歯並びガタガタの原因は?放置するリスクと矯正法を解説

歯並びや人の第一印象に影響しますので、矯正を検討している人も多くいることでしょう。

実は歯並びが影響するのは、美容面だけではありません。

胃への影響や肩こりなど、歯並びのガタガタは全身へ影響を及ぼしているのです。

この記事では、歯並びがガタガタになる原因と放置した際のリスクと、歯科で受けられる矯正方法を解説しています。

歯並びがガタガタになる原因はなに?

歯並びがガタガタになってしまう原因を4つ紹介します。

1.あごの大きさと歯の大きさの関係

生まれつきのあごと歯の大きさの関係によって、歯並びはガタガタとなることがあります。

あごが小さいのに歯が大きいとでこぼこの歯並びになり、あごが大きいのに歯が小さいと、歯と歯の間にすき間ができる「すきっ歯」とよばれる状態となります。

2.指しゃぶりやおしゃぶりの長期使用

指しゃぶりやおしゃぶりを長期間続けていると、舌の圧力が前歯にかかるため、出っ歯になりやすい傾向があります。

もしお子さんがいるならば、おしゃぶりは日常的に長い時間使わないよう、指しゃぶりは5歳ごろまでには卒業できるようにしましょう。

3.柔らかいものばかりを食べる食習慣

柔らかいものやあまり噛まずに飲みこめるものばかりを食べていると、あごが発達せず、歯並びがガタガタとなってしまいます。

あごの発達を促すには、食物繊維が多いものや干した野菜、干したきのこ、こんにゃくや生野菜などを食事に多く取り入れると良いでしょう。

おやつにはグミやウェハース、ガム、小魚などがよく噛む回数が増えるのでおすすめです。

しっかりとよく噛んで食事を摂るように心がけましょう。

4.食べ物を前歯で噛むクセ

食べ物を前歯で噛むクセがあると、前歯に圧力がかかるため出っ歯になってしまいます。

幼少期におしゃぶりや指しゃぶりを好んでいた人に多く見られる噛むクセです。

食べるクセを直すのは難しいものですが、なるべく奥歯で噛めるように心がけましょう。

歯並びがガタガタだとどんな影響があるの?

歯並びがガタガタのまま放置すると、どのような影響があるのでしょうか。

見た目が悪くなる

歯並びがガタガタだと、見た目の印象が悪くなってしまいます。

歯並びがガタガタだと顔の輪郭も変化するため、エラ張りなど美容面での影響も大きいものです。

もちろん気にしない人もいますが、気にする人の中には人前で笑えなくなってしまったりと、人間関係にも影響が出る場合もあります。

虫歯や歯肉炎・歯周病のリスクが高まる

歯並びがガタガタだと、歯が重なって生えているため、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなってしまいます。

歯が重なって生えていると、歯ブラシやフロスが通りにくいため、虫歯の原因となったり、歯石・歯垢がたまって歯肉炎や歯周病の原因にもなります。

肩こりや頭痛の原因になる

歯並びがガタガタの人の多くには、前歯だけで噛む人、片側だけで噛む人など、噛み癖が多くみられます。

歯の一部分のみで噛み続けると、あごや口の筋肉にも負担がかかります。

あごや口の筋肉は首や肩の筋肉ともつながっているため、噛み癖は肩こりの原因につながります。

肩こりが悪化すると、頭痛や吐き気も誘発するため、日常生活にも影響が出るケースも見られます。

胃腸の調子が悪くなる

歯並びがガタガタだと、噛む力が弱いため、食べ物をあまり噛まずに丸飲み状態となっているケースもみられます。

噛まずに飲み込まれた食べ物は消化に時間がかかるため、胃や腸に負担をかけてしまいます。

口臭の原因になる

歯並びがガタガタだと、みがき残しが出てしまいます。

歯と歯の間に歯垢がたまり、口臭の原因となってしまうこともあります。

歯並びが悪いと、食べ物をしっかりと噛まずに飲み込んでいることも多いため、胃の不調からくる口臭となったりもします。

歯並びの矯正にはどのような種類がある?

歯並びの治療法を紹介します。

マウスピース

マウスピース型の矯正器具を装着する治療法で、少しずつ矯正を行うため、痛みが出にくい点が特徴です。

自分で手軽に取り外しができるため、歯みがきをしっかり行えます。

そのため、矯正治療中のデメリットとされる虫歯発生のリスクを下げることができます。

透明なマウスピースなので目立ちにくく、顔の印象を損ねない点がメリットです。

ただし1日20時間以上の装着が必要な点と、難しい症例の治療には向かない点はデメリットとなります。

ワイヤー矯正

歯の表面にワイヤーを設置し、歯に適切な力をかけて矯正を行う方法をワイヤー矯正と呼ばれます。

昔からある矯正法で、歯並び治療と聞くと、このワイヤー矯正を思い浮かべる人も多いでしょう。

幅広い症例に対応し、難しい治療例でも治療可能な点が最大のメリットです。

歯にワイヤーを取り付けるため、見た目に影響が出る面がデメリットですが、最近では歯の裏側にワイヤーを取り付けることもできます。

歯の裏側にワイヤーを取り付けると、パっと見ただけでは矯正中とわからず、見た目の印象を損ないません。

ワイヤー矯正は自分で取り外しができないため、慣れるまでは大きな違和感があります。

またワイヤー部分に汚れがたまりやすいので、ワイヤー矯正中は虫歯予防を念入りに行う必要があります。

セラミック矯正

ガタガタとなっている歯を削り、上からセラミックをかぶせることで歯並びを整えることを、セラミック矯正と呼びます。

「矯正」と呼ばれてはいますが、マウスピースやワイヤー矯正とは異なり、実際に歯を動かして歯並びを整えているわけではありません。

そのため他の矯正よりも治療期間は短く、治療中の不快感や痛みも少ないです。

上からかぶせるセラミックの色を選べるので、ホワイトニングも可能な点がメリットとしてあげられます。

しかし健康な歯を削るため、歯の寿命を縮めてしまう点や、複雑な症例には対応できない点、経年劣化により欠けてしまう可能性がある点がデメリットです。

 

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まとめ|歯の矯正を希望するなら早めの治療を

歯並びのガタガタを気にしている人、まったく気にしていない人がいるでしょう。

歯並びのガタガタは見た目の美容面だけではなく、胃への負担や肩こりなど、全身に及びます。

大人の場合には子供よりも矯正の痛みを強く感じたり、完了までに時間がかかります。

新陳代謝が活発な若い年齢のほうが矯正はスムーズに進みますので、歯並びのガタガタで矯正を検討しているならば、早めに行動のうつしましょう。

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