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2023/12/08

50代女性 歯周病治療とインプラント治療で噛み合わせを改善してから銀歯をセラミックの歯に変えた症例

ご相談内容

「以前歯を治療した後、奥歯の噛み合わせの調子が悪くなった気がする」とご来院いただきました。

カウンセリング・診断結果

歯周病検査の結果、お口全体に歯周病が見られ、かつ全体的な噛み合わせのバランスも悪い状態でした。レントゲン写真からは、右上下と左下の奥歯(右上第2大臼歯/7番、右下第1大臼歯/6番、左下第2大臼歯)を支える骨に黒い影が映り、歯周病による骨の破壊が確認されました。

通常の歯周病検査値では、歯周ポケットの深さが1〜3mmで、出血や膿の発生がないことが正常です。しかし、実施された検査では歯周ポケットの深さが4mm以上の部位や、歯ぐきからの出血、膿が見られ、相当な進行状態であることが示されました。

この結果から、噛み合わせの問題は被せ物や詰め物の不具合だけが原因ではなく、歯周病からも影響を受けていることがわかります。そのため、全体的な歯周病治療が必要であり、加えて重症化している上記3本の奥歯を抜くことで感染の広がりを防ぐことが重要と判断しました。

行ったご提案・治療内容

最初に歯周病治療を開始しつつご自宅でのケア方法も見直す必要があることを説明し、また、銀歯を作り直して噛み合わせを全体的にバランス良く調整する治療もご提案しました。
さらに治療の一環として、右上下と左下の奥歯3本は骨が破壊されて保存が難しいため、これらを抜歯することで歯周病の進行を防ぐ必要性があるとお伝えしました。すべての治療結果の持続性や歯の寿命の変化は歯周病のコントロールに影響を受けるためです。

抜歯後に歯を補う方法としては、取り外し式の入れ歯、橋渡しの被せ物で歯を入れるブリッジ、人工の歯根を埋めるインプラント治療などの選択肢があり、それぞれの特徴や利点・欠点を説明しました。
ただし、インプラント治療に関しては歯周病感染のリスクがあるため現時点ではお勧めできないこと、歯周病が十分にコントロールされれば実施できる可能性があることをお伝えしています。

患者様は「歯をできるだけ残したい」とご希望されたため、他の歯に負担をかけずに治療ができ、自分の歯のようにしっかりと噛めるインプラント治療を検討することになりました。
抜歯予定の右上奥歯については、下の歯との噛み合わせのバランスを考慮して今回は治療を見送り、右下と左下のみにインプラントを埋める方法をご提案しました。
その後、具体的な治療手順や内容を患者様にわかりやすく説明し、改めて同意をいただいています。

歯周病治療を進めながら奥歯3本の抜歯を行い、傷が治る頃には歯周病治療が終了しました。右下の1番奥の歯(第2大臼歯)以外は歯周ポケットの深さも正常になり、歯ぐきからの出血も治療前と比較すると激減しています。
その後、抜歯した右下と左下の奥歯にインプラントを埋める手術を行い、あごの骨が不足している箇所には人工骨を一緒に埋入する「造骨治療」を併用しました。
インプラントと骨が定着するのを待つ間に、左上下の奥歯(左下第2小臼歯/5番、左上第1大臼歯、右下第2大臼歯)の内部を綺麗にする「根管治療」も実施しています。

その後、治療予定の歯すべてに仮歯を装着し、日常生活や食事が問題なく行えるか、噛み合わせの違和感がないかを確認しました。しっかり噛めていることを確認した後、順次歯型をとり、最終的な詰め物や被せ物を歯に装着して治療を完了しました。
最終的に治療を行ったのは奥歯を中心とした合計8本で、詰め物には白い「ハイブリッドセラミック」、インプラントも含めた被せ物には金属のフレームにハイブリッドセラミックを盛り付けた「エステニア前装冠」を選択しています。
当時は現在のような精度の高いセラミックがまだ開発されていない時代でしたが、今であればより劣化しにくいセラミックで治療することが可能です。

治療から半年後、患者様が右下奥歯の歯ぐきの腫れでご来院されました。以前に歯周病の治りが悪かった歯であり、歯の内部まで感染が進行していたため、詰め物の上から穴を開けて神経を取り除くとともに内部を消毒する根管治療を行い、症状が解消されたことを確認しました。
その後、開けた穴を白いプラスチックの材料で埋め、問題なく現在に至っています。

術後の経過・現在のご様子

全体の歯でバランス良くしっかりと噛めるようになり、食事や日常生活も問題ないとのことです。患者様には6ヶ月ごとの定期健診と3ヶ月ごとのクリーニングによるメンテナンスでご来院いただいており、歯周病のコントロールも良好です。

治療から8年後、18年後にお口の写真撮影を行い、わずかな時間の経過は感じられますが、治療終了後から今まで歯を失うことなく正常に機能し続けています。
患者様にも「以前は歯に問題が生じるたびに頻繁に治療を受けていたが、今では歯を守って美しく保つために通院し、歯の心配をすることなく快適に過ごせることが嬉しい」とお喜びのお言葉をいただきました。

この治療のリスクについて

・歯周病治療は、病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・歯周病治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・インプラントは外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

  • 年齢・性別 50代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 約1年半
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 1,720,120円
    (インプラント治療と造骨治療2本、仮歯を含む8本のセラミック治療)

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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治療前 治療中 治療後

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その他

クリニックより

当初50代だった患者様は現在70代となり、食生活の喜びが増していることを嬉しく思います。
食生活の基本は良く噛めることです。患者様は19年前、歯周病のために歯の喪失をご経験されましたが、その後はしっかりと歯周病の管理ができており、歯の本数も変わりません。
歯の状態に関しては、左上と右下の奥歯(左上第1大臼歯、右下第2大臼歯)に不安がありますが、患者様と協力してできるだけ長く維持できるよう努めています。そのためにも、今後も定期的なケアを続けていく予定です。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、入れ歯・インプラント
自由診療 歯のクリーニング、メンテナンス、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、入れ歯、インプラント
住所 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-2-3 ミタカハイム1F
アクセス ・三鷹駅北口 徒歩1分
診療時間 【月・火・木・金】
10:00〜12:00/14:00〜18:30

【土】
09:30〜12:00/14:00〜18:30
休診日 水曜・日曜・祝祭日
※祝祭日のある週の水曜日は診療
代表者 高岡 周一

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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