いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
フッ素は塗らない方がいいって本当?デメリットについて解説!
一般的な歯磨き粉に多く含まれている成分の1つにフッ素があります。歯医者では歯を守るためにフッ素塗布という処置を行うことがあるのですが、それを行わない方がいいと考えている方がいるのです。歯を守るために行っているはずのフッ素塗布を行わない方がいいというのはどういうことでしょうか?なぜそういった考えが世の中に出るようになってしまったのでしょうか?
本記事ではフッ素は塗らない方がいいのかについて解説いたします。フッ素を塗ることによるデメリットについても解説しているので、ぜひご確認ください。
1.そもそも歯に塗るフッ素とは?
そもそもですが、歯に塗るフッ素とはどういったものか知っていますか?実は歯に塗っているフッ素はフッ化ナトリウムという化合物です。単なるフッ素ではありません。フッ化ナトリウムという化合物には、虫歯予防などに効果があるのですがフッ素単体やフッ化水素酸といった化合物には毒性があります。
フッ素そのものを口にすることはありませんし、歯医者さんでもそのような処置を行うことは絶対にありません。しかし、フッ化ナトリウムがフッ素を含んでいるのは事実です。フッ素を含んでいるのならばフッ化ナトリウムが虫歯予防に効果があったとしても、同時に毒性もあると考える方は多いのではないでしょうか?
その考え自体は間違っていません。フッ化ナトリウムにも毒性は存在します。しかし、毒性が存在したとしてもそれが体に対して悪影響を及ぼすものというわけではないのです。例えば、フッ素が配合されている100gの歯磨き粉を丸呑みすれば、フッ素による急性中毒を起こす可能性があるでしょう。
しかし、そういったシチュエーションはまずありえません。もちろん、全ての歯医者さんはフッ素の塗布する量にして厳密に管理を行っているので、フッ素中毒を起こすような量を塗布されることはないのです。
フッ素を塗らない方がいいという考えが生まれたのは、このフッ素の毒性によるものでしょう。正確にはわかりませんが、フッ素には毒性があるから塗らない方がいいという考えになったのかもしれません。しかし、フッ素の毒性は大量に摂取しない限りは問題のないものです。歯医者さんで行うフッ素塗布によって体に悪影響が及ぶ可能性は少ないと考えてください。
2.体質による違いはある
フッ素塗布を行っても健康面でも問題はないと説明しましたが、人によってはデメリットが生じる場合があります。人には体質による違いがあり、少量のフッ素でも気持ち悪いと感じてしまう方がいるのです。
そういった方にフッ素塗布を行うと、施術後に吐き気を催したり腹痛を引き起こしたりすることになりかねません。そのため、体質次第ではフッ素塗布という処置が適していない可能性があります。基本的には問題のないフッ素塗布ですが、人によっては行うべきでない可能性があるということについても認識しておいてください。
3.フッ素塗布を行う時期
フッ素には歯の再石灰化を促すという働きがあります。歯のエナメル質は口内で生まれる酸によって溶けてしまいます。溶けたエナメル質を元に戻すのが歯磨き粉に含まれているフッ素なのです。しかし、歯医者で行うフッ素塗布の役割はそれだけではありません。そもそもですが、エナメル質が溶け出すたびに歯医者でフッ素塗布を行うことはできないので、少し役割が異なるのです。
歯医者さんで行うフッ素塗布の役割は、歯を丈夫にすることです。フッ素が塗布された歯は、酸に対して強くなります。また、虫歯菌の働きを抑える効果もあるので、虫歯になりづらい健康的な歯を作ることができるのです。
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そのため、フッ素塗布は弱い状態の歯に行わなくてはいけません。生え始めたばかりの歯にフッ素塗布を行うのが最も効果があります。つまり、永久歯が生え揃うタイミングである15歳までにフッ素塗布を行うのが最も高い効果が期待できるのです。
生え始めたばかりの歯というのは、非常に溶けやすいです。虫歯になりやすくもなっているので、適切なケアを行わなくてはいけません。しかし、フッ素を取り込みやすいという性質もあります。時間が経過してからフッ素塗布を行ってもいいのですが、フッ素の取り込みやすさを考えると、歯が生え始めたタイミングで行うのが最も高い効果が期待できるといえるでしょう。
そのタイミングを見計らってフッ素塗布を行うかどうかを検討してください。
まとめ
いかがだったでしょうか?最後にフッ素を塗らない方がいいという説について解説いたします。
- フッ素には毒性があるため塗らない方がいいという考えが生まれた可能性がある。しかし、少量ならば問題なく、フッ素塗布によって体に悪影響が出る可能性は低い
- 体質によっては少量のフッ素でも悪影響が出る場合がある
- フッ素塗布は歯が生え始めたタイミングで行うべき
フッ素塗布は将来的な虫歯を減らしてくれます。ぜひ、歯医者さんに相談して行ってみてください。
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