唇がかゆい原因は?日常生活で行える予防方法も併せて解説します!

「唇がかゆいので原因を知りたい」「唇がかゆいけど予防方法はあるの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

唇は刺激を受けやすい部位のため、かゆくなる原因も様々あります。そんな唇のかゆみに対して、日常生活で行える予防方法もあることをご存知ですか?

当コラムでは、唇がかゆい原因、日常生活で行える予防方法について解説します。

唇がかゆい時に考えられる4つの原因

唇の写真

唇がかゆい原因として考えられるのは以下の4つです。

①口唇炎

口唇炎は、唇全体が炎症を起こし皮むけやかゆみがみられる状態です。これは、食べ物による刺激や入れ歯が合わないなどの物理的な刺激、唇をなめるなどが原因とも言われています。また、口紅やリップクリームが合わないことも原因となります。

他にも、細菌やウイルス感染などにより起こることもあり原因は様々です。乾燥や刺激を避けて保湿を行うことで予防につながります。

②口角炎

口角炎は、唇のふちが炎症を起こし口唇炎と同じように皮むけやかゆみなどが出る状態です。大きく口を開けた時に口角が裂け、痛みも生じます。口角は皮膚が薄いため刺激を受けやすく、炎症も起こりやすい部位です。

口唇炎と同じように食べ物の刺激や物理的な刺激などが原因ですが、睡眠不足や食生活の乱れ、カンジダ菌によっても症状が起こることもあります。

③口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、唇やその周りにかゆみや痛みのある水ぶくれができます。ヘルペスウイルスが原因であり、風邪や疲労といった体調不良の時や免疫力が低下している時に発症しやすい病気です。

自然に治ることもありますが、抗ウイルス薬を塗ることで症状は落ち着きます。また、口唇ヘルペスは接触により他の人へ感染させる可能性があります。症状が出ている時はタオルの使い回しや水の飲み回しなどは避けるようにしましょう。

④アレルギー

アレルギーは、食べ物や薬などにより発症し唇のかゆみや腫れなどがみられます。初めて口に含んだ物で唇のかゆみや腫れが表れたらアレルギーの可能性が高いです。すぐに口に含むのはやめて、症状が悪化しないか経過観察をするようにしましょう。

また、重症になると命の危険もあります。息苦しさなどの症状がみられた場合は、自己判断せずすぐに病院に受診しましょう。

唇がかゆくならないために注意するべき5つのこと

リップクリームを塗る女性の写真

「唇がかゆい!」とならないようにするためには、以下の項目に注意してください。

①リップクリームやワセリンを塗る

唇は汗腺や皮脂腺がないことやバリア機能を持つ角質層が薄いことから、水分を保ちにくく乾燥しやすい部位です。そのため、こまめにリップクリームやワセリンにて保湿をし乾燥予防をする必要があります。

また、唇の乾燥は冬に起きやすいと思う方も多いのですが、夏でもエアコンの効いた部屋に長く居ると唇は乾燥します。季節を問わずに唇は乾燥することがあるため、日頃から注意が必要です。

②唇を舐めない

唇を舐めるとかゆみの原因となります。これは、唇に唾液が付くと唾液中の消化酵素により口唇炎や口角炎を引き起こしやすくなるためです。また、唾液の水分が蒸発する時に唇の水分も奪ってしまいます。

中には無意識に唇を舐めてしまう方もいるかもしれませんが、意識的に唇を舐めないようにする必要があります。唇の違和感を減らし舐めることを予防するために、リップクリームやワセリンを使用して保湿するのも効果的です。

③刺激を避ける

唇はバリア機能を持つ角質層が薄いことから、様々な刺激を受けやすい部位です。特に日焼けによって唇の皮がむけることもあるため、唇も日焼け対策を行う必要があります。日焼け対策には、日焼け止め効果の含まれているリップクリームの使用が効果的です。

他にも、使用している口紅やリップクリーム、入れ歯などの物理的刺激が合わず唇がかゆくなる時は、使用を避けるようにしましょう。

④口の中や周りの清潔を保つ

口角炎の原因の1つであるカンジダ菌は、口の中から侵入することがあります。普段から歯磨きやうがいなどを行い、口の中の清潔を保つことで口角炎の予防が可能です。

また、歯磨き粉の合成界面活性剤やミントなどの香料が口角炎の原因になることもあります。歯磨きをする時は歯磨き粉が口の周りに残らないように、しっかりと口をゆすぐことや口の周りをきれいにふき取ることが大切です。

⑤十分な休息とビタミンを摂る

ストレスは免疫力が低下することもあり、口角炎を引き起こすカンジダ菌が繁殖しやすくなります。休息日を設けてリラックスしたり気分転換をすることが大切です。また、睡眠も十分に取ることで免疫力の低下を防ぐことができます。

そして、ビタミン不足も唇のトラブルの原因とも言われています。唇にはビタミンB2やB6が効果的と言われているため、積極的に摂ることがおすすめです。

【まとめ】唇がかゆい時は日常生活を振り返ってみよう

当コラムでは、唇がかゆい原因、日常生活で行える予防方法について解説しました。

唇がかゆくなる原因は様々ですが、日常生活で行える方法で予防も可能です。唇がかゆい方は日常生活を振り返ってみるとよいでしょう。また、それでも症状が続く時は他の病気が隠れている可能性もあります。自己判断はせず歯医者さんへの相談をおすすめします。

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