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2023/09/29

50代女性「右下の2本を治療してから顎が痛くなった」口の開閉時に痛みがある「右側顎関節症」と四十肩を、噛み合わせの調整とクリーニングによって、正しい顎の位置になり痛みがなくなった症例

ご相談内容

「右下の2本を治療してから顎が痛くなった。また左下の奥歯の詰め物が脱離して、右側は四十肩になった。これは噛み合わせと関係があるのかどうか」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、右下の奥歯2本(第2小臼歯/5番、第1大臼歯/6番)に保険外の白い詰め物「セラミック」と保険の金属の詰め物が入っていました。
また、右側で物を噛むと痛みがありました。

左下の奥歯(第1大臼歯)は詰め物が外れていました。

口がうまく開かないことや、開いたり閉じたりするときに出る顎の痛みは、右下の詰め物が入ったことにより噛み合わせがズレた「右側顎関節症」でした。

行ったご提案・治療内容

右下の奥歯2本が他の歯と比べて先に上の歯と当たってしまう「早期接触」をしていたため、
①右の顎関節部を押すと痛みがあったため、正常と思われる位置に顎を誘導する
②上がらない右腕を多少上げると、歯が過剰に接触しているところが見つかったため、噛み合わせの調整「咬合調整」をする
③機能障害としての四十肩はお口の中から来る体性感覚の異常と考え、上の歯と下の歯の噛み合わせの「口腔接触感覚」の回復をする
の3つをご提案し、ご了承いただきました。

①と②のどちらも繰り返し行ったことにより顎関節の痛みがなくなり、口の開けづらさや開けたり閉じたりするときの痛み「開口障害」が完治し、四十肩の症状が軽減しました。

その後、③に対してお口全体の汚れを除去する「スケーリング」で歯と歯茎の境目の溝「歯肉溝」に溜まったタンパク残留物の除去をしました。

それにより、四十肩の症状はさらに改善しました。
患者様から「これなら自らのストレッチで何とかなりそう」ということで、経過観察に移りました。

左下の詰め物が外れたところは今後治療をしていきます。

術後の経過・現在のご様子

噛み合わせの調整とスケーリングをしたため、顎の痛みがなくなり四十肩の症状も改善しました。

患者様からは「噛み合わせと身体の関係がこんなにあると思わなかった。三法(指圧・整復・鍼灸)の資格があり、自分で対応できると思っていたが甘かった。口の中や口由来の問題は専門知識のある歯科医師でないとどうにもならず、歯科医師が顎関節症等の専門知識があるかないかで人生が変わると思った。『馴れますよ』という言葉は時として、歯科医師の方便だと思った。これで仕事に戻れるので感謝している」と大変ご満足いただけました。

噛み合わせの状態を確認しつつ、今後は左下の治療を行う予定です。

この治療のリスクについて

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります

  • 年齢・性別 50代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 2週間
  • 治療回数の目安 2回
  • 治療費総額の目安 27,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

クリニックより

機能障害という視点は歯科医師にとって、とても大切だと考えています。
当院は開業以来、機能障害で来院される患者様が多く、結果としてそれぞれの患者様に合わせた治療法をご提案できる多くの経験があります。
気になる症状のある方は、当院にお気軽にご相談ください。

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診療科目 一般歯科、噛み合わせ治療、顎位治療、補綴治療
自由診療 噛み合わせ治療、顎位治療、入れ歯、インプラント、審美
住所 〒183-0055 東京都府中市府中町1-8-13 村田ビル2F
アクセス 「府中駅」北口より徒歩1分
診療時間 【月・火・水・金】
10:00~18:30
※最終受付:18時

【土】
10:00~17:30
※最終受付:17時
休診日 日曜・木曜・祝祭日
代表者 小菅 伊知郎

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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