曜 祝日
代表者 大塚 正行

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