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2023/12/08

20代女性 「左下の銀歯が取れた。銀歯も白くしたい」12本の歯を9年かけて歯科用プラスチックとジルコニアで治し審美的に改善させた症例

ご相談内容

「左下奥の銀の詰め物が取れた。銀歯を少しずつ白いものに交換したい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下の奥歯(第2大臼歯/7番)は詰め物が取れて歯の中に白いセメントが残っていましたが、虫歯など細菌感染はなく健康な状態でした。
外れた銀歯は紛失されており、早急に詰め物を新しく作製して歯を保護する必要がありました。(治療前2枚目)

また、左上奥歯3本(第2小臼歯/5番、第1大臼歯/6番、第2大臼歯)、左下奥歯2本(第2小臼歯、第1大臼歯)、右下奥歯4本(第1小臼歯/4番、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯)の合計9本も銀歯で治療済みでした。

右上奥歯2本(第1大臼歯、第2大臼歯)に詰めてあった保険の歯科用プラスチックは劣化し、歯と詰め物の間に隙間ができてさらに着色も見られました。

行ったご提案・治療内容

詰め物や被せ物に使用する素材は、保険と自費で5つあります。
・保険:銀歯(強度がある銀色の金属)
・保険:歯科用プラスチック(白く費用負担は最小限だが強度と耐久性が低い)
・自費:「金合金」(歯と詰め物の隙間ができにくく強度と耐久性がある金色の金属)
・自費:「ジルコニア」(強度はあるが白色の発色が強く透明感が低い)
・自費:「セラミック」(自然な色味や艶が出せるが食いしばりや噛みしめる癖によっては欠けることもある)

<治療1>
患者様は噛みしめる癖があるため強度と耐久性がある素材を使用する必要があり、将来的な虫歯リスクも考慮すると金合金製の詰め物が適していましたが、銀歯とともに金属製は見た目が目立つため選択肢から外しました。
白い素材である、歯科用プラスチック、ジルコニア、セラミックそれぞれの特徴とメリット・デメリットをお伝えしたところ、歯科用プラスチックをご選択されたため、ご来院当日中に左下の奥歯(第2大臼歯)に詰めて治療を完了しました。(治療中2枚目)

<治療2>
9ヶ月後、「左上の銀の詰め物が取れた」とご来院されました。
以前の写真(治療前1枚目と治療中1枚目)から、左上の歯(第2小臼歯)には銀の詰め物が入っていたことが確認できます。
詰め物は取れていたものの虫歯はなく、前回同様、歯科用プラスチックを詰めて1日で治療終了となりました。

<治療3>
治療2から4ヶ月後に「右下の銀の詰め物が取れた。左上奥の銀歯も白くしたい」と来院されました。
詰め物が取れた右下の歯(第2大臼歯)は、ご持参された銀歯をセメントで付け直しています。(治療中4枚目)
噛む力が大きくかかる左上奥の歯(第1大臼歯)には歯科用プラスチックでは強度と耐久性不足の可能性が高いことを丁寧にお伝えしたところ、ジルコニアでの修復にご了承いただきました。
銀歯を外した後に歯型を採って当日は仮歯まで入れ、次回来院時にジルコニアの被せ物を装着しました。(治療中3枚目)

短期間にたびたび銀歯が取れてしまうのは食いしばりや噛みしめる癖が原因です。
歯のすり減りも目立つため、歯とあごを保護するプラスチック製のマウスピース「ナイトガード」のご使用をおすすめしました。

<治療4>
治療3の6ヶ月後、「左下奥歯2本の間に食べ物が詰まりやすく臭う上に、フロスが切れたり引っかかったりしてケアがしにくい。なるべく費用は抑えたい」とご相談いただきました。
治療3で銀歯を再接着した左下の第1大臼歯、治療1で治療した第2大臼歯の間に隙間が見つかったため、第1大臼歯の銀歯を外して歯科用プラスチックを詰めてご来院当日に治療を完了しています。(治療中6枚目)

<治療5>
治療4から3年後に「冷たいものがしみて臭う」とご来院されたため拝見すると、治療4で処置をした左下の奥歯(第1大臼歯)に詰めた歯科用プラスチックが異常にすり減り欠けていました。また治療1で処置をした隣の第2大臼歯もすり減りが確認できました。

やはり歯科用プラスチックでは奥歯の噛む力に対して強度と耐久性が十分でなく、さらにもともとの患者様の噛みしめる癖もあり過度な負担がかかって詰め物が破損したことがしみていた原因と考えられます。
患者様も奥歯に適した素材での治療の重要性を納得され、新たに作製する詰め物はジルコニア製をご選択されました。

仮歯に置き換えて経過を見たところしみる症状が解消されたため、奥歯2本の歯型を採り翌回にジルコニアを接着しました。(治療中8枚目)

<治療6>
治療5の6ヶ月後に再度来院され、「残りの銀歯をジルコニアにして歯全体を白くしたい」とご相談いただいたため、残っていた銀歯8本のうち7本を順次ジルコニアに置き替えました。
残りの1本である右下の歯(第1大臼歯)は、患者様のご希望で歯科用プラスチックを詰めています。(治療中9枚目・10枚目)

<治療7>
最後の治療は治療6から11ヶ月後で、「右下奥歯がしみる。食べ物が詰まりやすい」とご来院されました。
拝見すると、強く噛みしめる癖が原因で、治療6で詰めた右下奥歯(第1大臼歯)の歯科用プラスチックが欠けて隙間ができていました。
歯科用プラスチックは強度が弱く奥歯に適していないことを再度お伝えしたところ、ジルコニアでのやり直しをご選択されたため歯型を採って後日装着しています。(治療後2枚目)

術後の経過・現在のご様子

銀歯だった12本すべてが白くなって美しい見た目になりました。
患者様も「口の中から銀歯が無くなり、白い歯になって嬉しい」と大変お喜びです。

ジルコニアの詰め物や被せ物はしっかり接着されており、食べ物の詰まりや臭いの症状は出ていません。フロスもスムーズでケアもしやすく、食生活や日常生活を快適に送っていらっしゃいます。

この治療のリスクについて

・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

  • 年齢・性別 20代女性
  • 診療種別 保険診療、自由診療
  • 治療期間の目安 9年(治療1:1日、治療2:1日、治療3:約3週間、治療4:1日、治療5:約1ヶ月、治療6:約5ヶ月、治療7:約2週間)
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 667,420円
    (仮歯を含む・保険一部負担は別)

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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治療前 治療中 治療後

クリニックより

初診時の治療計画では、ご希望に沿って、費用をなるべく抑えられる素材で白くやり直していく方針でしたが、患者様の噛みしめる癖などにより歯や歯科用プラスチックが想定以上にすり減ったり、硬すぎる銀歯による悪影響など9年の間でたびたび問題が生じたため、最終的にすべてジルコニアで入れ替えています。

歯科用プラスチックに比べ、ジルコニアは耐久性に優れていますが、いつかは欠けたり壊れたりします。特に噛みしめる癖がある方には残った歯質も心配です。

もし今回銀歯で治療していた場合、取れる可能性はあるものの壊れることはまれです。しかし、硬い銀歯と接している歯質が欠けたり割れたりするおそれがあります。
理想は噛みしめる癖を直すことですが、現実的にはなかなか難しいため、作り直せる詰め物や被せ物が壊れるほうが怪我をする確率が少ないと当院では考えています。

今回の患者様は、ご自身が理想とする歯をひたむきに目指し、9年の歳月をかけて実現されました。その意志の強さと忍耐力は尊敬に値します。
現在お口の中から銀歯が一切なくなり、「自信を持って口を開け、喋って笑える」と喜んでいただけています。
ただし、食いしばりや噛みしめる癖はまだあるため、就寝時にはナイトガードの装着をしていただくことで歯をしっかり守っています。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、入れ歯・インプラント
自由診療 歯のクリーニング、メンテナンス、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、入れ歯、インプラント
住所 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-2-3 ミタカハイム1F
アクセス ・三鷹駅北口 徒歩1分
診療時間 【月・火・木・金】
10:00〜12:00/14:00〜18:30

【土】
09:30〜12:00/14:00〜18:30
休診日 水曜・日曜・祝祭日
※祝祭日のある週の水曜日は診療
代表者 高岡 周一

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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