自宅でできる歯茎の腫れをひく方法!腫れる原因や治るまでの期間も解説

歯茎はさまざまな原因により腫れることがあります。痛みが伴う場合は、食事をとることもままならないでしょう。早めに歯科医院を受診することがベストですが、忙しくてすぐに行けない方も多いと思います。

今回は自宅でできる、歯茎の腫れをひく方法をご紹介します。

 

歯茎の腫れをひく方法

歯茎の腫れをひく方法は5つあります。腫れの原因を取り除く方法ではないため、応急処置として考えてください。痛みがある場合は、市販薬で対応しましょう。

冷やす

歯茎の腫れは冷やすことで治まることがあります。冷やしたタオルや布に包んだ保冷剤を頬に当てましょう。冷えピタなどの冷湿布を使っても良いです。

歯茎を直接冷やしてしまうと悪化する恐れがあるので、冷やす際は必ず皮膚の上からにしましょう。

 

やわらかめの歯ブラシを使用する

かための歯ブラシは歯茎を傷つけやすいです。歯茎が腫れている場合は、やわらかめの歯ブラシを使用しましょう。出血することもありますが、炎症が落ち着くと腫れもひいていきます。

また、力強く磨いても歯茎に傷ができるので、優しく弱い力で磨くことを意識しましょう。

歯を磨く際は表面だけでなく、歯ブラシを斜めにして歯と歯茎の間の溝も磨くようにしましょう。歯垢が溜まりやすい歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して磨くと歯茎の腫れを予防することができます。

 

うがいをする

口内を清潔にすることも歯茎の腫れをひく方法の1つです。口内に細菌が増殖すると歯茎の腫れが悪化するからです。

食事後に歯磨きができない場合は、食べかすが残らないよううがいで洗い流しましょう。イソジンやコンクールなど、殺菌作用があるうがい薬の使用もおすすめです。リステリンはアルコール成分が含まれており、刺激が強いので歯茎が腫れている場合は使用を避けましょう。

 

休息をとる

ストレスが蓄積していると免疫力が低下するので、積極的に休息をとるようにしましょう。口内も安静に保つことが重要です。歯茎が腫れている状態で刺激物やかたい食べ物を摂取すると、腫れが悪化する場合があります。歯茎の腫れがひくまでは刺激を加えないように注意が必要です。

 

栄養のある食事をとる

歯茎の腫れをひく方法として、栄養バランスのとれた食事をとることも大事です。休息をとることに加え、栄養分を摂取することで回復力を高めましょう。

 

歯茎の腫れがひくまでの期間

症状の程度によりますが、1〜2週間で治まることがほとんどです。ただし、腫れの原因である炎症が治まっていない場合は再び歯茎が腫れることがあります。

何度も腫れる、または腫れが長引く場合は根本的な治療が必要になるため、早めに診察を受けましょう。

 

歯茎が腫れる原因

歯茎の腫れは細菌感染で起こりますが、疲れが溜まっていたり、睡眠不足だったりすると歯茎は腫れやすくなります。歯茎の腫れたときに考えられる原因をご紹介します。

歯周病

歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が繁殖し、歯肉に炎症が起きて歯茎が腫れます。重度の歯周病の場合は顎の骨にまで炎症が到達しているため、早めに治療しなければ骨が大きく溶かされてしまいます。

歯石は歯垢が硬くなったものであり、歯磨きでは除去することができないため、歯科医院でのクリーニングが必要です。歯周病が進行している場合は、歯茎を切開して歯石を取り除きます。

 

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

歯の内部にある神経に細菌が繁殖すると、歯の根元まで感染が広がり、先端部分に炎症が起きます。また、膿が出たり痛みが生じたりします。

治療は、炎症を起こしている歯の根元を洗浄して細菌を取り除く「感染根管治療」を行います。歯の根元が大きく溶けているなどの重症の場合は、抜歯が必要になることもあります。

 

智歯周囲炎(ちししゅういえん)

智歯とは親知らずのことで、親知らず周囲の歯肉に炎症が起きた状態を智歯周囲炎といいます。親知らずは最も奥に生えるため歯ブラシが届きにくく、生え方によっては汚れが溜まりやすくなります。汚れが蓄積されると細菌が繁殖し、歯肉に炎症が起きることで歯茎が腫れます。

そのほかの症状として、噛むと痛みが生じる場合があります。

抗生剤を投与して炎症を抑え、必要な場合は抜歯も行います。

 

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歯茎の腫れをひく方法を試しても改善しない場合は早めに受診する

歯茎の腫れを放置すると骨が溶かされ、歯を失う可能性があります。また、膿が溜まっていることもあり、進行すれば痛みが増強する場合もあります。

歯茎の腫れには必ず原因があります。歯茎の腫れをひく方法は応急処置として捉え、早めに歯科医院を受診してください。

普段から磨き残しがないように丁寧にブラッシングを行い、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯茎の腫れを予防することができます。

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