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2023/09/02

80代男性「両側の奥歯が噛むと痛い」ひどい歯周病で残せない奥歯を、精密な入れ歯と人工歯根「インプラント」を用いて補い、比較的短期間でしっかり噛めるようにした症例

ご相談内容

「両側の奥歯が噛むと痛い。しばらく歯科医院に来院しておらず全体的に見てほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、歯を支える組織に炎症が起こる「歯周病」が全体的に進行している状態でした。
特に、右上の奥歯(第2大臼歯/7番)と左上の歯4本(第1小臼歯/4番、第1大臼歯/6番、第2大臼歯、第3大臼歯/8番)および左下の奥歯(第1大臼歯)は重度の歯周病で大きく揺れており、治療して残すことは不可能と診断しました。

上あごに関しては、歯周病が原因で骨の量が減少し、歯を支えるための厚みや高さが広い範囲で失われている状態でした。

また、右下の奥歯(第2小臼歯/5番)が欠損しており、両隣の歯を削って橋渡しのように歯を補う「ブリッジ」で治療されていましたが、土台となる歯の根元に虫歯が生じていました。

患者様からは「なるべく歯を残したい。できる限り短期間で治してほしい」とご希望いただきました。

行ったご提案・治療内容

重度の歯周病で残すことができない歯に関しては、放置すると周りに細菌感染や炎症が広がることをお伝えし、抜歯に同意いただきました。

その後、抜歯部位を補う方法として、ブリッジ、取り外し式の「入れ歯」、人工の土台をあごの骨に埋入してその上に歯を装着する「インプラント治療」の3つをご提示しました。

下あごに関しては、患者様のご希望に沿って、固定式でご自身の歯のように噛めるインプラント治療を選択しました。

上あごに関しては骨の減少が顕著なため、インプラント治療では治療期間が長くなり、手術回数も多くなります。
そこで、ブリッジおよび取り外し式の「入れ歯」で補い、比較的短期間で噛み合わせを回復させる治療をご提案し、同意いただきました。

まず、右上の奥歯1本と左上の奥歯4本、左下の奥歯1本の計6本の歯を抜きました。
左下の奥歯は、あごの骨を再生させる「骨移植」を行い、インプラントをしっかり支えることができる環境を整えてから歯を入れました。

抜歯した左上の4番目の歯は、両隣にご自身の歯が残っていたため、適合が良く見た目も自然な「ジルコニアセラミック」のブリッジで強固に連結しました。
その後、ブリッジにぴったり合う精密な入れ歯「金属床義歯(きんぞくしょうぎし)」を作製し、失われた上の両側の奥歯を補いました。

また、右下に装着されていたブリッジは、一度外して土台の歯の虫歯治療をしっかりと行い、左上と同じくジルコニアセラミックのブリッジで被せ直しました。

さらに上の前歯に関しては、歯ぐきを切開して歯の根に付着した汚れや感染物を綺麗に取り除く「歯周外科手術」を行い、歯周病を改善させて歯をできるだけ長く残せるよう努めました。

この治療のリスクについて

・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・被せ物の装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が割れる可能性があります
・入れ歯は着脱式のため、食後の清掃が必要です

  • 年齢・性別 80代男性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 約10ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 ジルコニアブリッジ 380,000円
    インプラント 500,000円
    金属床義歯 400,000円

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休診日 日曜 祝日
代表者 大塚 正行

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