口内炎を治すときに、塩を使うという話は本当なのでしょうか。民間療法はさまざまなものがありますが、今回は塩で口内炎が治せるのか詳しい内容を紹介していきます。

口内炎に塩は効果がある？

口内炎に対して塩を使用することは、一時的な効果がある場合がありますが、個人差や症状の程度によって効果が異なります。塩には抗菌・消毒作用があるため、口内炎の炎症を和らげるのに役立つと考えられているようです。

ただし、塩を使う際には以下の点に注意する必要があります。

塩の濃度

塩を使用する際には、過度に濃いのは厳禁です。高濃度の塩水を使うと口内の組織が刺激され、逆に炎症を悪化させる可能性があります。ぬるま湯に少量の塩を溶かして使用すると良いでしょう。

塩分が濃いと感じるときは、水で薄めるなどして対策を講じてください。

短時間の使用

長時間塩水を口内に入れておくと、口内の粘膜を乾燥させることがあるため、数秒から数十秒程度の短い時間で行うことが望ましいです。

痛みが伴った際も、使用を控えることが大切になります。

症状の重篤化

塩を使用しても症状が改善しない場合や、口内炎の痛みや腫れが悪化している場合は、ドクターに相談することが重要です。口内炎の原因が感染や他の疾患によるものである可能性もありますので、適切な治療が必要になります。

口内炎に対して塩を使用することは、応急処置として一時的な効果が期待できる場合もありますが、根本的な治療にはなりません。口内炎が頻繁に発生したり、長期間続く場合はドクターに相談し、適切なケアや治療を受けることが大切です。

口内炎を治すときに使える対処法

口内炎を治すときには、塩以外にも使える方法があります。口内炎を治すときに使える対処法について解説していくので、参考にしてみてください。

塩水

ぬるま湯に小さじ1程度の塩を溶かし、口内をゆすぐことで炎症を和らげる助けになることがあります。塩には抗菌作用があり、口内炎の感染を防ぐのに役立つでしょう。

ただし、塩分が濃すぎると逆効果になる恐れがあるので、塩の入れすぎには注意が必要です。

軟膏やジェルの使用

市販の口内炎薬や傷薬の軟膏やジェルを口内炎に直接塗布することで、痛みの軽減や治癒を促進できます。成分によっては鎮痛効果もあるため、快適に過ごすことが可能です。

自分に合っている物を選び、次から効果があったものを利用すると良いでしょう。

ハチミツ

ハチミツには抗菌作用と保湿効果があり、口内炎の治癒を助けることがあります。清潔な指や棒で少量を口内炎に塗ると良いでしょう。

人によっては効果が感じられない可能性もあるので、あくまでも民間療法として利用してみてください。

適切な栄養と水分摂取

バランスの取れた食事を摂り、水分をしっかりと補給することで免疫力が高まり、口内炎の治癒が促進される可能性があります。

反対に、油分が多い食べ物や糖質が多い食べ物を中心に生活していると、栄養が偏ってしまい、口内炎ができやすいので注意が必要です。

避けるべき食べ物

刺激の強い食べ物や飲み物（アルコール、辛いもの、酸っぱいものなど）は口内炎の痛みを悪化させることがあるので、摂取を控えるか避けるようにしましょう。

痛みが伴ったときは食事を取るのも難しいことがあります。刺激が強いものなら、なおさら食べにくくなるので、消化が良い物を中心に食事を行ってください。

ストレスの軽減

ストレスは免疫力や健康に影響を及ぼすことがあります。リラックスした状態を保つために、ストレスを軽減する活動を取り入れることも大切です。

仕事の量を調節したり、自分の趣味の時間を増やしたりして、ストレスを抱え込み過ぎないように注意してください。

正しい口腔ケア

歯磨きを適切に行い、口内を清潔に保つことで感染を予防することが重要です。マウスウォッシュも一緒に利用すれば、口内環境を清潔に保つきっかけになります。

歯間ブラシを使って、歯と歯の間の歯垢もしっかり除去することが大切です。

これらの方法で症状が改善しない場合や、口内炎の痛みや腫れがひどい場合は、早めに専門家に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。

口内炎を治すときに塩を使うときは要注意

口内炎を治すときに塩を使うのは、殺菌といった意味では効果があるかもしれません。しかし、濃度が高すぎると逆効果になってしまう恐れがあるので、利用する際には注意が必要です。

また、今回紹介した口内炎を治す方法は、あくまでも民間療法といった立ち位置であるため、効果がない人もいるかもしれません。

口内炎が長く続いて辛いといった方は、ドクターに相談して口内炎の治療を行ったほうが良いケースがあります。どうしても痛くて集中できないという方は、一度病院で診察を受けてみてください。

口内炎の原因は歯並びといったことも考えられます。そんなときは、歯科医院で矯正治療を受けることも検討してみましょう。