泣くほど痛い口内炎にはどう対処する?口内炎をなるべく早く治す方法

口内炎が原因で、飲食や会話の際に泣きたくなるほど強い痛みを感じた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。口内炎の大きさに関わらず鋭い痛みを感じるため、食事を楽しめなかったり仕事に集中できなかったりと日常生活に支障がでることもありますよね。

本記事では、口内炎の症状やできるだけ早く治す方法、再発させないためにできることをお伝えします。症状改善のため、参考にしてみてください。

 

口内炎の進行は、4段階に分けられる

口内炎の進行は、大きく分けて4段階です。1週間ごとに症状が変化し、およそ4週間で治癒すると言われています。中でも痛みが特に強くなるのが、2週目と3週目です。

大きさや回復力によって状況は変わりますが、週ごとの変化は下記のようになります。

<1週目>
口腔内の粘膜が赤くなり、炎症が起き始めます。この段階では、まだ大きな痛みはありません。

<2週目>
丸く白い形の炎症が起きたり、赤い斑点状の炎症が起きたりします。この段階になると、強い痛みを感じます。

<3週目>
治癒し始めますが、週の初めは強い痛みが残っています。4週目が近づくごとに、徐々に和らぎます。

<4週目>
粘膜がかさぶたのような状態になります。その後、いつも通りの状態に戻ります。

 

赤い口内炎と白い口内炎の違いは?

炎症している部位が白くなる口内炎を「アフタ性口内炎」、炎症している部位が赤い斑点状になる口内炎を「カタル性口内炎」と呼びます。

アフタ性口内炎の場合は、生活習慣の乱れや口腔内の不衛生さが主な原因です。食生活や生活習慣、口腔内のセルフケア方法の見直しを行いましょう。

一方でカタル性口内炎の場合は、外部からの物理的な刺激が主な原因です。例えば、熱い食べ物によるやけど、歯が粘膜に慢性的に刺激を与えているなどです。根本的な原因を見つけ、改善する必要があります。

 

泣くほど痛い口内炎をできるだけ早く治す方法

口内炎を早く治すためには、まず食事の見直しと口腔内を清潔に保つことが大切です。そうはいっても、なかなか痛みが治らないと困ることもあるでしょう。

そこで活用したいのが、市販薬や歯医者さんです。ここからは、どのような薬や処置があるのかをご説明します。

市販薬を使う

涙が出るほど痛い場合は、一時的な処置として市販薬を取り入れてみるのがおすすめです。

口内炎の痛みは、粘膜や歯、飲食物との接触によって起こる「接触痛」が多くなっています。痛みを軽減するためには、刺激となるものと接触しないようにするのがよいでしょう。

口内炎に効く市販薬には、貼り薬と塗り薬があります。貼り薬は、患部に直接貼ることで接触痛を軽減できます。ただし、唾液などに常に晒されているため剥がれやすい点がデメリットです。長時間の効果は期待できません。

塗り薬も同様で、せっかく塗っても飲食の際に取れやすいです。効果を高めるために、就寝時に活用するとよいでしょう。

痛みが治らない時には歯医者を受診

口内炎の症状は、治癒しやすい軽度のものから、泣きたくなるほど痛みが強い重度のものまでさまざまです。また、できる場所も頬や唇の裏側、舌や唇の上など特定の場所ではありません。症状が長く続くと悪化してしまう恐れもあるため、涙が出るほど強い痛みが続く場合は医療機関で診てもらいましょう。

意外かもしれませんが、口内炎は歯医者さんでも治療可能です。歯医者さんでは、レーザーを使った治療やステロイド剤を塗るといった処置が受けられます。市販の薬でも改善されない場合は、相談してみてください。

 

口内炎の再発を予防するためにできること

治癒した後も、油断はできません。定期的に口内炎ができやすい人は、今後の予防策を考えることも大切です。

まずご自身で取り組めることとしては、口腔内を清潔に保つこと、栄養バランスのよい食事をすること、ストレスを溜めないようにすること、規則正しい生活をすることの4つです。

それでも口内炎ができやすい場合は、歯や矯正器具、入れ歯などが粘膜に当たっていることが原因かもしれません。根本的な原因を取り除くために、歯医者さんで歯並びや噛み合わせなどを診てもらいましょう。

 

まとめ

口内炎が原因で飲食や会話の際に泣きたくなるほど強い痛みを感じる場合は、市販薬の活用や歯医者さんの受診がおすすめです。

市販薬には、貼り薬と飲み薬があります。飲食物によって薬が取れてしまう恐れもあるので、できれば就寝時に使用するのがよいでしょう。

市販薬を使用しても改善されない場合は、歯医者さんに相談してみてください。レーザー治療やステロイド剤による処置を行ってくれます。

ただし繰り返し口内炎ができる場合は、根本的な原因の改善が必要です。食事や生活習慣の改善、ストレスを溜めない生活をはじめ、噛み合わせや歯並びなど原因に応じた改善策に取り組みましょう。

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