ガムにも含まれているキシリトールとは、具体的に摂取すればどのような効果が期待できるのでしょうか。歯を健康な状態にしてくれると言われていますが、歯への影響はどうなのか気になる方も多いはずです。

今回はキシリトールの効果について解説していくので、参考にしてみてください。

キシリトールの効果は？

キシリトールは、具体的に歯にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。キシリトールの効果について、詳しく解説していきます。

虫歯予防効果

キシリトールは、口腔内の細菌の活動を抑制する効果があります。特に、虫歯を引き起こす主要な菌であるミュータンス連鎖球菌の増殖を阻止し、酸を産生する能力を低下させるのが特徴です。

そのため、キシリトールを含む製品（キシリトール入りチューインガムやキシリトール入りキャンディなど）の使用は虫歯の予防に効果が期待できます。

定期的にキシリトール配合のガムを口にすれば、虫歯にならずに済む可能性が高いでしょう。

口腔健康の促進

キシリトールは唾液の分泌を促進し、口腔内の保湿効果を高めます。口腔乾燥を緩和し、口臭の改善にも寄与します。常にキシリトール配合のガムを口にしていれば、口腔乾燥を防ぐきっかけになるでしょう。

唾液が分泌されることで、口臭だけでなく口腔内の菌の繁殖が防げるので、清潔な口内が維持できます。

カロリー制限や血糖値の上昇を抑制

キシリトールは砂糖と比較して低カロリーであり、また血糖値の上昇を抑制するため、糖尿病患者や糖質制限を行っている人に適した甘味料として利用されます。

肥満防止や低血糖症を予防するきっかけになるので、気になる方は食後にキシリトールを摂取するのが良いでしょう。

口腔内の酸性度の低下

キシリトールは口腔内のpHを中性に保つ効果があります。口腔内の酸性度が低下することで、酸による歯の溶解を防ぎ、歯の健康をサポートしてくれるでしょう。

虫歯を予防するきっかけにもなるので、健康な口腔内を維持することができます。

キシリトールを摂取するときの注意点

キシリトールを摂取するときは、いくつか注意しておきたい点があります。具体的に、どのような点に注意すべきなのか、詳しい内容を紹介していきましょう。

過剰摂取による消化器症状

過剰なキシリトールの摂取は、下痢や腹痛、軟便などの消化器症状を引き起こす可能性があります。特に、初めてキシリトールを摂取する場合や高量のキシリトールを摂取する場合は、徐々に量を増やして様子を見ることが重要です。

身体の調子がおかしいと感じるときは、キシリトールの摂取を控えたほうが良いでしょう。

犬への有毒性

キシリトールは犬にとって有毒な物質として知られています。犬がキシリトールを摂取すると、急性の低血糖や肝機能障害を引き起こすことがあるでしょう。そのため、キシリトール入りの製品を犬に与えることは避けるべきです。

特に犬は好奇心旺盛な生き物であるため、落ちている物を口にしてしまう恐れがあります。万が一口にしてしまったときは、速やかに動物病院へ足を運び、診察を受けてみてください。

甘みへの慣れ

キシリトールの甘みは砂糖に似ていますが、完全に同じではありません。キシリトール入りの製品を使用することで、甘みへの慣れが起こる場合があります。そのため、キシリトールの甘さに依存せず、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。

甘さに依存してしまうと、口が寂しく感じて、食べ物の摂取量が増える可能性があります。肥満の原因になる恐れがあるので、摂取しすぎには注意しましょう。

動物に対する影響

キシリトールはペットや家畜にも影響を及ぼす可能性があります。前述した通り、犬には有毒な成分であるため、ペットを飼っている家庭は注意しましょう。

ペットがキシリトールに触れる可能性があるときは、できるだけ摂取を控えるか、ペットの手が届かない場所に保管しておくことが大切です。

アレルギー反応

個別の体質によっては、キシリトールに対するアレルギー反応が起こることがあります。アレルギー症状（かゆみ、発疹、蕁麻疹など）が現れた場合は、直ちに医師に相談しましょう。

アレルギー症状が出たときは速やかに使用は避けて、治療を優先してください。

キシリトールを摂取するときは注意点も把握しておこう

キシリトールは、歯を健康な状態にしてくれるため、口腔内を綺麗に維持するきっかけになります。キシリトール配合のガムを口にすれば、虫歯や歯周病になる可能性も低いでしょう。

ただし、キシリトールを多く摂取すれば、体調不良の原因やペットへの悪影響が懸念されます。ペットを飼っている家庭である場合は、ペットの手が届かない場所でキシリトールを保管しましょう。

使い方を間違えなければ、キシリトールは歯の健康を保つために良い影響を与えてくれます。健康的な歯の状態にするためにも、定期的に摂取するのは良いでしょう。