ご相談内容

「自転車で前歯を打って歯が欠けてしまったので診てほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左上の前歯（中切歯／1番）は自転車で打った衝撃で歯ぐきから上の歯が欠ける「歯冠破折」の状態でした。

前歯が欠けていると見た目が良くないだけではなく、このまま放置すると虫歯のリスクも高くなります。
また、歯の先端が割れたことで、外部からの刺激で歯がしみる「知覚過敏」も生じていました。

歯に衝撃を受けると神経が傷つく可能性があります。そこでレントゲン撮影で確認したところ、歯の根や神経に問題はなかったため、欠けた部分の修復だけで見た目も知覚過敏も改善できると診断しました。

行ったご提案・治療内容

欠けた歯を修復する方法として、以下の2つを提案しました。

①白いペースト状のプラスチック樹脂「コンポジットレジン」
保険適用のため費用を抑えることができるとともに、即日の治療が可能ですが、プラスチックのため強度が弱く、変色しやすい材質です。

②「セラミック」の薄い板を貼り付ける「ラミネートベニア」
自費診療にはなりますが、歯を削る量が少ない、劣化しにくい、プラスチックによる修復と比較して外れにくい、自然な白さがあるといったメリットがあります。一方で、とても薄い板のため、他のセラミックに比べると強度が低く、さらに中の歯の色の影響を受けやすいことから、変色が強い歯には適さない場合があります。

それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明したところ、患者様は「早く治せる治療がいい」との理由で、コンポジットレジンによる修復を選択されました。

まず欠けた部分をきれいに洗浄し、清潔な状態にしてから歯を少し削り、色見本を用いて患者様の歯に合ったコンポジットレジンを決定します。
欠けた歯にコンポジットレジンを丁寧に盛りつけて歯の形を整え、噛み合わせを確認して表面に艶が出るようしっかり磨いてから治療を終了しました。

術後の経過・現在のご様子

コンポジットレジンで修復した前歯は周りとなじみ、自然な仕上がりになりました。
患者様には「1日で治っただけではなく、見た目もきれいになってうれしい」と大変お喜びいただきました。

現在は、定期的にご通院いただき経過を観察しています。

この治療のリスクについて

・強い力や衝撃が加わった場合、割れたり欠けたりする可能性があります
・広範囲にわたって修復が必要な場合は、適用できない可能性があります

• 年齢・性別 20代男性
• 診療種別 保険診療

• 治療期間の目安 -
• 治療回数の目安 1回
• 治療費総額の目安 3,000円（保険適応）

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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  医療法人よつば徳祐会 松井歯科

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