口内炎は痛みとともに、見た目が白く変化していることがあります。理由はさまざまなことが考えられますが、なぜそのような見た目に変化しているのでしょうか。

口内炎が白い理由と、治し方について詳しく解説していきます。

口内炎が白いのは？

口内炎は、口腔内の粘膜の炎症を指す一般的な用語です。通常、口内炎は痛みを伴い、潰瘍や腫れが生じます。一部の口内炎は白いまたは黄色い中央部を持っていますが、これはその形成過程や特定の要因によるものです。

口内炎が白い色をしている主な要因は、潰瘍の形成とその周囲の炎症が関係しています。以下に、口内炎が白いのかを説明するいくつかの要因を挙げていくので参考にしてみてください。

潰瘍表面の細胞の蓄積

口内炎の白い中央部は、潰瘍が形成される過程で細胞が蓄積する結果です。この蓄積した細胞は、潰瘍が白く見える原因となります。徐々に形成されていくうえで、白く見えてくるのが特徴です。

組織修復反応

口内炎が形成されると、その周囲の組織は修復反応を起こします。この修復反応により、炎症や免疫反応が活性化され、白血球が集まるようになっているのです。これにより、口内炎の中央部に白色の病変が生じることがあります。

潰瘍の被覆物

口内炎はしばしば潰瘍と呼ばれる表面の傷を伴います。この潰瘍の上に、炎症や細胞の蓄積があるため、白い物質が形成されるようです。徐々に蓄積していくことで、白く変化していくように見えます。

これらの要因により、口内炎が白く見えることがあるでしょう。ただし、すべての口内炎が白いわけではありません。口内炎の色や症状は、個人や病因によって異なる場合があります。口内炎が長期間持続する、広範囲に広がる、または他の症状と併発する場合は、歯科医師や医療専門家に相談しましょう。

口内炎が白いときの治し方

口内炎が白いとき、どのような方法で治療を行えば良いのでしょうか。おすすめの治し方について解説していくので、参考にしてみてください。

塩水うがい

温かい塩水を使ったうがいを行うと、口内炎の痛みを和らげることができます。1カップの温水に小さじ1杯の食塩を溶かし、口内で30秒から1分間うがいを行ってください。これを数回繰り返すと効果的です。

ただし、患部に触れると痛みが伴う可能性があります。できるだけ患部には触れないよう実践することが大切です。

消炎・鎮痛剤の使用

口内炎の痛みや炎症を軽減するために、市販の消炎・鎮痛剤を使用してみてください。例えば、ベンジドアイソヘキシンやリドカインなどの局所麻酔薬や、リンゴ酸ジクロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン剤が含まれる製品を活用すれば、症状の緩和に繋がる可能性があります。

ただし、使用方法に従い、注意書きや指示をよく読んで使用してください。また、ドクターの指示のもと、自分の症状にあった薬剤を使用することが大切です。

口内環境の改善

口内炎の治癒を促進するために、口内環境を改善することも重要です。口内を清潔に保つために歯磨きをし、刺激の強い食べ物や飲み物、またはアルコールやタバコを避けることが推奨されます。

口内炎に対して刺激のある物を口にすれば、治りが遅くなる恐れがあるでしょう。口内炎が完治するまでは、できるだけ刺激になる物は避けることが大切です。

食事の調整

口内炎がある場合は、食事に注意を払うことも大切です。刺激の少ない柔らかい食品を摂取し、酸味の強い食品やスパイシーな食品、温かい飲み物などを避けることが良いでしょう。

他にも、油っこい物は栄養バランスを崩し、口内炎の症状を悪化・再発させる恐れがあります。

できるだけ野菜中心の食生活に切り替え、ビタミンやミネラル分を中心に摂取していきましょう。

薬用ジェルや塗り薬の使用

市販の薬用ジェルや塗り薬を使用することで、口内炎の治癒を促すことができます。これらの製品には鎮痛や抗炎症作用があり、口内炎に直接塗布すれば、症状の緩和に繋がるでしょう。

ただし、口内炎の症状にあった物を使用する必要があるので、利用する前にドクターの判断を仰ぐことが大切です。

口内炎が白いときはドクターに治し方を相談しよう

口内炎はさまざまなことが原因で発生する可能性があります。食生活の乱れや生活習慣の乱れ、病気などの理由から生じる恐れがあるでしょう。

実際に、ドクターに治し方を相談し、どう対応すれば良いのか尋ねてみてください。専門家であれば、口内炎の適切な治療法を提案してくれるので、安全に配慮したうえで治療を行うことができます。

口内炎は人によって痛みを強く感じることがあるでしょう。どのように対応すれば良いのか、わからない方は今回紹介した対処法を実践してみてください。

治し方を参考にすれば、痛みの緩和や症状の緩和に繋がる可能性があります。自分にできそうな治し方から実践し、口内炎を徐々に改善していきましょう。