ご相談内容

「右上の奥歯を抜いたあとに歯がないままなので、インプラントを考えている」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、右上の奥歯（第2大臼歯／7番）は他の歯科医院で抜歯され、歯がないため右側でしっかり噛めていませんでした。
また、下の歯並びに対して上の歯並びが前方にずれている「骨格的2級」の噛み合わせの状態も見られます。

右上の奥歯がないことで、噛み合うはずだった右下の奥歯（第2大臼歯）が伸びてさらに歯並びが崩れる可能性があるため、欠損部位を補う治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容

歯がない部分を補うため、以下の3つの方法を提案しました。

①人工歯根「インプラント」を埋め込む方法。周りの歯に負担をかけにくく、自分の歯のような自然な噛み心地があり、違和感が少なく済みます。
②歯がない状態でも普段の食事に支障がない場合は、そのまま様子を見る方法。
③取り外しができる部分入れ歯を装着する方法。入れ歯は保険診療で行えるため費用を抑えることができますが、一方で装着時に違和感が出やすく、バネをかける隣の歯に負担がかかる可能性があります。

それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明した上で、患者様はもともとお考えだったこともあり、①のインプラント治療を選択されました。

抜歯した部分の治癒を待ち、上あごの骨の高さと鼻の空洞「上顎洞」の距離を確認するためCT撮影したところ、十分な骨の高さと距離があったためインプラントを埋入しました。
埋入後、あごの骨とインプラントが固定したことを確認できたため、同日にインプラントとその上の人工歯をつなぐ部品「アバットメント」を取り付けています。

2ヶ月経過を観察し、専用機械を用いてインプラントの安定性の指標となる「ISQ値」を測定したところ、インプラントがしっかり固定されていることを示す値が確認できました。
その後、インプラントの上に取り付ける人工歯を作製するため、「光学印象」による型取りを行いました。
光学印象はお口の中を撮影する小型カメラ「オーラルスキャナー」を使って歯の位置や噛み合わせを3Dデータ化する方法で、従来の型取りと比較し短時間で済む、患者様の負担を減らせるといったメリットがあります。

型取りから2週間後に完成した人工歯を装着し、治療を終了しました。

術後の経過・現在のご様子

噛み合わせの違和感や痛みもなく、経過は良好です。

患者様には「右側でも食べ物を噛めるようになってうれしい」と大変お喜びいただきました。

現在は、メンテナンスで定期的にご通院いただいています。

この治療のリスクについて

・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別 60代男性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 -
• 治療回数の目安 5回
• 治療費総額の目安 450,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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  医療法人よつば徳祐会 松井歯科

  TEL:0722572418

  
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