吞気症はセルフチェックで確認できる?対処方法も併せて解説します

「げっぷやおならが頻回にみられるけど原因は?」「対処方法はあるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

げっぷやおならが頻回にみられる症状を呑気症(どんきしょう)と呼びます。呑気症はセルフチェックでも確認でき、考えられる原因に対して対処方法にて症状の改善が可能です。

当コラムでは、呑気症のセルフチェックについてや原因や対処方法などについて解説します。

 

呑気症は空気嚥下症(くうきえんげしょう)とも言う

呑気症になると無意識に大量の空気を飲み込んでしまい、胃や食道、腸に空気が溜まります。空気が溜まった結果、ゲップや腹部の張り、おならや吐き気などといった不快感が頻繁にみられるようになります。

ストレスの多い人、神経症傾向やうつ状態の人が呑気症になりやすいと言われており、特に20代などの若い女性が多いです。命に関わる症状は少ないと言われていますが、誰もが発症する可能性があるとも言われています。

 

呑気症はセルフチェックで確認できる

呑気症は、以下の項目に沿ってセルフチェックで確認できます。セルフチェックにて確認する項目は以下の通りとなっています。

まず、呑気症の典型的な症状は以下の2つです。

  • 1日にげっぷが何度も出る
  • 1日におならが何度も出る

げっぷやおならが呑気症の典型的な症状ですが、他にみられる症状については以下の通りです。

  • お腹の張りを感じる
  • 吐き気
  • 胃もたれや胃の不快感
  • 腹痛などのお腹に違和感がある
  • 食欲不振
  • 逆流性食道炎が原因となる胸やけ
  • 心臓や胸の痛み

また、上記の症状と併せて以下の状態に当てはまる場合は、呑気症の可能性があると考えられます。

  • ストレスなどの精神的な苦痛を感じている
  • 食べるのが早い
  • 無意識に歯を噛みしめる癖がある

もし当てはまる症状がある場合は、一度診察を受けることをおすすめします。

 

呑気症の原因はまだはっきりとわかっていない

呑気症の原因はまだはっきりとわかっていないと言われています。しかし、ストレスなどが溜まっている状態、緊張感や不安感が大きい場合にみられることが多いです。そのため、ストレスにより無意識に空気を多く飲み込むことから発症しやすいと考えられています。

また、食べるのが早かったり無意識に歯を噛みしめる癖も原因になるとも言われています。これは、食べるのが早いことや無意識の噛みしめがみられると、空気を多く飲み込んでしまうことが多く胃や腸に空気が溜まってしやすいためです。

 

呑気症の対処方法は原因ごとに違う

呑気症の対策方法は原因ごとに違いがあります。今回は、ストレス、食べるのが早い、無意識に歯を噛みしめる癖といった原因に対しての対処方法について紹介します。

 

①ストレスが原因の場合

ストレスが原因の場合はストレスを解消することで、呑気症の改善につながります。散歩やウォーキングなど自分に合う方法で体を動かす方法で気分転換することがおすすめです。また、睡眠時間も確保ししっかりと休息を取ることもストレスの解消につながります。

 

②食べるのが早い

食べるのが早いと無意識に大量の空気を飲み込んでしまいます。よく噛んでゆっくり食べることが大切です。特に汁物や麺類などは静かにすするようにしましょう。また、飲み物についても同様であり、特にガスを含む炭酸飲料の摂り過ぎには注意が必要です。

 

③無意識に歯を噛みしめる癖

無意識に歯の噛みしめを繰り返すと徐々に癖となってしまいます。普段の生活で意識的に歯の噛みしめを改善することが大切です。効果的な方法として、深呼吸するという方法があります。深呼吸すると歯の噛みしめが緩むことから歯の噛みしめの改善につながります。

仕事中など時々意識的に深呼吸する習慣を作ることがおすすめです。また、場合によっては歯医者さんでの歯列矯正やマウスピースの使用により、歯の噛みしめの改善につながります。無意識に歯を噛みしめる癖がある場合は、歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。

 

げっぷやおならが出そうな時の予防方法や応急対策

げっぷやおならが出そうな時は、以下の3つの予防方法や応急対策を試すこともおすすめします。

①ツボを押す

げっぷを自分で決めたタイミングで先に出しておくと、おならの予防にもつながります。おへそとみぞおちの真ん中にある「中脘(ちゅうかん)」というツボを押すと、げっぷを促すことが可能です。

 

②肛門を広げる

おならが出てしまう時には、力を抜くことでおならによる音を抑えることが可能です。座っている場合は体の重心が左右どちらかに偏っているため、浮いている方のお尻を手で引っ張るとよいでしょう。立っている場合は両手で外側にお尻を引っ張ると応急対策となります。

 

③市販薬を使用する

おならやげっぷを抑える市販薬もあるため、応急対策として市販薬を使用するのも1つの方法です。しかし、市販薬により症状が改善しても治ったわけではありません。病院で診察を受けるまでの一時的な対処方法として使用するようにしましょう。

 

【まとめ】呑気症の原因が歯を噛みしめる癖の場合は歯医者さんに相談しよう

当コラムでは、呑気症のセルフチェックについてや原因や対処方法などについて解説しました。

呑気症は診察を受け適切な治療を受ける必要があります。しかし、呑気症はまだ原因がはっきりとわかってはいませんが、歯を噛みしめる癖が原因の1つではないかと言われています。その場合は、歯医者さんに相談し治療を受けることをおすすめします。

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