舌に「血豆」ができちゃった!どうして?どうしたら良いのかを徹底解説

舌を強く噛んでしまうと血豆ができてしまうことはあります。特に噛んだわけではないのに気づいたら血豆ができている?そんな時は驚いてしまいますよね。舌に血豆ができる原因やどのような対処法が有効であるかなどをお調べしました。

 

「血豆」とは?

血豆は指を固いものに挟んだしまった時にできてしまったことがある人も多いでしょう。手足などの皮下に生ずる豆粒大の出血をさします。主に皮膚にできるものが一般的ですが、頬の内側や唇、舌などの口内にもできます。口内の血豆は「血腫(けっしゅ)」とも呼ばれます。血豆は一般的な呼び方であり、血腫は専門的な呼び方になります。「血腫」つまり「血豆」とは「出血してしまい、その血液が1ヵ所にたまって、凝固したのち腫瘤状態になったもの」です。大きさは豆粒大程度かそれ以下の突起状のものであり、赤黒く、触るとブヨブヨとしています。血豆はだいたい数日で治ると言われていますが、ガンである悪性血腫や、血液疾患によるものの場合があるのでなかなか、治りが遅いと感じた場合は口腔外科の受診を推奨します。

舌に「血豆」ができる原因とは?

舌を噛んでしまった場合

よくある原因のひとつは、「舌を噛んでしまった」ことによるものです。食事の時や、ふいに転んでしまった時などに舌を噛んでしまったことで血豆ができてしまう場合があります。噛んでしまったことで、毛細血管から出血し血がたまって、凝固したのち腫瘤状態になったことで血豆となってしまうのです。時々噛んでしまうことは誰にでもあることなので心配はいりませんが、むくんでいる時などは噛んでしまうことが誰にでもあるでしょう。もし噛んでしまう頻度が高いような場合は、顔面に麻痺などの疾患がある恐れがあります。舌だけではなく唇や頬の内側を度々噛んでしまう人は注意が必要でしょう。このような外傷性でできた血豆は「外傷性血腫」と呼ばれます。

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物理的な刺激が継続的に舌にある場合

常に舌に何かが当たっているとその刺激で血豆ができてしまうことがあるようです。例えば入れ歯や歯の矯正器具などがいつも舌に当たっていると血豆ができてしまうことがあります。また、歯並び・噛み合わせの関係で、いつも舌に歯が当たってしまう場合でも血豆ができることがあるようです。よく見られるのが「親知らず」で、傾いた方向に生えてしまっている場合、常に舌に当たってしまい、血豆ができてしまうことがあります。このような物理的な刺激を「外圧(がいあつ)」と呼びます。

栄養不良や口内環境が原因の場合

ビタミン不足の栄養不良の場合、血豆ができる原因になります。ビタミン不足は血豆だけではなく、口内炎の原因ともなるのでサプリメントや食事で上手に摂取するように心がけたいものです。また、歯磨きが不十分であったり、歯周病の場合血豆ができてしまうことがあります。口内を清潔に保つようにしましょう。

口内炎ができている場合

舌に口内炎が出来てしまい、なかなか治癒せず悪化してしまうと血豆になってしまう場合があります。口内炎には以下のようなものがあります。

  • カタル性口内炎

舌を噛んでしまって傷をつけたことや、歯の矯正器具の刺激で生じる口内炎。粘膜が赤く腫れ、痛みがあります。

  • アフタ性口内炎

痛みが強く、食べ物が染みる口内炎。これは境界線がはっきりしていて表面がっぽくみえる口内炎です。

「カタル性口内炎」が物理的な刺激でできるのに対し、「アフタ性口内炎」はストレスや寝不足、栄養不足などで生じる免疫力の低下が原因と言われます。

口内炎も、口内環境が清潔に保たれない場合、治りづらく悪化して血豆になることがあるようです。

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ストレスによるもの

継続的にストレスが溜まってしまっている場合、舌の血豆の原因になることがあります。噛んだ覚えもないのに血豆が出来たときは、ストレスが溜まっていないかな?と自分を労わってみるのも良いでしょう。ゆっくり休息をとり、ストレス解消を試みても、血豆が頻繁にできてしまう場合は一度口腔外科に相談してみると良いでしょう。

アレルギー症状がある場合

食物アレルギーのある人がアレルギーの源になる食品を口にしてしまったとき、口内炎や血豆ができることがあります。「ゴム」に対してアレルギーがある(ラテックスアレルギー) の人も注意が必要です。歯医者さんで歯科医師や、歯科衛生士が使うゴム手袋で、血豆ができてしまう場合もあるようです。ラテックスアレルギーがある人は、事前に歯医者さんにゴム手袋の代替のものを使っていただけるよう、相談するようにしましょう。

病気(ガンや血液疾患)の場合

舌ガンなどの口腔ガンや血液疾患が原因で血豆ができてしまうことがあります。良性の血豆とは異なり、舌ガンが原因の血豆は周りが硬くなるという特徴があるようです。自分ではなかなか判断が難しいので、血豆が舌の同じところに度々できる、治りが悪いと感じる場合は口腔外科を受診するようにしましょう。

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舌に血豆ができたときの対処法は?

舌に血豆ができてしまった場合、どういった対処法が良いのでしょうか?

自分で無理につぶしてはいけません。

舌に血豆があるとついつい気になってつぶしたくなってしまうかもしれません。しかし、口内は細菌が多いもので、安易につぶしてしまうと化膿してしまう恐れがあります。出血や痛みもでてきてしまいますし、無理につぶすことはやめましょう。

刺激を与えず様子をみましょう。一般的に数日で治ります。

食べ物や歯、歯ブラシなどが当たってしまい、血豆がつぶれてしまうことはあります。出血し、傷口ができてしまいますが、指などで触らないようにしましょう。うがいをし、刺激をあたえずに様子をみることをおすすめします。もし血が止まらない場合や強い痛みがある場合は口腔外科に相談しましょう。

ゆっくりと休息をとり、栄養価の高い食事をしましょう。

唇や舌、頬をよく噛んでしまう人は、塩分摂取が多くむくんでいたり、日常的に疲れがたまっていることがあるようです。ゆっくりと休息や睡眠をしっかりとることを心がけてください。生活や仕事を見直し、少しでもストレスを減らすようにして軽い運動の習慣をつけるようにしてください。また、食事に関して、栄養バランスに気を付けることが大事です。ビタミン類を意識して摂取し、食事を見直してみましょう。急いで食べてしまうと、唇や舌、頬を噛む原因になってしまうので、ゆっくり食事することも大切です。

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【まとめ】

舌に血豆ができてしまうと、びっくりして不安になるものです。まずは無理につぶさず様子を見るようにしましょう。なかなか治らない、痛みがある場合などは口腔外科の受診を推奨します。ストレスが原因の場合などもありますので、自分の身体を労わる機会として生活を見直してみることをおすすめします。

 

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