口内炎はストレスが原因?できやすい理由や場所について解説

口内炎にはさまざまな原因や種類があるため、症状を見極めて適切なケアが必要です。健康的な口腔内環境を維持するためにも、まずは口内炎ができる原因をしっかり把握していきましょう。

本記事では、口内炎ができる原因やできやすい場所について詳しく解説します。

 

口内炎ができる原因

口内炎ができる原因は、ストレスや栄養バランスの他、口腔内の乾燥や細菌感染などがあります。ストレスや栄養バランスが原因の場合は、生活習慣や食事内容の見直しが必要でしょう。一方で、口腔内の乾燥や細菌感染が原因の場合は、口腔内環境の改善やケア方法の工夫が必要です。

ここからは口内炎ができる原因とその対策について、4つご紹介します。

原因①ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れ

口腔内の粘膜は、常に代謝を繰り返しています。しかし、疲れやストレスが溜まったり睡眠不足になったりすると、代謝が滞ってしまうのです。その結果、粘膜の再生力がなくなってしまい、口腔内の荒れや口内炎が生じます。

また皮膚や粘膜の維持には、ビタミンB類が深く関わっています。食事を通して積極的に摂取していても、疲労やストレスがあるとたくさん消費されてしまうのです。

規則正しい生活に加え、疲労やストレスを溜めないように工夫が必要です。自分なりのストレス発散方法を見つけておくとよいでしょう。

原因②食事の栄養バランスの偏り

ビタミンは、人間の体の機能を正常に保つために必要な栄養素です。特にビタミンB2やビタミンB6は皮膚や粘膜の再生・維持に大きく関わっています。

学校や仕事、家事・育児など忙しい生活を送っていると、食事が不規則になったり栄養バランスが偏った食事をしたりすることも多いでしょう。その結果、必要な栄養素が足りなくなってしまい、口内炎や口腔内の炎症が生じてしまいます。

さらに抵抗力も弱くなるため、細菌の影響を受けやすくなってしまうのです。悪循環を引き起こさないようにするためにも、栄養バランスに気をつけて食事するとよいでしょう。

食べ物から摂取するのが難しい場合は、医薬品やサプリメントなどを活用するのもおすすめです。

原因③口腔内の乾燥

唾液は、口腔内の汚れを除去したり粘膜の保護をしたりと重要な役割を担っています。そのため、唾液が減少して口腔内が乾燥した状態が続くと、口内炎ができやすくなります。

乾燥する原因は、加齢による唾液量の減少をはじめ、喫煙やストレスなど生活習慣によるもの、服用しているお薬の影響などさまざまです。

頬の内側や舌、歯茎が引っ付くような違和感を感じた場合は、乾燥しているかもしれません。こまめにうがいしたり、保湿成分の入っているマウスウォッシュや口腔内用のスプレーを活用したりし、できるだけ乾燥を防ぎましょう。

乾燥がひどい場合は、ドライマウスに対応している歯医者さんの受診もご検討ください。

原因④細菌やウイルスなど

口腔内には、たくさんの細菌が存在しています。その細菌がバランスよく存在しているからこそ、お口の中が健康的に保たれているのです。何らかの原因でそのバランスが崩れてしまうと、口内炎などのトラブルが生じます。

また頬の内側を噛んだり、入れ歯や矯正器具が引っかかったりすると口腔内に傷ができます。その傷から細菌が侵入してしまうことで、炎症が起きているケースも少なくありません。

口腔内を健康的な状態で保つことも、口内炎を予防するためにはとても重要です。汚れがたまらないよう、毎日の歯みがきをていねいに行い、定期的に歯医者さんでクリーニングを受けるようにしましょう。

ご自宅でのケアで気をつけたいことは、ケアグッズの選び方です。歯みがき粉の成分によって粘膜が刺激を受け、口内炎が悪化する場合もあるからです。炎症を起こしている時には、合成界面活性剤の入っていない歯みがき粉を選びましょう。

 

口内炎ができやすい場所

口内炎というと、頬や唇の内側にできるイメージが強いのではないでしょうか。しかし実際には、舌や唇の上、歯茎などにも生じます。口内炎ができやすい場所の特徴は、歯が当たる場所や食べ物による刺激を受けやすい場所といえるでしょう。

またできる場所によって、呼び方も変わります。例えば、歯茎にできれば「歯肉炎」、舌にできれば「舌炎」、唇にできれば「口唇炎」、口角にできれば「口角炎」です。

炎症がひどい場合は、歯医者さんでレーザー治療やお薬による治療を受けられます。炎症が長引く場合は一度、医療機関で相談しましょう。

 

まとめ

口内炎ができやすい場所は、歯が当たる場所や食べ物による刺激を受けやすい場所です。頬や唇の内側の他にも、舌や唇の上、歯茎などにも生じます。

口内炎ができる原因は、大きく分けて下記の4つです。

  1. ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れ
  2. 食事の栄養バランスの偏り
  3. 口腔内の乾燥
  4. 細菌やウイルスなど

口内炎の改善を目指すには、まず生活習慣や食事内容の見直しが重要です。皮膚や粘膜の維持に関わるビタミンB類を意識し、食事を通して積極的に取り入れるように心がけましょう。

口腔内の乾燥や細菌が原因の場合は、口腔内環境の改善やケア方法の工夫が必要です。保湿成分の入っているマウスウォッシュや口腔内用のスプレーを活用したり、日頃のケアの見直しを行いましょう。歯医者さんでも相談にのってくれるので、症状がひどい場合は歯医者さんの受診も検討が必要です。

掲載内容に問題がありますか? 報告する