口の中を噛んだ時の応急処置!受診するべき目安についても解説

思わぬ拍子で口の中を噛んだ経験はありませんか?口の中を噛んでしまった時はすぐに応急処置を行う必要があります。しかし、具体的にどのような応急処置をするべきなのか正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

そこで当コラムでは、口の中を噛んだ時の応急処置について解説していきます。

口の中を誤って噛んでしまう原因

 

女性の写真
口の中を噛んでしまうのにはいくつか原因があります。自分がどの原因に該当するのかチェックしてみてください。

①体調不調

疲労が溜まっていたり、体調が悪い時はあごの運動がうまく行われないことがあります。通常は舌や頬を噛まないように無意識のうちに脳が記憶しているのですが、疲労が溜まっている時はうまく動くことが難しくなります。

②肥満

体重が増えると頬の内側が張り出してしまうため、頬の内側を噛みやすくなってしまいます。

③被せ物

虫歯などの治療を行い新しくかぶせものをした場合、噛み合わせに慣れていないため舌や頬を噛みやすくなります。

④噛み合わせの高さが合っていない

歯は使うとだんだんすり減り、高さを失います。高さを失うと噛み合わせが低くなり、頬の肉を誤って噛んでしまうことがあります。古い入れ歯を使用している場合も、噛み合わせの高さが低くなるため口の中を噛みやすくなります。

⑤顎関節症

噛む筋肉のバランスが悪く、顎関節がズレていると口の中を噛みやすくなります。

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口の中を噛んだ時の応急処置

薬の写真

口の中を噛んだ時は以下の応急処置を行ってください。そのまま放置していると、細菌が入り込む可能性があります。応急処置を行うことで、症状が悪化することを防ぎ、傷口を早く治すことが可能です。

①市販薬を使用する

口を噛んだ時は市販薬を使用しましょう。薬によって炎症を抑えることができ、傷を早く治す手助けを行ってくれます。使用する市販薬は口内炎、口腔内用の貼り薬や塗り薬がおすすめです。

②口内を清潔にする

口の中を綺麗にすることで、雑菌を減らし化膿を予防します。清潔な口内を保つために、毎食後の歯磨き、マウスウォッシュを使った洗浄を行いましょう。

歯磨きをする時は、力を入れすぎずに細かく動かし、噛んだ箇所にブラシが当たらないようにします。マウスウォッシュはアルコール成分が含まれているものを使用すると噛んだところに染みる可能性があります。マウスウォッシュは、アルコール成分が含まれていないものを選ぶようにしてください。

③安静にする

口の中を噛んだことが原因で血豆ができることがあります。血豆は無理やり触らずに安静にしておくことで自然と完治することが多いです。痛みや腫れがなければそのまま様子を見ましょう。

出血がある時は、ガーゼやタオルを使って圧迫、止血を行ってください。

応急処置を行ったらそのまま様子を見る

口の中を噛んだ時の応急処置を行えば、自然に治ることがほとんどです。しかし、日がたつにつれて痛くなってきた、噛んだ箇所が腫れてきた時は歯医者さんへ受診するようにしましょう。

痛みや腫れ症状がある場合、症状がさらに悪化している可能性もありますし、他の箇所に感染が広がる恐れがあります。免疫力が落ちている時は敗血症などの疾患となるかもしれませんので注意が必要です。

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口の中を頻繁に噛む時の対処方法

マウスピースの写真
口の中を頻繁に噛んでしまう時は歯医者さんに行き受診した方がよいこともあります。適切な対処方法で治療を行いましょう。

①マウスピースを着用して歯の消耗を防ぐ

噛み合わせが原因で口の中を噛んでしまう場合、歯のすり減りを防ぐためにマウスピースを着用するのがおすすめです。歯のすり減りは歯ぎしりが原因ですが、意識して予防することは困難です。
歯ぎしりから歯を守るためにもマウスピースを着用しましょう。

②規則正しい生活を心がける

規則正しい生活は免疫力の向上、体力の回復を早める効果があります。もちろん噛んだ箇所を早く治すことにもつながります。

③歯並びの矯正を行う

歯並びに問題があるため、頻繁に口の中を噛んでしまうことがあります。歯並びは治療を行うことで良くなりますので、まずは歯科医師へ相談してみましょう。

歯列矯正は、保険が適用されませんので数十万円〜100万円の費用がかかると言われています。噛み合わせを整えるための治療は保険が適用されますので、数千円程度で治療を受けることができます。

自身の歯の状態、治療の費用を考えてどのような対処方法を取るのか検討することが大切です。

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【まとめ】口の中を噛んだ時は正しい応急処置を行おう

口の中を噛んだ時の応急処置について解説しました。口の中を噛んだら慌てずに処置を行えば自然治癒するため基本的には受診する必要はありません。

しかし、噛んだ箇所が細菌に感染してしまうと口内炎になる可能性があります。噛んだ箇所が痛くて食事を摂ることができない、腫れてきた際は早めに受診し治療を受けましょう。

 

 

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