いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
唇のふちがヒリヒリするのはどうして?原因や痛いときの対処法を紹介
唇がひどく荒れて皮が剥けたり、ヒリヒリとする痛みが出たりと、口周りに不快感を感じている方もいらっしゃるでしょう。何らかの外的な刺激を受けて、一時的に炎症を起こしているだけの可能性もありますが、ウイルスが原因であれば今後も繰り返し生じる可能性があります。
本記事では、唇のふちがヒリヒリする原因や対処法の他、セルフケア時の注意点について紹介します。ケア方法を誤ると症状がなかなか収まらなくなる恐れもあるため、注意点を押さえてケアすることが大切です。口周りの不快感や違和感でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
唇のふちがヒリヒリする際に考えられる病気3つ
唇がヒリヒリするときは、何らかの病気になっている可能性が高いです。病気の種類によって生じる症状や場所が異なるため、どこに、どのような症状が出ているかをしっかり観察しましょう。
ここからは、唇のふちがヒリヒリする際に考えられる3つの病気を紹介します。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとは、ヘルペスウイルスの感染が原因で起きる病気で、唇やその周辺に痛みやかゆみが出るのが特徴です。
ヘルペスウイルスは神経細胞内に住み着くため、症状が落ち着いたとしても、抵抗力が低下したときに再発する可能性があります。また、他人にうつしてしまう恐れもある病気です。特に乳幼児は、発症したときに症状が重くなる可能性があるため、家庭内感染などを引き起こさないよう注意が必要です。
口唇炎
口唇炎とは、唇の炎症が起きている病気の総称です。身体の中でも唇の皮膚はうすいため、外部からの刺激を受けやすくなっています。そのため、化粧品や洗顔料、飲食物、金属など、口に触れるものの何かが刺激になり、ヒリヒリするような痛みや荒れが生じることがあるのです。
その他にも、アトピーや乾燥、ビタミン不足、ストレスなどが発症の要因になることもあります。日頃から保湿したり、免疫力をつけたりと対策を立てることで、口唇炎は予防できます。
口角炎
口角炎とは、口角が傷ついたりカンジダ菌に感染したりすることで生じる病気です。口唇炎に当てはまらないのに唇がヒリヒリする場合は、口角炎が考えられます。
唇のふちがヒリヒリするときの対処法
唇がヒリヒリするときの対処法は、市販薬を使うか、病院を受診するかの主に2択です。
ここからは、それぞれの対処法について順に説明します。
市販薬を使う
唇がヒリヒリするときは、市販薬を活用して症状を軽減できます。乾燥が原因なら保湿作用のある一般的なリップクリームをこまめに塗るのが効果的ですが、口唇ヘルペスの場合は専用の市販薬を選びましょう。
口唇ヘルペスにアプローチできる市販薬は塗り薬が主で、軟膏とクリームの2種類があります。「症状が広い範囲で出ている」「ベタつく薬が苦手」という方は、クリームタイプがおすすめです。一方で軟膏は、刺激が少なく皮膚の保護作用を期待できるため、患部の荒れがひどい方に向いています。
ただし、市販薬でも症状がなかなか改善されない、口周りの広い範囲に症状が出ている、といった場合は、早めに病院で診てもらうようにしましょう。
病院を受診する
唇の荒れがひどい場合や、できるだけ早く治したい場合は、病院で診てもらうのがおすすめです。皮膚科を受診すれば問題なく診てもらえますが、なかには内科や歯科で対応していることもあります。皮膚科が近くにない場合は、内科・歯科を標榜している病院に問い合わせてみてください。
セルフケアをする際の注意点
「とりあえずセルフケアで様子を見よう」「悪化したら病院に行こう」とお考えになる方もいらっしゃると思います。しかし、原因がはっきりしないからこそ他人にうつしたり、悪化させたりしないために注意してケアを行うことが大切です。
ここからは、セルフケアをする際の注意点を紹介します。
なるべく患部に触れない
セルフケアをする際の注意点は、なるべく患部に触れないようにすることです。特にヘルペスウイルスの場合は、患部を触った手で触れ合ったり、同じ食器やタオルを使ったりすることで感染する可能性があるからです。
もし触ってしまった場合はすぐに石鹸を使って手を洗い、ウイルスを除去するよう心がけましょう。
唇に刺激を与えないようにする
セルフケアをする際には、唇に刺激を与えないように注意が必要です。皮を剥いたり、唇を噛んだりすると治りが遅くなってしまうからです。
また、紫外線や乾燥した空気、室温と外気の温度差などでも刺激になってしまうことがあります。外的な刺激を抑えられるようマスクをしたり、普段の習慣を見直したりしてください。
口腔内・口周りを清潔に保つ
セルフケアをする際には、口腔内や口周りを清潔に保つことも大切です。口の中には多種多様な細菌が存在しているため、歯磨きやうがいを怠ると細菌のバランスが崩れ、唇の症状悪化に繋がる恐れがあるからです。
食後の歯磨きはもちろん、こまめにうがいしたり口周りを拭いたりと、清潔に保てるよう意識しましょう。
まとめ
唇がヒリヒリするときは、下記の3つの病気が考えられます。
- 外的刺激が原因で生じる「口唇炎」
- ヘルペスウイルスが原因で生じる「口唇ヘルペス」
- 口角が傷ついたりカンジダ菌に感染したりすることで生じる「口角炎」
口唇ヘルペスは周囲の人にうつる可能性があるため、患部に触れた手で人に触ったり、使用済みの食器を使い回したりしないことが大切です。
唇のヒリヒリは市販薬でも改善が期待できますが、病院でも診てもらえます。症状が重い場合は、皮膚科や内科、歯科で相談してみましょう。
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