虫歯で亡くなることはあるのか?世界での死亡例を調べてみた

虫歯とはどのような症状のことだと思っていますか?多くの方が「虫歯は歯が痛くなるだけ」と思っているのではないでしょうか?実際はそうではありません。虫歯になると歯が痛くなるのはもちろんですが、状況によって命に危険が及ぶ可能性もあるのです。

本記事では虫歯による死亡について解説いたします。

1.虫歯は重篤な病気のきっかけになる

虫歯が病気のきっかけとなり、その病気が原因で死亡してしまう可能性があります。具体的には心筋梗塞や心臓病です。

まず虫歯を放置していると、歯の神経が死んでしまいます。歯の神経が死んでしまうと痛みを感じなくなるため、虫歯であることに気づかなくなります。しかし、虫歯がなくなったわけではなく、虫歯特有の痛みを感じなくなっただけです。そのため、神経が死んでいたとしても治療は必要です。

死んだ神経をそのままにしていると、虫歯菌が血液中に入り、全身へと巡っていきます。そして体全体に血液を送る役割を果たしている心臓に到着します。虫歯菌は心臓に入ると血管を硬くさせる動脈硬化を引き起こし、それが原因で血流が悪くなる狭心症になり、最終的には心筋組織が壊死して心筋梗塞が起こるのです。心筋梗塞が起こると、心臓の激しい痛みが発生し、心臓が停止する可能性があります。虫歯が突然死につながるのです。

虫歯菌が血液に入ることで引き起こる病気はたくさんあります。その中には命に関わるものも多くあるため、痛みを感じるかどうかに限らず早めに治療をしなくてはいけないのです。

2.世界での虫歯の死亡例

世界では実際に虫歯が原因で死亡した例があります。2011年にアメリカの24歳の男性が虫歯が原因で死亡しました。親知らずが虫歯になっており、それが原因で多臓器不全が起こったのが理由です。親知らずの虫歯は処置をするのが他の歯と比べて少し大変なので、放置してしまったのかもしれません。

他には2013年にイタリアのシチリア島に住む18歳の女性が死亡しています。理由は虫歯を治療せずに放置していたことで起こった敗血症です。

敗血症とは虫歯菌が血流に乗って全身を巡り続けることで起こる病気です。血液に虫歯菌が混ざっている状態が長期間続いてしまうと、血液が腐敗してしまいます。これが敗血症です。

死亡事例はどちらも若くして死亡しているのが特徴的です。若いため虫歯と他の要因が重なって、多臓器不全や敗血症が起こったということは考えづらいでしょう。虫歯でなければ死亡することはなかったと考えられます。虫歯で死亡するのは稀なケースではありますが、実際に死亡者は存在しているので他人事だと考えてはいけません。

3.手術による後遺症が残る場合もある

死亡には繋がらなくても、虫歯によって手術が必要になりその影響で後遺症が残ってしまう場合があります。虫歯が進行すると神経が死んでしまいます。神経が死んでも虫歯菌は残っているので、歯だけではなく顎の骨まで蝕み始めてしまうのです。

顎の骨は次第に炎症を起こして、歯茎や歯肉から出血や化膿した膿が出るようになります。そしてさらに虫歯が進行することで、顎の骨髄に虫歯菌が感染して骨髄炎が引き起こされてしまうのです。

骨髄炎になると高熱や嘔吐、全身倦怠などの症状が発生し、健康的な生活を送ることができなくなります。この時点で病院を利用するケースが多いのですが、それを放置していると骨が壊死してしまいます。最終的には骨を取り除く外科手術が必要になり、骨の変形という後遺症が残る場合があるのです。

心臓病になると弁の動きが悪くなり、それを摘出する手術を行わなくてはいけないかもしれません。もちろんですが、手術は一般的な治療に比べて非常に高額です。虫歯を放置しているだけで、非常に高額な治療を受けなければいけない可能性があるのです。

こういったことを防ぐためには、虫歯を早めに治療しなくてはいけません。しかし、虫歯になっていることに気づかないケースも多いでしょう。そのため歯医者を定期的に利用して、歯のクリーニングで虫歯を予防したり、虫歯がないかを調べてもらったりすることは非常に重要なのです。

いかがだったでしょうか?最後に虫歯による死亡についてまとめます。

1.虫歯が原因で重篤な病気になる場合がある。心筋梗塞や心臓病が代表的なものであり、それらによって死亡する可能性がある。

2.実際に10代や20代の若者が虫歯によって死亡している。虫歯でなければ死亡することはなかったと考えられる。

3.虫歯が原因で重篤な病気を発症した場合は、手術による処置が必要。手術をすると場合によっては後遺症が残る可能性がある。

虫歯を放置するメリットは全くありません。それどころか本記事で紹介したようなリスクをたくさん生んでしまいます。今は全く問題がないという人でもいつ虫歯によって大きな病気を発症するかはわかりません。早めに治療することを心がけてください。

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