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医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

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2024/03/20

7歳女の子 あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

ご相談内容

「上の前歯が突き出ている。左下は乳歯が抜けても永久歯が出てこず、左上奥歯も生えてこないのが気になる」とご相談いただきました。

拡大1回目の症例はこちら
7歳女の子【拡大1回目】あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

拡大2回目の症例はこちら
9歳女の子【拡大2回目】あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の左右前歯2本(中切歯/1番)は前方に飛び出る「唇側傾斜」が極度に見られるいわゆる出っ歯で、下の歯は全体的に内側に倒れている「舌側傾斜」でした。

左上奥歯(第1大臼歯/6番)は生えてきてはいるものの手前の歯(第2乳臼歯/E)にひっかかっている「萌出不全(ほうしゅつふぜん)」で、早めに抜けていた左下前歯(乳犬歯/C)部分はこれから生える永久歯(犬歯/3番)のための隙間がほとんどありません。

また、のどの両脇にあるリンパ組織が異常に大きくなった「口蓋扁桃肥大」も見られました。
患者様の場合、口蓋扁桃肥大により鼻通りが悪くなり口呼吸となったことで、上あごが十分に成長しない「上顎劣成長」を引き起こしたと考えられます。

あごの成長不足で永久歯が生えるスペースが足りなくなっており、出っ歯や萌出不全を招き、さらに患者様には下唇を噛む癖があったため出っ歯になりやすい状態でした。

口蓋扁桃は6歳以降、徐々に縮小すると言われているため、口呼吸は自然に解消する可能性があります。しかし上顎劣成長は自然には改善されないため、このままだと永久歯がデコボコに並んでしまうことが考えられました。

また、下の歯が舌側傾斜し犬歯が生えるスペースがなくなったのは、小さい上あごの内側に下の歯が収まろうと移動したことや唇を噛む癖が原因だと考えられ、このままスペース不足を放置すると将来は八重歯になる可能性もあります。

そのため、これから生える永久歯が適切な位置に並ぶためのスペースを確保するために、あごの拡大治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容

乳歯が生え変わる時期に適した治療方法として、あごを広げてスペースを作り正しい位置に永久歯が生えるようにする「顎顔面矯正」がおすすめです。上あごを拡大すると、上あごと繋がっている鼻内部の空間「鼻腔」が広がって鼻呼吸への改善も期待できることを説明し、同意いただきました。

顎顔面矯正では、ネジを回して上あごを広げる「上顎急速拡大装置」と、下の歯の裏側に装着するアーチ型の金属ワイヤー「リンガルアーチ(舌側弧線装置)」を使用します。

1回目の拡大は7歳から開始し、上の左右奥歯4本(第1乳臼歯/D、第2乳臼歯)に装着した金属製の輪っかである「バンド」に上顎急速拡大装置の中でも左右の幅を広げる「ハイラックスタイプ」を取り付け、親御様に1日1回ネジを回していただきながら上あごの横幅を12mm程広げます。

下の左右奥歯(第2乳臼歯)にもバンドを装着してからリンガルアーチを取り付け、ワイヤーのアーチ部分の弾力によって、乳歯が抜けた後のわずかな隙間を維持しながら内側に倒れようとする歯の動きを抑えました。

これらの拡大により左上奥歯が順調に生えてきましたが、これから生え変わる部分の永久歯のサイズを考慮するとまだスペースが足りません。

そのため9歳頃から2回目の拡大として、上左右の奥歯(第1大臼歯)にバンドを装着し、再度ハイラックスタイプの上顎急速拡大装置を取り付けて上あごの横幅を12mm程広げました。
下あごは左右の一番奥の歯(第1大臼歯)に装着したバンドに前回同様リンガルアーチを取り付け、幅が広がった上あごに合わせて拡大し、特に左下犬歯が生えるためのスペース確保に注力しました。

虫歯予防のために、クリーニング、歯磨き指導「TBI」やフッ素の塗布を必要に応じて行っています。

術後の経過・現在のご様子

唇を噛む癖が改善していないため下前歯の舌側傾斜がまだ見られるものの、2回の拡大を通して永久歯が生えるための隙間をしっかり確保でき、永久歯全てが適切な位置に生えそろいました。

患者様と親御様にも「抜歯することなく奥歯まできれいに並んで嬉しい」と大変喜んでいただきました。

正しい歯並びをキープするために、現在はメンテナンスにて経過を確認しています。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

  • 年齢・性別 7歳女の子
  • 診療種別 自由診療
    一部保険診療
  • 治療期間の目安 4年
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 約500,000円
    その他クリーニング、TBIやフッ素塗布などは保険適用

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

画像をクリックすると拡大・詳細コメントを確認いただけます

治療前 治療中 治療後

クリニックより

生え変わりの時期に顎顔面矯正をすることで、永久歯が適切な位置に並ぶためのスペースを確保することができます。
小児の顎顔面矯正を行っても永久歯が並びきらない場合は、全て永久歯に生え変わった後に歯並びを改善する「成人矯正」が必要になる場合があります。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、口腔外科、矯正歯科、ホワイトニング、インプラント
自由診療 セラミック治療、顎顔面矯正、部分矯正、成人矯正、インビザライン矯正、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、インプラント、入れ歯・義歯
住所 〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1丁26-2
アクセス ・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」より徒歩約15分
・南海高野線 泉北高速鉄道「中百舌鳥駅」より徒歩約15分
※医院前駐車場15台完備
※送迎車ございます(上記各駅より当院までの送迎車がございます。お電話にてお問合わせ下さい。)
診療時間 【月・火・水・木・金・土】
09:30〜13:00/14:30〜18:30
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜18:00)           

【日】
09:30〜13:00/14:30〜17:00
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜16:30)
休診日 祝日
代表者 松井 徳彦

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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