歯医者さんは点数稼ぎのために検査をする?検査の重要性を解説!

歯医者さんで治療を受けた場合、点数によって治療費が決定していることはご存じでしょうか?領収書に点数が記載されており、点数の大きさによって治療費が変わってきます。

点数は検査が多いほど数が大きくなるため、歯医者さんの中には点数稼ぎのために検査を増やしているのではないかと疑われるケースがあるようです。

今回は歯医者さんで診察した際に発生する治療費と、点数の関係性について解説していきます。

歯医者さんにおける保険点数について

歯医者さんで診察した時、保険点数によって治療費が決定されます。保険点数は「診療報酬基準点数」とも呼ばれており、国によって点数の付け方が定められているのが特徴です。

保険点数の合計が治療費となって請求されるので、その日の治療で点数が大きいほど請求される金額は高くなります。

実際に適用される保険点数としては下記の通りです。

  • 初診料:261点
  • 再診料:53点
  • 歯周基本検査1~9歯:50点
  • 歯周基本検査10~19歯:110点
  • 歯周基本検査20歯以上:200点

計算方法としては保険点数1点につき、10円の治療費がかかります。つまり初診料261点なら2,610円の治療費がかかるということです。

また虫歯の進行度によって保険点数が異なります。虫歯が進んでいるほど、高度な技術が必要になるため自然と保険点数が高くなる傾向にあるのです。

高い治療費を支払わないためにも、日頃から歯医者で定期検診を受けて症状が悪化しないよう対処する必要があります。

歯医者さんの定期検診は保険適用される?検診頻度や概要をまとめてみた

歯医者さんは点数稼ぎで検査をする?検査の重要性について

歯医者さんでは歯の状態を確認する際に、様々な検査を行います。検査が多い場合、「点数稼ぎでは?」と考えてしまう人がいますが、実際にはそうではありません。

こまめに検査をしておかないと、症状が悪化してしまうリスクがあるため検査を推奨する歯医者が多いのです。

歯医者さんで検査をする大切さについて解説していきます。

歯周病の進行状況を確認する

歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれているほど、初期症状がほとんどない歯の病気です。虫歯であれば痛みが生じますが、歯周病の初期症状では痛みが生じることは少ないです。

歯周病になると歯周ポケットの深さは4ミリ以上になります。歯周ポケットが深くなるほど、日頃の歯磨きだけでは汚れを落としきれず口内環境の悪化に繋がる恐れがあるでしょう。

歯周病の早期発見のためにも、歯医者さんでの検査が必要になってきます。定期検診を受ければ、歯の状態をこまめに把握できるので、歯周病の悪化を防ぐことが可能です。

そのため歯医者さんでは検査を推奨するケースが多くなっています。

歯医者さんの治療時間ってどれくらいかかるの?

歯茎の腫れをチェックする

歯医者さんで検査を行う重要性としては、歯茎の腫れをチェックするといったことが考えられます。

健康な歯茎の場合は歯肉に腫れは生じていません。しかし歯周ポケットが深い歯茎の場合は、歯肉が腫れており出血を引き起こす傾向にあります。

歯茎が腫れている状態を放置すると、歯周病の原因になる恐れがあるため早めの対処が必要です。

歯医者さんでの検査は歯茎の腫れもチェックしてくれるので、定期検診を行っておけば歯周病にならずに済むかもしれません。

歯茎から膿が出る原因は?応急処置の方法を解説!

歯医者さんで症状が出ている歯以外も検査するのは点数稼ぎ?

歯に痛みが生じたため歯医者に足を運んだところ、症状が出ている歯以外の部分も検査すると言われた経験はありませんか?

別の歯を検査するのは点数稼ぎでは?と勘ぐる人はいますが、症状が出ている歯以外を検査するのは歯の異常を調べるために重要なことです。

歯の症状には「関連痛」と呼ばれるものがあります。関連痛は患部以外の場所に痛みが生じる症状で、歯が痛いと感じている場所とは別に虫歯が出来ている可能性があるのです。

そのため正しい患部を発見するためにも、歯医者さんでは歯が痛い箇所以外の場所も検査します。

歯医者さんの定期検診をやめたい!?検診はメリットしかないのでおすすめ

検査を行うと保険点数は増えますが、正確な治療を行うためにも精密な調査は必要です。歯医者さんに検査を勧められた時は、理由をしっかり聞いて納得した上で歯の状態を調べてもらいましょう。

また費用はかかりますが、歯を守るためにも定期検診はこまめに受けておくことをおすすめします。定期検診でも費用は発生しますが、虫歯や歯周病になってから治療を受けるより費用は安く済むでしょう。

歯医者さんは点数稼ぎで検査を推奨している訳ではない

歯医者さんで歯の状態を検査するのは、点数稼ぎのためではありません。発見しにくい歯周病の発見や歯茎の腫れを調べるために行われることが多いです。

痛い歯以外の検査を行うのも関連痛により、実際の患部が異なる可能性があるため検査が行われているのかもしれません。

ただなぜ検査を行うのか、理由を歯医者さん側に確認することは大切です。本当に必要のある検査なのか、しっかり説明を求めるようにしましょう。

歯の検査はいつまでも健康な歯を維持するために必要なことなので、こまめに定期検診を行うよう心掛けてください。

 

こちらの記事を読まれた方は、こちらもよく読まれています。

歯医者さんに行く前にやってはいけないことについて解説!

歯医者さんは当日予約なしでも受診できる?予約時の注意点はこちら

掲載内容に問題がありますか? 報告する