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2023/11/17

50代男性 割れた歯を抜歯と同時に「造骨治療」をしてから「インプラント」と「セラミック」で噛む機能を維持した症例

ご相談内容

「2日前に左下の銀歯が取れて歯が欠けた。食べるのに不自由している」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下の奥歯(第2大臼歯/7番)の被せ物が外れており(治療前画像)、他の治療前画像とレントゲンから神経がない歯に大きな銀歯が入っていたことが確認できます。

幸いにも患者様は「噛むのが困難なだけで痛みはない」とのことでしたが、歯茎から上の部分がほとんど残っておらず、中央部分にヒビが入っていました。
このままではヒビから細菌が侵入し感染が起きて痛みが出てしまい、放置すると感染が顎の骨にまで広がり重篤な感染症を引き起こす可能性があります。
そのため、これ以上被害が拡大しないために抜歯が必要と判断しました。

行ったご提案・治療内容

歯を保存することが難しいため、歯を失った後のことを患者様と相談しました。

両隣の歯を土台とする橋渡しの被せ物「ブリッジ」は後ろに歯がないため難しく、手前の歯に金具をかける「入れ歯」、または顎の骨に人工歯根を埋める「インプラント」によって噛む機能の回復が必要です。
また歯を1本失ったからといって食べる物は変わらないため、残った歯には失った歯の分だけ負担が増えて寿命を縮めることにも繋がります。
患者様は、入れ歯は他の治療法と比べ噛む能力が劣ることや異物感、取り外しが煩わしいといったマイナスのイメージから敬遠されたため、消去法でインプラントをご選択されました。
インプラントには入れ歯のマイナス部分がなく、失ったご自身の歯と同様の噛み心地が手に入る上に、入れ歯のように他の歯には負担をかけないことがメリットです。

まずはじめに、抜歯をして顕著な感染がなかったため「造骨治療」を同時に行いました。
本来抜歯をすると、歯の形をした大きな穴が空きますが、体が骨を作り修復すると同時に真逆の周囲の骨が痩せることで治癒していきます。しかし、インプラントは歯と同様に周囲の骨で支える構造のため、骨の減少はインプラントの寿命が短くなる原因となります。
そこで抜歯と同時に造骨治療をすることで、骨の成分と似た材料を穴に入れて回復させつつ骨が痩せる量を少なくすることができます。

2ヶ月間骨の治癒を待ってからインプラント検査を行い、CTのソフト上で、使用するインプラントの種類や入れる位置と角度をシミュレーションし、決定してから今後の治療全般の方針や内容、リスク等を説明しご承諾いただき、インプラント手術を行いました。

抜歯後骨が完全回復するには1年程かかるため、インプラントと骨が結合する期間を通常より長く確保し、5ヶ月後に歯茎の下に潜っているインプラントと人工歯を接続するための2度目の簡単な手術を行いました。

その後、インプラントに仮の土台と仮歯を装着して、噛む機能や異物感・発音などの日常生活への問題がないか確認する期間を設けてから歯型を取り、最終的な人工歯セラミック(カタナ)を装着して治療は終了しました。

術後の経過・現在のご様子

約9ヶ月間、歯を失って噛む能力の減少や片側だけで噛む不自由さなど食生活上噛みにくい状態が続いていましたが、患者様は「インプラントが入ったことで歯があった当時と同じような噛み心地と使用感が取り戻せた」と大変お喜びいただけました。

天然の歯が歯周病にかかるのと同じくインプラントも歯周病にかかり寿命が短くなることがあります。日々のケアだけでなく歯科医院でのプロフェッショナルケアによって歯周病感染を制御していくことがインプラントと歯にとって非常に重要になってきます。
またインプラントは人工歯をネジで固定する構造になっているため、年数が経つと緩むことやネジが損傷するといったリスクもあります。
そうしたトラブルを未然に防ぐために6ヶ月ごとの定期検診と、3ヶ月ごとのメンテナンスが必要です。
患者様にはこのことをご理解いただけているため、治療から8年経過した現在も検診とメンテナンスにご通院されています。

この治療のリスクについて

・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

  • 年齢・性別 50代男性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 9ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 473,550円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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治療前 治療中 治療後

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その他

クリニックより

以前は抜歯後に骨が痩せていくことを止める方法がなかったため、インプラント治療を受けられる方が限られること、インプラントを入れても不利な条件で先々の不安を残すことがある状態でした。
しかし現在は、抜歯をしてからどうするのかを考えるのではなく、抜歯をする前に造骨治療だけでなく今後のことをある程度予測を立てながら治療設計が行える時代に入っています。
つまり、インプラントを入れることが目的ではなく、将来の快適な食生活をどれだけ長く続けられるかが目的となっています。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、入れ歯・インプラント
自由診療 歯のクリーニング、メンテナンス、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、入れ歯、インプラント
住所 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-2-3 ミタカハイム1F
アクセス ・三鷹駅北口 徒歩1分
診療時間 【月・火・木・金】
10:00〜12:00/14:00〜18:30

【土】
09:30〜12:00/14:00〜18:30
休診日 水曜・日曜・祝祭日
※祝祭日のある週の水曜日は診療
代表者 高岡 周一

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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