舌を噛む7つの原因とは?癖づかないための予防策と具体的な対処法を解説

何度も舌を噛んでしまい、痛い思いをしている方も多くいます。

中にはつい自分で舌を噛んでしまったり、同じ場所を何度も噛む人もいることでしょう。

この記事では舌を噛む原因と、舌を噛んでしまったときの対応や、舌を噛まないようにする対処法を紹介しています。

舌を噛む原因

舌を噛む原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

1.歯並びや嚙み合わせの問題

歯並びや噛み合わせが悪いと、食べたり、話すときに口の中で舌の動きが制限され、舌を噛んでしまうことがあります。

また歯並びが悪いと、右だけ、左だけで物を噛む「噛み癖」があるケースも多くみられます。

噛み癖は筋肉のバランスが悪くなるため、舌を噛むことが増えます。

2.顎関節症やアゴのズレ

顎関節症やアゴのズレがあると、アゴの動きが悪くなるので舌を噛むことが増えます。

特に顎関節症の痛みがある場合には、口をあまり動かさないようにして食べたり、話したりするようになるので、ますます舌を噛んでしまいます。

3.ストレスや疲労

ストレスや慢性疲労がたまると、神経障害が発生します。

そのため、歯と口の動きの連動がにぶくなってしまい、舌を噛んでしまうことがあります。

4.肥満

肥満があると、頬に脂肪がついてしまい、口の中が狭くなり舌の動きが悪くなるため、舌を噛んでしまいます。

また肥満によって舌そのものが大きくなり、舌を噛むケースもあります。

5.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群があると、眠りが浅くなり、歯ぎしりをしやすくなります。

寝ているときの歯ぎしりで舌を巻き込んでしまい、舌を噛んでしまいます。

6.歯の治療後

歯の治療で詰め物や被せ物をしたばかりだったり、入れ歯を新しくしたばかりのころも、舌を噛みやすくなります。

物を噛む際の口の中のバランスが変わるためです。

7.加齢

加齢によって、舌やアゴの動きが悪くなると、舌を噛みやすくなります。

つい自分で舌を噛むのはなぜ?

痛いのに、やめたいのに自分で舌を噛んでしまう人もいます。

つい自分で舌を噛むときは、強いストレスを感じていることが多いです。

ストレス発散法として強い痛み刺激を求めてしまうことがあります。

舌を噛むことによる痛みでストレス発散をしている人もいます。

自分では感じる以上に強いストレスを感じていることもあります。

軽い運動や趣味など、舌を噛むこと以外でのストレス発散方法を探してみましょう。

同じ場所を何度も噛むのはなぜ?

一度舌を噛むと、何度も同じ場所を噛んでしまうことがあります。

舌で噛んでしまった場所は腫れてしまっているため、何度も噛みやすくなっているのです。

何度も繰り返し噛んでしまうと、口内炎になったり、膿がたまって大きく腫れてしまうことがあります。

何度も舌を噛んで強い痛みが続く場合や、大きく腫れている場合には歯科を受診しましょう。

舌を噛んでしまったときの対処法

舌を噛んでしまった際、出血がないようならばうがいをして、口の中を清潔に保ちましょう。もし出血をしているならば、きれいに洗った手で傷をおさえて止血をするか、もしくは清潔なガーゼで傷を押さえて止血します。

軽い傷の場合には、長くとも15分程度で出血は止まります。もし30分以上たっても出血が収まらない場合には、歯科を受診しましょう。

舌を噛んだ傷が口内炎となる場合もあります。口内炎ができて痛みが辛い場合には、市販薬での治療もおすすめです。

痛みが激しく、食事に支障をきたす際は、歯科受診もおすすめです。舌の傷は3日~1週間程度で良くなります。傷がある間は、辛い物や熱すぎるものなど、傷の刺激になるような食べ物は避けましょう。

その間、傷が化膿しないように、うがいや歯みがきを丁寧に行い、口の中の環境を清潔に保ちましょう。

⇩⇩舌を嚙んでしまった時の対応についてはこちらの記事もおすすめです!⇩⇩

舌噛んだときの傷は何日で治る?早く治すための方法はあるの?

舌を噛まないようにするためにできること

舌を噛まないようにするためにできることを紹介します。

1.ストレス発散を行う

寝ている間に歯ぎしりをして、舌を噛んでしまう場合や、つい自分で舌を噛む癖がある場合には、ストレス発散を心がけましょう。

朝のストレッチやウォーキングなど、外で体を動かすことは、ストレス解消のホルモンの分泌を促します。

自分の趣味や好きなことを見つけて楽しむのも良いでしょう。

2.肥満を解消する

肥満も舌を噛む理由の一つです。

体重が増えたタイミングで舌を噛むことが増えたと感じるのならば、ダイエットに取り組むのも良いでしょう。

軽いストレッチやウォーキングなど、体に負担をかけない運動から取り組むことがおすすめです。

また寝る2時間前の食事や、ドカ食いは避け、腹八分目の食事を意識しましょう。

3.歯やアゴの問題は歯科受診をする

歯並びや顎関節症、また入れ歯や詰め物、被せ物が原因で舌を噛んでしまう場合には、歯科で相談をしてみましょう。

入れ歯が合っていない場合もありますし、詰め物や被せ物が合わずに噛み合わせが変わってしまっているケースもあります。

4.睡眠時無呼吸症候群は内科で相談を

睡眠時無呼吸症候群による歯ぎしりが原因で、寝ているときに舌を噛む場合には、内科に相談をしましょう。

寝ているときの歯ぎしりを放置しておくと、奥歯が削れて知覚過敏となってしまうこともあります。

また睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病の原因となり、心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。

命にもかかわりますので、早めに受診をして相談をしてみましょう。

まとめ|何度も舌を噛む場合には歯科に相談を

舌を噛む理由には、歯並びやストレス、睡眠時無呼吸症候群などさまざまな理由があります。

舌を噛まないようにするためには、原因に応じた対応が必要です。

歯並びやアゴに原因がある場合や、噛んでしまった傷が長く痛む場合には、歯科を受診しましょう。

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