奥歯の奥が腫れている原因は、いくつか理由が考えられます。今回は奥歯の奥が腫れている原因や、対処法について詳しい内容を紹介していくので参考にしてみてください。

奥歯の奥が腫れている原因

奥歯の歯茎が腫れている原因はさまざまな要因による可能性があります。以下によく見られるいくつかの原因を解説しますが、最終的な診断はドクターによる検査と評価が必要です。

歯周病（歯肉病）

歯周病は、歯と歯茎の周囲の組織に炎症が生じる疾患です。歯垢（プラーク）や歯石のたまりが原因となり、歯茎が腫れたり、赤くなったり、出血したりすることがあります。歯周病は進行すると歯を支える骨も侵されるため、早期の治療が重要です。

症状が悪化すれば、抜歯しないといけなくなる恐れがあるので、早めの対処が重要になってくるでしょう。

歯根の感染（歯根病変）

歯の根の先にある歯髄が感染したり炎症を起こしたりすると、歯茎が腫れることがあります。歯根病変は虫歯の進行や歯の折れることによって起こる可能性があるでしょう。

歯科医院で定期検診を行っておけば、症状が悪化する前に治療できる可能性があるので、検査は受けておくことが大切です。

噛み合わせの問題

歯が正しく噛み合っていないと、特定の歯に過剰な負担がかかり、歯茎に炎症を引き起こすことがあります。噛み合わせの問題で奥歯が腫れているなら、早めに矯正治療を行って噛み合わせを改善しておきましょう。

しこりや嚢胞

歯茎の中にしこりや嚢胞ができることもあります。これは通常、炎症や感染によるものであり、治療が必要な場合があるでしょう。

自分では症状を判断できないケースが多いです。そのため、歯科医院で検査を受けて、症状が出ているか確認してもらいましょう。

アレルギー反応

歯科治療時に使用する材料にアレルギー反応を起こすことがあるため、歯茎の腫れを引き起こすことがあります。自分のアレルゲンは何なのか、事前に病院で検査を受けておきましょう。

歯茎の外傷

歯茎に外傷が加わることによって腫れることがあります。例えば、歯の折れた部分で歯茎を傷つけた場合などが考えられるでしょう。

これらの原因の中で特定のものを除外するためには、ドクターに相談し、適切な検査を受けることが重要です。早期の診断と治療は歯茎の健康を保つために重要なので、腫れが続く場合はなるべく早く専門家に相談することをおすすめします。

奥歯の奥が腫れているときの対処法

奥歯の奥が腫れている場合、以下の対処法を試してみることができます。ただし、これらの方法は一時的な対処法であり、原因を特定し、適切な治療を受けるためには歯科医師に相談することが重要です。

温かい塩水うがい

1杯の温かい水に小さじ1杯の食塩を混ぜ、軽くうがいを行います。これにより、口の中の細菌を減らし、炎症を軽減する助けになる場合があるでしょう。

ただし、塩分が濃いと逆効果になる恐れがあるので、適度な量の塩を混ぜてうがいを行ってください。

歯磨きとデンタルフロス

歯垢（プラーク）や食べカスが歯茎の腫れを引き起こす可能性があるため、歯磨きとデンタルフロスを使用して口内を清潔に保つことが重要です。しかし、腫れた部分を避けて優しく歯磨きを行うようにしてください。

痛みや腫れを和らげる薬

痛みや腫れを和らげるために、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）のような市販の痛み止めや解熱剤を適切な量で服用すれば、症状が緩和される可能性があります。ただし、使用前に医師や薬剤師に相談してください。

冷却パック

腫れを軽減するために、アイスパックを腫れた部分に当てれば、症状が緩和される可能性があります。ただし、直接皮膚に当てる場合はタオルなどで包んでから使用してください。

優しい食事

奥歯が腫れている場合は、硬い食べ物や刺激の強い食べ物を避け、柔らかい食事を選ぶことで痛みを軽減できるかもしれません。刺激が強い食べ物を摂取すると、症状が悪化する恐れがあるので注意してください。

これらの対処法が腫れを改善しない場合や、痛みや腫れが激しくなる場合は、可能な限り早くドクターに相談しましょう。ドクターは適切な診断を行い、原因を特定し、適切な治療を提案してくれるはずです。自己判断で重症な問題を放置すると状態が悪化する可能性があるため、専門家のアドバイスを受けることが重要になります。

奥歯の奥が腫れているときはドクターに相談しよう

奥歯の奥が腫れてるときは、何らかの疾患が生じている可能性があります。早めに対処しないと、症状が悪化して重症化する恐れがあるでしょう。

自宅で対処して、痛みや腫れを緩和する方法はありますが、適切な処置を施すためには歯科医院で口内状況を確認してもらうことが大切です。

奥歯の奥が腫れている、痛みが生じているときはドクターに相談して、速やかに診察を受けてみてください。

病気が原因のときでも、早期発見できれば素早く治療できるはずです。