貼るヒアルロン酸に効果はある?歯科医院で施術可能なヒアルロン酸治療とは

美容の分野でよく使われる「ヒアルロン酸」は、肌をみずみずしく保つ効果が期待されている物質です。ヒアルロン酸治療は、美容外科や美容皮膚科などで施術を受けるのが一般的ですが、歯科医院でもお口周りのヒアルロン酸治療を行っている場合があります。
そこで今回は、ヒアルロン酸治療の効果や方法などについてまとめました。

1:「ヒアルロン酸」とは?

「ヒアルロン酸」とは、もともと人の体内にある保湿力に優れたゼリー状の物質です。人間の皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の層で構成されており、ヒアルロン酸は真皮に多く含まれています。

ヒアルロン酸には、たった1gで6Lもの水分を抱える保湿力があり、肌に直接注射したりヒアルロン酸が含まれているスキンケアアイテムを使用したりすることで、皮膚に浸透させてしわの改善やリフトアップなどの効果が得られるとされています。

2:歯科医院でもヒアルロン酸治療ができる?

近年は、ヒアルロン酸治療を行っている歯科医院も増えています。ただ厚生労働省に認められているのは口周りへの施術のみで、具体的にはほうれい線や唇のしわ改善、口角のリフトアップ、マリオネットラインの改善などです。

歯科医師は口腔内への麻酔や注射などの繊細な技術に長けているため、安心して施術を受けることができる点が大きなメリットだといえるでしょう。

3:ヒアルロン酸治療の主な方法

ヒアルロン酸注射

一般的なヒアルロン酸治療のひとつが、皮膚に直接注射をする方法です。美容の分野で使用されるヒアルロン酸は分子のサイズが大きいため、皮膚に乗せるだけでは真皮まで浸透させることができません。そのため、しわ改善やターンオーバーの正常化などヒアルロン酸の効果を十分に得るためには、注射による注入がもっとも適しているといえるでしょう。

歯科医院では、歯周病や加齢などによって歯茎が下がってしまった症例に対し、歯茎にヒアルロン酸注射を行える場合があります。歯茎にヒアルロン酸を注入すると、保湿効果によりふっくらとするため、下がった歯茎の改善に期待が持てますが、効果が持続するのは半年から1年程度です。

注射以外の使用方法

化粧水や美容液などのスキンケア用品にヒアルロン酸が配合されていたり、部分パックのような貼るヒアルロン酸が市販されていたりと、注射以外の使用方法もいくつかあります。

しかし、前述した通りアルロン酸の分子はサイズが大きいため、スキンケア用品やパックに含まれているヒアルロン酸は皮膚の内部までは届きません。ただまったく効果がないわけではなく、皮膚の表面にとどまって潤いをキープしたり、肌質の改善などをサポートしたりすることは可能です。

4:興味がある方は歯科医院で相談を

ヒアルロン酸は時間が経つと体内で分解されてしまうため、どういった使用方法でも効果は永続的ではありません。ヒアルロン酸の効果を長期的に得たい場合は、定期的な注入が必要なことに留意しましょう。

口周りのヒアルロン酸治療に興味がある方は、ヒアルロン酸治療を行っている歯科医院で相談してみることをおすすめします。

 

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