口内炎は喉にもできるって本当?原因や症状悪化を防ぐ方法を解説!

「口内炎は喉にもできるの?」「喉にできる原因を知りたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

喉が痛くなると真っ先に考えるのが風邪や咽頭炎だと思うかもしれませんが、実は口内炎が原因となっていることもあります。

当コラムでは、口内炎の種類、口内炎ができる原因や治療方法、口内炎の悪化を防ぐために自宅でできる方法について解説していきます。

口内炎は4種類ある

口内炎の写真

口内炎とは口の中の粘膜に発症する炎症を言います。口内炎と聞くと頬の粘膜や舌にできるイメージが強いですが、喉にできることもあります。喉の口内炎は痛み、不快感を感じるため咽頭炎や風邪とも間違いやすいです。そのため、気が付かないうちに喉に口内炎ができていたことも少なくありません。

口内炎は以下の4種類に分けることができます。

①アフタ性口内炎

口内炎の中で1番多くみられる口内炎であり潰瘍性口内炎とも呼ばれます。唇の裏側や舌などの粘膜部分に白くて丸い潰瘍ができ、数ミリ程度の大きさです。痛みがあり食べたり飲んだりする時にしみたりもします。1〜2週間で自然に治ることが多い口内炎です。

②カタル性口内炎

固い食べ物や矯正器具といった何かの刺激によって傷となり、傷の部分に菌が増えることで起きる口内炎です。外傷性口内炎とも呼ばれており、口の中の粘膜部分が赤く腫れたり水疱がみられたりします。他にも口の中がヒリヒリと痛く感じる口内炎です。

③ヘルペス性口内炎

乳幼児に多くみられる口内炎であり単純ヘルペスウイルスに感染し起こります。歯茎や舌以外にも唇や喉の近くにもでき強い痛みやリンパの腫れなどもみられます。また、発熱も一緒に表れることが多く、発熱から2〜3日後に歯肉が腫れてくる口内炎です。

④カンジダ性口内炎

私たちの口の中に存在しているカンジダ菌が過剰に増えることで起きる口内炎です。健康な状態では発症せず、病気を患っていたり高齢者や乳幼児といった抵抗力が弱まっていたりする状態であると発症しやすくなります。

 

喉に口内炎ができる1番の原因はウイルスや細菌感染

喉に口内炎ができる原因はウイルスや細菌感染が多いと言われています。これは、口の粘膜が喉までつながっており、空気の通り道となる喉はウイルスや細菌が付着しやすいためです。

しかし、ウイルスや細菌感染以外にも熱い食べ物や飲み物により火傷や私たちの口の中に存在しているカンジダ菌が過剰に増えることが原因の場合もあります。まれに患っている病気が原因の場合もあるため、喉に口内炎ができる原因は様々です。

また、口内炎が何度も繰り返す場合は他の病気も疑ったほうが良いでしょう。口内炎を繰り返す病気として有名なのがベーチェット病や潰瘍性大腸炎です。他にも口内炎だと思っていたら癌だった事例もあるため、自己判断はせず歯科医師に診てもらうようにしましょう。

口内炎の治療は原因に合わせて行う

口内炎の治療方法は、大きく分けると薬物治療とレーザー治療の2種類です。薬物療法の場合は、軟膏やビタミン剤の使用にて治癒することが一般的です。

しかし、ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎のように原因がはっきりとしている場合は抗菌剤やウイルスに対する薬の使用が必要です。また、カタル性口内炎は傷の原因の除去と傷に対しての治療が必要になります。

レーザー治療の場合は、殺菌や消炎鎮痛、組織活性化などの効果があるレーザーが使用されています。治療の適応であるかは医師の判断によりますが、レーザーにより痛みが軽減し治りを早める効果もあると言われている治療法です。

口内炎の悪化を防ぐために自宅でもできる4つの方法

口内炎の症状悪化を防ぐために自宅でできることは以下の4つです。

①休息をとる

1つ目は休息をとることです。免疫力が低下して口内炎ができる場合は、疲労や睡眠不足、ストレスなどが原因となります。規則正しい生活に変えるだけでも口内炎が改善することもあるため、まずは休息をとるようにしましょう。

②口の中を清潔にする

2つ目は口の中を清潔にすることです。口の中が清潔ではない場合、菌が増えて口内炎につながることがあります。日ごろから口の中を清潔にすることで口内炎の予防にもなるのです。市販のうがい薬などを使用するのも効果的とも言われています。

③ビタミン不足を改善する

3つ目はビタミン不足を改善することです。口内炎の原因としてビタミン不足も考えられます。特にビタミンB群、ビタミンCを多く含む食べ物を積極的に食べるようにしましょう。万が一、食事での改善が難しい場合はビタミン剤を服用することもオススメです。

④口の中の乾燥を防ぐ

4つ目は口の中の乾燥を防ぐことです。唾液が減り口の中が乾燥すると口内炎が起こりやすくなります。こまめに水分を摂ることやうがいをすることで口の中の乾燥を防ぐことができます。特に加齢により口の中は乾燥しやすくなるため日頃から意識するようにしましょう。

【まとめ】喉に口内炎ができ1~2週間しても治らなければ他の病気を疑おう

当コラムでは、口内炎の種類、口内炎ができる原因や治療方法、口内炎の悪化を防ぐために自宅でできる方法について解説しました。

喉にも口内炎はでき症状悪化の対応をすることで改善することが多いです。しかし、まれに他の病気が隠れていたり原因がウイルスなどの可能性があります。1〜2週間様子を見て治らなければ口腔外科のある歯医者さんでまずは相談してみてはいかがでしょうか。

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