ブラキシズムとは?原因と対処法について解説!

歯に負担をかけるブラキシズムという習慣のことを知っている人はいるでしょうか。ブラキシズムを放置すると、歯の寿命を短くしてしまう恐れがあります。

ブラキシズムとは、どのような習慣なのか詳しい内容を解説していきましょう。

ブラキシズムとは?

歯医者の写真

ブラキシズムは、無意識のうちに歯を食いしばったり、強く磨いたりする習慣のことを指します。これは主に夜間に起こることが多く、睡眠時の無意識の行動として現れることが一般的ですが、一部の人は昼間にもブラキシズムの症状が出ることがあるのです。

症状は人によってさまざまですが、歯がグラグラしたり痛みが伴ったりします。早めに治療することで、歯の負担を最小限に留めることが可能です。

ブラキシズムの原因は?

ブラキシズムの原因は、個人によって異なる場合がありますが、以下に一般的な原因をいくつか紹介します。

ストレスや不安

ストレスや不安は、ブラキシズムの主要な原因の一つです。日常生活や仕事、学校などのプレッシャーが増えると、無意識のうちに歯を食いしばる傾向があります。

解消させるためにも、趣味や休む時間を増やしてストレスによる症状を緩和させることが大切です。

咬み合わせの問題

歯の咬み合わせの問題や誤った噛み合わせもブラキシズムの原因となることがあります。歯の噛み合わせが不均衡である場合、噛む力が偏って歯ぎしりが生じる恐れがあるでしょう。

徐々に負担が大きくなり、歯が欠けたり摩耗したりする可能性があるので注意が必要です。

睡眠障害

睡眠時の異常行動としてブラキシズムが起こる場合があります。睡眠中の無意識の状態では、神経制御が緩み、歯を食いしばる可能性が高いです。

自分の睡眠状況を確認するためにも、パートナーや家族に睡眠時の状態を確認してみてください。

生理的な要因

ブラキシズムは、個人の生理的な要因にも関連していることがあります。特定の病気や疾患、薬物の副作用、神経系の異常などが、ブラキシズムを引き起こす可能性があるでしょう。

何がブラキシズムを引き起こしているのか気になる方は、ドクターに一度相談してみてください。

環境要因

環境要因もブラキシズムの原因となることがあります。たとえば、アルコールの摂取やカフェインの摂取過多、喫煙などがブラキシズムを悪化させる要因になるでしょう。

過剰摂取による身体への影響は大きいものなので、摂取し過ぎには注意が必要です。

ブラキシズムの対処法について

ブラキシズムの対処法は、症状の重症度や原因によって異なる場合があります。以下に一般的な対処法をいくつか紹介しますが、ドクターに相談し、個別のケースに合わせた適切な対策を受けてください。

マウスガードの使用

マウスガードは、歯ぎしりを防ぐための装置です。歯科医によって適切なマウスガードを作成してもらい、就寝時に装着することで、歯ぎしりによる歯の摩耗や損傷を軽減することができます。

マウスガードは市販のものもありますが、歯科医院で作ったほうが自分の歯に合わせて製作してもらえるのでおすすめです。

咬合調整の治療

歯の噛み合わせの問題がブラキシズムの原因となっている場合、歯科医による咬合調整の治療を受けることがあります。これにより、噛み合わせのバランスを改善し、歯ぎしりを軽減することが可能です。

治療法としては、マウスピース矯正やワイヤー矯正などがあります。予算に合わせて、自分にあった治療方法を選択してみてください。

ストレス管理

ストレスがブラキシズムの原因である場合、ストレス管理の方法を取り入れることが重要です。リラクゼーション法やストレス軽減のための活動(ヨガ、マインドフルネス、散歩など)を行うことで、ブラキシズムの症状を軽減することができます。

自分の趣味や休みの時間を増やす方法でも、ストレスが軽減できるので、一度実践してみてください。

睡眠環境の改善

快適な睡眠環境を整えることもブラキシズムの対処法の一つです。良質な睡眠を促すために、リラックスできる環境を整えましょう。静かな場所、暗い照明、正しい寝具などが重要です。

また、早寝も身体を整える上で重要なので、どのタイミングで睡眠をとるかどうかも重要になってきます。

薬物療法

一部の症例では、歯科医によって筋弛緩剤や抗不安薬などの薬物が処方されることがあります。これは症状の軽減を目指すための一時的な対処法ですが、副作用や依存性に注意が必要です。

どのような副作用や依存性があるのか、一度確認してから治療を受けるか判断してみてください。

ブラキシズムの原因を特定して治療を施そう!

ブラキシズムの原因はさまざまなことが考えられます。原因によって対処法が変わってくるので、まずは原因を特定してから治療を受けましょう。

症状が出ているのに放置すると、症状が悪化して歯への負担が大きくなる恐れがあります。早めに歯科医院に足を運び、治療を受けてください。

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