いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
唇が痺れるのはなぜ?考えられる病気や病院を受診する必要性は?
唇に痺れたような感覚を覚え、心配になっている人もいらっしゃいませんか。唇の痺れは、ストレスなどによって一時的に生じていることもあれば、何らかの病気が関わっていることもあります。症状が長期的に続く場合は、一度病院を受診しましょう。
本記事では、唇の痺れが生じたときに考えられる病気と、病院を受診する必要性について解説します。唇の痺れでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
唇が痺れるときに考えられる病気
疲労やストレスによる唇の痺れであれば、十分な睡眠と休息をとることで症状が治るケースが多いです。他の症状がなく、唇の痺れが出たばかりの場合は、少し様子を見てみましょう。
ただし、唇の痺れ以外にも気になる症状がある場合は、何か病気が隠れている可能性もあります。唇の痺れ以外の症状がないかどうか、体の変化をよく観察することが大切です。
ここからは、唇が痺れとその他の症状があるときに考えられる病気を紹介します。
口唇ヘルペス
唇が痺れるときに考えられる病気の一つに、口唇ヘルペスが挙げられます。口唇ヘルペスは、口や唇に小さな水ぶくれが集まってできる皮膚疾患です。唇が腫れたり、痺れたりする症状を発症する他、高熱が出ることもあります。
一般的には2週間程度で自然に治ると言われていますが、治った後も体に原因となるウイルスが潜み、再発を繰り返すケースも少なくありません。しかし、再発した際には免疫ができているため、初めて感染したときよりも症状が軽度であることが多くなっています。
ヘルペスウイルスは、疲労やストレス、紫外線などによって刺激を受けて再発します。そのため、ストレスを溜めない生活を心掛けることが大切です。
三叉神経痛
三叉神経痛(さんさしんけいつう)も、唇が痺れるときに考えられる病気の一つです。三叉神経痛とは、顔の感覚を脳に伝える役割を担っている「三叉神経」の機能不全が原因で起こる、顔周りの痺れや痛みのことです。症状の程度はさまざまで、唇や舌、顎、鼻の横あたりの頬などに生じます。
比較的短時間で治るのが特徴ですが、繰り返し症状が出ます。また、痺れや痛みが生じるのは、顔の片側のみです。
一般的には、鎮痛薬で痛みを止めることはできません。治療する場合は、抗てんかん薬や筋肉の痙攣を軽減する薬などを使用するため、医師による診断が必要です。
クインケ浮腫
唇が痺れるときに考えられる病気には、クインケ浮腫(ふしゅ)もあります。クインケ浮腫は、口唇やまぶたが腫れる病気で、「血管神経性浮腫」とも呼ばれています。
痛みや赤み、かゆみといった症状はなく、数時間〜数日で治る場合がほとんどです。再発頻度は人それぞれで、月に何度も生じる方もいれば、数年に一度という方もいます。
先天性の場合は成人期よりも前に発症することが多いですが、後天性の場合は薬や食物などのアレルゲンによって引き起こされます。原因には、疲れやストレスが関係していると言われているため、ストレスを溜めないことが大切です。
治療をせずとも症状が治るケースが多いですが、度々再発するようであれば抗アレルギー剤を用いた治療が可能です。
アレルギー反応
唇が痺れるときに考えられる病気の一つに、アレルギー反応によるものも挙げられます。アレルギー反応を引き起こす原因は、化粧品やメイク落とし、シャンプーなど、人によってさまざまです。
アレルギー反応によって唇の痺れが起きた場合は、顔が腫れたり息苦しさを感じたりする他、皮膚のヒリヒリ感が生じることもあります。化粧品を新調したり、初めてのものを食べたりした後で症状が出た場合は、それらが原因になっているかもしれません。
唇を冷やして症状を抑え、様子を見ていても大丈夫な場合もありますが、めまいや息苦しさを感じる場合は、早めに病院で診てもらいましょう。
脳梗塞
唇が痺れるときに考えられる病気には、脳梗塞もあります。脳梗塞とは、脳の血管内に血の塊ができたり、血管が狭くなったりすることで、脳神経の細胞が死ぬ病気です。唇の痺れ以外にも、体の片側の痺れ、言葉が出にくい、歩行の異常、吐き気などの症状を伴うケースが多くなっています。
唇の痺れ以外の症状も自覚している場合は、早急に病院の受診が必要です。突然これらの症状が強く表れたときは、救急車を呼んでください。
唇の痺れ以外の症状もある場合は、病院を受診!
自覚している症状が唇の痺れだけであれば、少し様子を見てみましょう。痛みや腫れを伴う場合は、氷や保冷剤を使って冷やしてみてください。症状が落ち着くまでは、患部を温めたり、辛い食べ物を食べたりしないよう注意が必要です。
ただし、唇の痺れ以外の症状も併発しているときは、早急に病院を受診しましょう。上唇の痺れが続く場合は脳神経内科や脳神経外科、皮膚症状がある場合は皮膚科、口腔内の異常も感じている場合は歯科など、症状に応じた病院を受診してください。
まとめ
本記事では、唇の痺れが生じたときに考えられる病気と、病院を受診する必要性について解説しました。体に溜まった疲れやストレスが原因で一時的に唇が痺れる場合もあるため、症状が出たからといって必ずしも病院の受診が必要とは限りません。
しかし、発熱や呼吸のしにくさ、皮膚の炎症、体の痺れなど、唇以外の部位にも症状が出ている場合は、病気が隠れている可能性もあります。唇の痺れ以外の症状も自覚している場合は、なるべく早めに病院へ行きましょう。
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