歯が痛くなったり痛くなくなったりするのはなぜ?原因や対処方法を解説します

「歯が痛くなったり痛くなくなったりするのはなぜ?」「痛みに波がある時の対処方法は?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

歯の痛みに波が出る原因は様々あります。その原因に対しての治療が必要ですが、すぐに受診できない場合は一時的に痛みを緩和する対処方法を取ることもおすすめです。

当コラムでは、歯が痛くなったり痛くなくなったりする原因やその対処方法について解説します。

 

歯が痛くなったり痛くなくなったりする原因は7つ

歯が痛くなったり痛くなくなったりするといった、歯の痛みに波が出る原因は以下の7つが考えられます。

①虫歯

虫歯があると常に痛みがあるわけではなく、痛みに波が出ることがあります。特に食事してから30分が経過すると、虫歯菌が活発になり酸を発生させるため痛みを感じることもあります。他にも、冷たい物などによる外部からの刺激を受けることも原因の1つです。

 

②歯髄炎

歯髄炎とは、虫歯の悪化や外傷により歯の神経が炎症を起こした状態です。歯髄炎の症状があると、血流が良くなったり免疫力が低下したりすることで痛みが出やすくなります。しかし、炎症が落ち着いていると痛みがみられないこともあります。

 

③歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりも歯の痛みに波が出る原因です。夜間寝ている時に歯ぎしりや食いしばりをする方が多く、朝起きた時が特に痛みが出るとも言われています。また、歯ぎしりや食いしばりは無意識に行っている方が多いです。

 

④知覚過敏

知覚過敏は、歯磨きや食べたりした時などの刺激により痛みが出ることがあります。これは、歯の表面のエナメル質が薄くなっていることで歯の内側の神経が刺激を受けやすくなっているためです。症状が悪化すると何も刺激がなくても痛みが出るようになります。

 

⑤智歯周囲炎(ちししゅういえん)

智歯周囲炎は親知らずが原因で歯茎などの組織が炎症した状態のことです。疲労や睡眠不足などで免疫力が低下した時に起こりやすいと言われています。他にも、口の中が不衛生な状態になると痛みが出る原因となります。

 

⑥非歯原性疼痛

虫歯などのように明確な原因がないのに歯の痛みを感じる場合は、非歯原性疼痛により痛みが出ている可能性があります。身体で感じた痛みを歯の痛みと錯覚することで起こり、ストレスや体調不良によっても引き起こされるとも言われています。

 

⑦咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)

噛み合わせが強い部分に歯や歯茎を損傷している状態を咬合性外傷と言い、噛み合わせの問題が原因です。上下の歯が触れる時に痛みが出やすく、食べ物を噛む時や歯ぎしりなどがきっかけとなります。また、上下の歯が触れていないと痛みは出ないことが多いです。

 

夜になると歯が痛くなったりすることもある

他にも夜になると歯が痛くなったりするということもあり、その原因としては以下の3つが考えられます。

 

①頭の血圧の上昇

夜になると横になる機会が多いことから頭に血が行きやすくなり、頭の血圧が上昇します。この時に歯の神経に炎症があると、血圧が上昇し血流が増加することで歯の神経が圧迫され、歯の痛みにつながるのです。

 

②リラックスした状態になるため

昼は緊張を保つ状態が多いため血管が収縮していることが多いです。しかし、夜になるとリラックスすることが多くなります。リラックスすることで歯の神経への血流が増加し、このことにより歯の神経が圧迫されるため痛みにつながるのです。

 

③入浴による血管の拡張と血流の増加

特に夜は入浴する機会が多く、入浴により血管の拡張と血流の増加がみられます。併せてリラックスもするため歯の神経に流れる血流が増加し、歯の神経が圧迫され痛みが出やすくなるのです。

 

波のある歯の痛みへの対処方法は4つ

歯が痛くなったり痛くなくなったりするといった、波のある歯の痛みへの対処方法は以下の3つがおすすめです。

①冷やす

保冷剤などを使用し、痛みがある部分を頬の外から冷やすことで痛みが和らぐことがあります。これは、冷やすことで血流が一時的に抑制され過敏になっている神経が落ち着くためです。しかし、冷やし過ぎは痛みの悪化にもつながるため注意するようにしましょう。

②市販の痛み止めを使用する

市販の痛み止めを使用することで、一時的に痛みを和らぎます。すぐに歯医者さんに受診できない場合、眠れないや食べられないといったことが伴う痛みの場合は、痛み止めを使用することがおすすめです。

③口の中を清潔にする

口の中が食べ物のカスなどにより汚れていると、炎症している部分を刺激し痛みにつながることがあります。丁寧な歯磨きで汚れを取ることで歯への刺激も除去できます。特に歯と歯の間や奥歯などは汚れが溜まりやすいため、意識して行うようにしましょう。

 

歯医者さんへの受診目安は?

歯が痛くなったり痛くなくなったりすると、様子を見てしまう人もいるかもしれません。歯の痛みに波があり落ち着いていたとしても、様子は見ずに痛みが出た時点で歯医者さんを受診することをおすすめします。

 

【まとめ】歯の痛みに波があっても、痛みに対しての治療を受けるようにしよう

当コラムでは、歯が痛くなったり痛くなくなったりする原因やその対処方法について解説しました。

歯が痛くなくなったり痛くなくなったりする原因は様々です。一時的な痛みの対処方法もありますが、痛みを根本的に改善するためには原因に沿った治療が必要です。様子をみるのではなく、歯医者さんの診察を受け痛みに対しての治療を受けるようにしましょう。

掲載内容に問題がありますか? 報告する