いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
女性の口臭は何が原因?原因を特定する検査や治し方について説明
「朝起きたときの口臭が気になる」「家族や友人から口が臭いと言われた」など、口臭でお悩みの女性は少なくありません。口臭が生じる原因はさまざまあるため、原因に合った治し方を取り入れる必要があります。
そこで本記事では、口臭の原因や特定する検査、治し方などについて説明します。ご自身の口臭を改善したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
口臭の原因は大きく分けて2種類
口臭の原因は、生理的口臭と病的口臭の2種類に分けられます。ここからは、それぞれの原因について詳しく説明します。
生理的口臭
生理的口臭とは、生活の中で自然と生じる口臭のことです。起床したときやお腹が空いたとき、緊張したときなど、唾液の分泌量が減少するときに生じやすくなっています。唾液には口腔内の細菌バランスを整える役割がありますが、量が減ってしまうとその作用が働きにくくなってしまうからです。
また、直近の食事が口臭に影響しているケースもあります。ネギやニンニクなど、臭いが強い食材を食べたのであれば、それが原因で口臭が強くなっているのかもしれません。
病的口臭
病的口臭は、口腔内や体の病気が関係している口臭です。生理的口臭とは違い、一時的なものではありません。原因にアプローチしなければ、口臭がキツいままになってしまいます。
ここからは、病的口臭が生じる原因を3つ紹介します。
詰め物や被せ物、入れ歯
プラスチック製の入れ歯や詰め物・被せ物が口腔内にある場合は、それが原因かもしれません。プラスチックは臭いや色がつきやすいため、ケア不足によって臭くなっている可能性があります。
口腔内の病気
虫歯や歯周病、口腔がんなど、口腔内の病気がある場合も口臭がキツくなります。そのほかにも、「舌苔(ぜったい)」という舌の表面についた白っぽい汚れや、口呼吸によるドライマウスも原因になります。
体に関わる病気
慢性鼻炎や肝機能の低下、糖尿病など、体の病気が原因で口臭が生じる場合もあります。口腔ケアを頑張っても口臭の改善が見られない場合は、体の病気が関係していないかも考えてみましょう。
女性特有の口臭には、女性ホルモンの影響もある
口臭は誰もが起こりうるものですが、女性特有の原因が関係している可能性もあります。
ここからは、どのようなケースで女性ホルモンが関係しているのかを説明します。
生理
生理前から生理期間中にかけては、口臭が生じやすくなります。女性ホルモンにはいくつかの成分がありますが、この期間中はエストロゲンという成分の分泌が減ります。その結果、唾液の量も減少し、口腔内が乾くことで口臭が発生します。
妊娠
妊娠すると、女性ホルモンの分泌量が何十倍にもなります。口腔内の細菌のバランスも崩れやすくなるため、歯周病菌が増殖しやすくなるのです。
また、プロゲストロンという女性ホルモンが多くなると、歯肉が炎症反応を起こしやすくなり、より一層歯周病リスクが上がってしまいます。
さらに、つわりなどの影響により口腔ケアも十分に行えないケースが多く、口臭が気になるようになる方が増えてしまうのです。
更年期
40代半ばから50代半ば頃は、更年期による口臭が生じる可能性があります。更年期とは、一般的に閉経の前後10年間のことです。閉経を迎える前から女性ホルモンの分泌量が減るため、口腔内が乾燥しやすく、口臭が出やすくなります。
口臭の検査で、原因を特定
先述してきた通り、口臭にはさまざまな原因が考えられます。根本的に解決するためには、まずは原因を特定することが大切です。
口臭の検査は、歯医者さんでも受けられます。ただし、専門的な検査は、機器を備えていないと行えません。口臭測定用ガスクロマトグラフィーやガスセンサー口臭測定器など、専用の機器を備えている歯医者さんを探しましょう。
口臭の治し方・軽減する方法
病的口臭の場合は専門の診療科で治療が必要ですが、生理的口臭の場合は日々のケアや生活の仕方を工夫すれば臭いを軽減できます。
ここからは、口臭の治し方や軽減する方法を紹介します。
唾液の分泌量を増やす
口臭を軽減するために、唾液の分泌量を増やしましょう。噛む回数を増やせば、唾液の分泌を促進できます。噛む回数は無意識のうちに減りやすいため、食事の際には噛みごたえのある食材を選んで食べるのがおすすめです。
食事のコントロールが難しい場合は、ガムを噛むのも良いでしょう。ガムの硬さにはいくつか種類があるため、できるだけ硬めのガムを選んでください。また、キシリトールが多く配合されているものであれば、虫歯の原因にもなりにくいです。
口を乾燥させない
口の乾燥は口臭の原因になりやすいため、できるだけ口腔内に潤いを保つよう意識することが大切です。就寝中は特に口腔内が乾きやすくなります。就寝前の水分補給はもちろん、起床後もコップ1杯程度の水を飲む習慣をつけましょう。
食後の歯磨き・舌磨き
食事の後は、できる限り歯磨きをしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなど、清掃補助器具を併用するのもおすすめです。
こまめな歯磨きが必要な理由は、虫歯や歯周病の進行すると口臭の原因になり得るからです。しっかり予防するためにも、口腔内に汚れを溜めないことが大切です。
また、歯磨きの際に、舌苔の除去も一緒に行うといいでしょう。ただし、舌の磨きすぎは良くないため、舌を磨くのは1日1回で大丈夫です。
定期検診を受ける
口腔内を清潔に保つために、少なくとも半年に一度は歯医者さんで定期検診を受けましょう。虫歯や歯周病になっていなくても、歯の周りに付着した歯石が原因となって口臭が生じる場合があるからです。
定期検診では歯石の除去ができるのはもちろん、虫歯や歯周病の早期発見が可能です。
まとめ
本記事では、口臭の原因や特定する検査、治し方などについて説明しました。口臭の原因は生理的口臭と病的口臭の2つに分けられ、原因に応じた治し方に取り組む必要があります。
原因の特定は、専門的な検査機器を備えた一般の歯医者さんであれば可能です。口臭でお悩みの方は、ぜひ近隣の歯医者さんで検査を受けてみてください。
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