ファッションの１アイテムとして人気のある「舌ピアス」。歯医者さんに行くときは、はずすべきなのでしょうか？はずさなくても大丈夫なのでしょうか？ピアスを入れたばかりの時は、はずしたくないという事もありますよね。歯医者さん×舌ピアスについてお調べしました。 

歯医者さんに行くときは、「舌ピアス」は外してください！

結論からはっきり申しあげますと、「歯科医院に行くときは、舌ピアスははずしましょう。」主な理由は以下になります。

レントゲンを撮る際に金属が邪魔になってしまうことがある

レントゲンを撮る際、写る範囲に金属があるとうまく写らなくなってしまうことがあり、正確な診断をくだすことができなくなります。レントゲンをとるのにも費用がかかるわけで、無駄な費用の発生を抑えるためにも写る範囲に金属はない状態にするのがベストです。

※最近はアクリル製の舌ピアスなどもあるようです。その場合は歯医者さんに相談してみましょう。

治療の際に邪魔になる場合がある

口内はご存知のとおり、意外に狭いもの。歯科治療は様々な器具を用いて細かい治療を行いますので舌ピアスがあるだけでぶつかってしまったり、止血用の綿がひっかかってしまったり、器具が届きにくくなったりしてしまうのです。

外してしまうと舌ピアスの穴「ホール」が埋まってしまう？

舌ピアスは頻繁にはずさず楽しむ方が多いようですね。歯科医院での診療中に舌ピアスの穴（ホール）が埋まってしまうのでは？と心配なさる方が多いようですが大丈夫です。舌ピアスのホールはそう簡単には埋まりません。舌の粘膜は通常２～３時間ほどで収縮しだすと言われていますが、治療内容によりますが歯科治療は長くても1時間程度です。歯科治療中に埋まるほどホールが収縮することはないと思われます。

※ホールを開けたばかりの時は埋まってしまう可能性があります。その場合は事前に必ず歯医者さんに相談してください。ただし、治療することが優先される場合はホールをあきらめることになるかもしれません。

歯医者さんで舌ピアスを外すときに気をつけること

歯医者さんで舌ピアスをはずす際、以下のことに気をつけたほうが良いでしょう。

①診察前に舌ピアスを外す時

舌ピアスをしばらくはずしていない場合は、固定するネジが固くなってしまっていることがあります。アルコールなどで手を消毒し、清潔なハンカチなどで唾液をしっかりと拭き、口の中を乾燥させて滑らないように取り外してください。初めて行く歯科医院であれば、事前にお手洗いなどをホームページでチェックし外す場所の確認をしておくのも良いでしょう。小さいものなので、手洗い場にピアスや部品を落としてしまったりしないようお気をつけください。もし落としてしまった場合はあせらず歯医者さんに早急に伝えて対処をお願いしましょう。

②外した舌ピアスは清潔に保管しましょう。

外した舌ピアスはポケットなどに入れるのではなく、清潔なハンカチなどに包んで保管できるよう小さなボックスなどを用意しておくと良いでしょう。小さいものなので失くしてしまいがちですので気を付けてください。歯科医院によっては消毒液に付けて保管して下さる場合もあります。診察台のすぐ近くにあったほうが安心ですよね。あらかじめ先生や歯科衛生士さんに相談してみましょう。

③診察終了後は速やかに舌ピアスを装着しましょう。

歯の治療が終わったら、穴の収縮がはじまる前になるべく早く舌ピアスを装着しましょう。装着する際、手をアルコール消毒することは必須です。もし、穴が収縮してしまっていて、うまく入らない場合は小さなサイズの舌ピアスを装着し、少しずつ穴を元に戻していくと良いでしょう。

穴を開けたばかりで、舌ピアスをはずしたくない方へ

念願の舌ピアスを開けたばかりで、どうしても舌ピアスをはずしたくないとお考えの方は、アクリル製の舌ピアスを用いたり、事前に歯医者さんに電話ではずさなくても大丈夫であるかを確認しましょう。診療内容によってはレントゲンを撮らずに治療できる歯医者さんもあります。ただし、歯に強い痛みなどがある場合は、自分の身体のために優先順位を考え、舌ピアスよりも早急に歯の治療をすることをおすすめします。

舌ピアスを始める前に歯科検診を！

舌ピアスを開けようと決断をしたらまず行くべきところは歯医者さんかもしれません。目的は「歯科健診」です。舌ピアスのホールを作ってからは当分はずさないほうが良いようなので、歯科医院での治療や、歯垢除去が必要ないかきちんとチェックしてもらうことが大切です。歯科健診で口内環境をきちんと歯科医に整えてもらってから舌ピアスを入れれば安心です。

〈まとめ〉

おしゃれ好きの若い人に人気の「舌ピアス」。残念ながら歯医者さんとの親和性は低いようです。定期健診を受け、健康な口内環境を保ち、舌ピアスを楽しんでください！