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2023/11/20

50代女性「右下の被せ物が繰り返し壊れる」あごの骨に人工の歯根を埋める「インプラント治療」で噛み合わせの負担を軽減した症例

ご相談内容

セカンドオピニオンの目的でご来院いただいた患者様です。
患者様は右下の奥歯を2本失っており、2年前に他院にて橋渡しのように歯を補う「ブリッジ」を作製していましたが、使用中に破損してしまったとのことでした。
「再治療がなかなか進まず、ブリッジが壊れた原因についても説明がない。不安なのでこちらで治療してほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

ブリッジの破損原因はブリッジ自体にあるわけではなく、ブリッジに噛み合う上の歯が5本あるのに対し、下はご自身の歯が3本しか残っておらず、噛む力を十分に支えきれない状況にありました。
単にブリッジを修復するだけでは、同じ問題が繰り返されたり、残った歯の寿命が短くなったりする可能性があります。
右下だけでなく上下と左右の噛み合わせのバランスも崩れていたことから、奥歯を中心に全体的な噛み合わせと噛む力の配分を見直すことが必要でした。

また、左上の歯(第2小臼歯/5番)について、銀歯の内部に進行した虫歯が見られ、残念ながら温存することは難しく抜歯しなければならないと診断しました。
抜歯後に歯を補う方法には、ブリッジ以外にも取り外し式の「入れ歯」や人工の歯根を利用した「インプラント」などがあります。
現在の状況や治療の選択肢について丁寧に説明したところ、患者様からは「入れ歯は入れたくないが、ブリッジが再び壊れるのも困る。安心して食事を楽しみたい」とご希望いただきました。

行ったご提案・治療内容

右下に関し、長期にわたって利用可能なブリッジを作るためには、噛んだ時に下の歯にかかる力を分散させるため、支える歯の本数を増やすことが重要です。
そのため、右下の奥歯がなくなった箇所にインプラントを1~2本、左上の歯にも抜歯後にインプラントを1本入れる治療をご提案しました。

また、適切な噛み合わせを獲得するためには、左下や右上の奥歯も新しい被せ物や詰め物で治療し直す必要があります。時間と費用はかかりますが、患者様が将来的にも健康なお口を維持できるよう、全体の噛み合わせの調和を図り再構築する治療をおすすめしました。

費用面も含めてご検討いただいた結果、右下についてはご自身の歯のように噛めて違和感が少なく、見た目も美しい「セラミックブリッジ」と、それを長持ちさせるためにインプラント治療を併用することをご希望いただきました。
右下の奥歯に1本のインプラントを入れることでその部分は単独の歯となり、もう1本の歯を補うために手前2本の歯で支える3本分のブリッジを設置します。
以前の5本よりも小さいブリッジになるため、歯の負担が軽減されブリッジの耐久性の向上が期待できます。

左上の抜歯部位に関しては、歯を削らなくて済み、噛む力を分散して負担が軽減できるメリットから、ブリッジではなくインプラントをご希望いただきました。
さらに、左下や右上の被せ物の治療についてもすべて同意いただきました。

インプラントは本物の歯ではないため、体にとっては異物であり感染に対して敏感です。そのため、治療の際は歯ぐきの感染症である「歯周病」の治療がひと段落していることが不可欠です。
また、インプラント部位を長持ちさせるには、歯の磨き残しを少なくする「プラークコントロール」が大切です。定期的な検診とメンテナンスを受けていただく必要性について手術前にしっかりと説明し、ご了承いただきました。

2本のインプラント埋入手術では、事前にCTを使用して最適な位置と角度を確認し、噛み合わせや外見に異常がないかを検討しました。
当院では手術中にもCT撮影を行っており、治療が計画通りに進んでいるか、安全面での問題がないかを確認しながら処置を進めることができます。

インプラントとあごの骨がしっかり結合したことを確認した後、歯ぐきを一部切開してインプラントを支える形に整えるための「ヒーリングキャップ」を装着する「2次手術」を行いました。
術後3ヶ月ほどで仮歯を装着し、咀嚼や見た目、発音などに問題がないかを日常生活を通してチェックします。良好に使用できていることを確認してから、最終的な被せ物として「セラミックの人工歯」を装着しました。

インプラントに合わせて左下や右上の被せ物もやり替えることで、右下のみの治療では実現することができなかった、バランスのとれた噛み合わせも獲得することができました。

術後の経過・現在のご様子

見た目も美しく違和感のない歯が並び、バランスよく噛めるようになりました。
患者様には「被せ物が壊れることや噛み合わせへの不安が解消され、食事も自由に楽しめるようになって嬉しい」と非常にご満足いただきました。

現在は、インプラントの機能を末永く保つため、6ヶ月ごとの定期検診と3ヶ月ごとのメンテナンスでご来院いただいています。
治療終了から4年が経過しましたが、被せ物が壊れたり食事に支障が出たりすることもなく、良好な噛み合わせを維持しています。

この治療のリスクについて

・インプラントは外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・ブリッジは土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります

  • 年齢・性別 50代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 全ての治療を含めて約2年
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 インプラント2本と
    詰め物や被せ物12本
    1,701,250円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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治療前 治療中 治療後

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その他

クリニックより

歯科治療は、被せ物の材質であるセラミックの輝きなど見た目を重要視しがちですが、当院では被せ物を支える歯の存在を大事にしたいと考えています。
インプラントは本物の歯ではありませんが、噛むという機能を補うだけでなく噛み合わせのバランスを取るためにも重要な役割を果たすため、結果的にご自身の歯の寿命を伸ばすことにつながります。
インプラント治療により獲得した健康な歯並びを長く維持するためには、定期的な検診とメンテナンスが欠かせません。ぜひ継続してご通院いただければと思います。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、入れ歯・インプラント
自由診療 歯のクリーニング、メンテナンス、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、入れ歯、インプラント
住所 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-2-3 ミタカハイム1F
アクセス ・三鷹駅北口 徒歩1分
診療時間 【月・火・木・金】
10:00〜12:00/14:00〜18:30

【土】
09:30〜12:00/14:00〜18:30
休診日 水曜・日曜・祝祭日
※祝祭日のある週の水曜日は診療
代表者 高岡 周一

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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