いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
赤ちゃんが歯ぎしりをする理由は?対処方法についても解説!
「赤ちゃんが歯ぎしりをする理由は?」「対処方法はあるの?」とお悩みではないでしょうか。
赤ちゃんは乳歯が生えてくると同時に歯ぎしりが始まります。歯ぎしりをしている姿をみると歯医者さんに行かなくても大丈夫なのかと心配になりますよね。
当コラムでは、歯ぎしりの始まる時期、歯ぎしりをする理由、歯医者さんに相談が必要な状態、対処方法ついて解説していきます。
早い子は生後6ヶ月から歯ぎしりを始める
赤ちゃんは乳歯が生えてくると同時に歯ぎしりを始めます。乳歯が生えてくる時期は個人差がありますが、だいたい生後8〜10ヶ月、早い子は生後6ヶ月頃から始まることが多いです。
始めは前歯で歯ぎしりを行い、奥歯が生えてくると奥歯で行うようになります。大人は就寝中に歯ぎしりを行うことが多いのですが、赤ちゃんは就寝中など関係なくいつでも行います。赤ちゃんの歯ぎしりは乳歯が全て生え揃う2歳半くらいまで続くと言われています。
赤ちゃんが歯ぎしりをする4つの理由
赤ちゃんが歯ぎしりをする理由は以下の4つが考えられます。
①歯並びや顎を正常な位置にするため
1つ目は歯並びや顎を正常な位置にするためです。赤ちゃんは本能的に歯ぎしりを何度も行い、歯並びや顎を正常な位置に定めようとしています。また、しっかりと噛むための準備としても行っています。
②歯が生える時に痒みがでるため
2つ目は歯が生える時に痒みがでるためです。歯が生える時や生え途中の歯があると口の中がムズムズと痒く感じます。この痒さを和らげるために自然と歯ぎしりを行っているのです。また、おもちゃなどを噛みたがる理由も同じと言われています。
③噛む力を鍛えている
3つ目は噛む力を鍛えているためです。歯ぎしりをすると大きな力がかかるため顎の筋肉を鍛えて噛む力も鍛えています。噛む力が強くなると食べられる物も少しずつ増えることから、無理に止めさせなくてもよいとも言われています。
④ストレス
赤ちゃんは本能的に歯ぎしりをしていることがほとんどですが、まれにストレスが原因となることもあります。赤ちゃんは私たちが思っているより環境や体調の変化に敏感です。ストレスも歯ぎしりをする原因になる可能性があるということも覚えておきましょう。
歯科医師に相談が必要なケースもある
赤ちゃんの歯ぎしりは歯や顎の成長のために必要です。しかし、中には歯科医師に相談した方がよい場合もあります。日頃から口の中を観察し、以下の項目に当てはまる場合は、歯科医師に診てもらいましょう。
①歯のすり減りが激しい
1つ目は歯のすり減りが激しい場合です。乳歯が生えそろった後も歯ぎしりが続くと乳歯が少しずつ減り短くなることがあります。さらに神経に炎症を起こし痛みがでる可能性もあります。
乳歯が生えそろった後も歯ぎしりが続いており歯のすり減りが激しい場合は、歯科医師に相談するようにしましょう。
②歯並びや顎の成長に悪影響が出ている
2つ目は歯並びや顎の成長に悪影響が出ている場合です。赤ちゃんの歯ぎしりは歯並びや顎を正常な位置に定めるために行われています。しかし、歯ぎしりをする力が強すぎると歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼします。
そのため、赤ちゃんが歯ぎしりを始めたら日頃から口の中を観察するようにしましょう。もし歯並びや顎の成長に異変を感じたら歯科医師に相談してください。
③口の中の粘膜の損傷や出血が止まらない
3つ目は口の中の粘膜の損傷や出血が止まらない場合です。歯ぎしりにより歯がすり減ったり欠けたりすると歯の一部が尖ってしまうことがあります。尖った部分が歯茎や頬に当たることで、出血する可能性もゼロではありません。
少しの出血や出血がすぐに止まる場合は様子を見ても良いと言われていますが、出血が止まらない場合や頻繁に起こる場合は受診してください。
④歯や顎の痛みがある
4つ目は歯や顎の痛みがある場合です。歯ぎしりを長い時間行うと歯や顎に痛みが出る可能性があります。痛がる様子以外にも食事を嫌がる様子が見られる時は、歯ぎしりによる歯の痛みかもしれません。
ぐずっている原因がわからない場合も、歯が痛いというサインかもしれません。赤ちゃんは話すことができませんので、些細なサインを見逃さないことも大切です。
赤ちゃんの歯ぎしりが心配な時は歯固めがオススメ
赤ちゃんの歯ぎしりは成長のために必要な過程であると言われますが、それでも頻回に歯ぎしりをしていると心配になると思います。歯ぎしりを日常的に行っており心配な場合は歯固めを利用してみてはいかがでしょうか。
歯固めは元々赤ちゃんが噛んで遊ぶために作られており、歯固めをカミカミすることで歯ぎしりを減らすことができます。歯固めを噛むことは、歯茎のマッサージにつながり、乳歯や顎の成長を促すこともできます。
【まとめ】赤ちゃんの歯ぎしりは成長に必要!しかし定期的に口の観察を行いましょう
当コラムでは、歯ぎしりの始まる時期、歯ぎしりをする理由、歯医者さんに相談が必要な状態、対処方法ついて解説しました。
赤ちゃんの歯ぎしりは成長のために欠かせない行為です。そのため特に問題ないことがほとんどです。しかし、念の為歯ぎしりが始まったら日頃から口の中を観察しましょう。少しでも歯や顎などに異変を感じたらすぐに歯科医師に相談して下さい。
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