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2022/11/04

30代女性「奥歯が痛む」神経まで達していた虫歯を抜いたところに親知らずを移植して自分の歯を残せた症例

ご相談内容

「奥歯が痛くてつらい」とご相談をいただきました。

カウンセリング・診断結果

レントゲンで確認すると、右下奥歯(第1大臼歯/6番)の虫歯が深く神経まで達しており、細菌の感染によって歯の根っこの先端に膿(うみ)が溜まっていました。その後ろにはまっすぐ親知らずが生えていることも確認できました。

残念ながら虫歯の歯は治療によって回復させることは難しく、抜く必要があるとご説明しました。

歯を抜いた後の治療として、両隣の歯を削って土台にし被せ物を橋渡しさせる「ブリッジ」が検討できましたが、健康な両隣の歯を削る、場合によっては神経を取るといったデメリットがあります。

患者様からも「できるだけ自分の歯を残したい」とのご希望をお伺いしました。

行ったご提案・治療内容

患者様はご年齢も若くお口の中の状態が健康で、治癒力も十分にあると考えられたため、歯を抜いたところに親知らずを移植する治療をご提案しました。
親知らずの移植により、健康な歯を削る必要がなく、人工の歯の根っこを埋め込む「インプラント」など高額かつ時間がかかる治療を避けられます。

虫歯があった歯を抜いた後、右下奥の親知らず(第3大臼歯/8番)を抜き、細菌が付かないよう素早く移植しました。
処置にあたっては、歯が埋まっている骨と歯の根っこの繋がりを担う「歯根膜(しこんまく)」を傷つけないよう、細心の注意を払いました。
また、歯根膜の再生力を高め、移植した歯があごの骨や歯ぐきに馴染んで問題なく定着するよう、治療は短時間かつ確実に行うよう努めました。

その後、移植した親知らずを削って神経を抜き、今後細菌などに感染しないように神経の部屋である「根管」をしっかりと薬剤で密閉しました。

被せ物には、見た目が美しく耐久性がある「セラミック」という素材を使用しました。

この治療のリスクについて

・移植する親知らずの形態によっては治療が行えないことがあります。
・移植後、歯がしっかり馴染んで定着するためには、安静にお過ごしいただく必要があります。
・セラミックは強い食いしばりや硬いものが当たるなどすると割れてしまう場合があります。

  • 年齢・性別 30代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 4ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 250,000円
    【内訳】
    移植:100,000円
    被せ物の土台:30,000円
    セラミック被せ物:120,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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休診日 日曜 祝日
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