尖っている犬歯の原因と治療方法を徹底解説!

「犬歯が尖っているのはなぜ?」「犬歯が尖っているが治療方法はあるの?」と思う方はいませんか?

犬歯は丈夫な歯であり重要な働きを持つ歯です。しかし犬歯が尖っていることでデメリットが起こることがあります。

当コラムでは、犬歯の役割や尖っている原因、デメリット、治療方法について解説していきます。

犬歯には3つの役割がある

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前歯から3番目に生えている歯を「犬歯」と言います。他の歯に比べると根元が長いため、丈夫で最後まで残りやすい特徴を持っています。

犬歯と混同されがちな歯に八重歯が挙げられますが、八重歯は歯が重なって生えている状態のことです。犬歯はトラブルも起きやすい歯ですが、以下のような重要な役割も担っています。

①奥歯の負担軽減

1つ目は奥歯の負担軽減です。奥歯は上下左右と力が加わりますが、左右の力に対しては弱い歯と言われています。左右の力が加わる時に犬歯同士が噛み合うことで犬歯が支点となり奥歯の負担を減らしているのです。この働きは犬歯誘導とも呼ばれています。

②顎のズレを予防する

2つめは顎のズレを予防する働きです。人の下顎は不安定とも言われており、不安定なままだと顎のズレにつながります。噛み合わせの目印とも言われている犬歯がしっかりと噛み合うことで下顎の位置が定まり顎のズレを予防する働きをしているのです。

③食べ物を細かくする

3つ目は食べ物を細かくする働きです。この働きがあるため犬歯は糸切り歯とも呼ばれています。犬歯で食べ物を細かくすることで奥歯に送り込んだ時には食べ物が小さくなっています。食べ物が小さくなった状態で噛むことができるため奥歯への負担が減るのです。

犬歯が尖っている理由

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犬歯は尖っていない人もいますが、なぜ自分の犬歯が尖っているのか疑問に思う方もいるかもしれません。次に犬歯が尖っている理由を解説していきます。

①八重歯になってしまった

1つ目は八重歯になってしまったことです。犬歯が生える場所が狭いと、八重歯になる可能性があります。遺伝や顎の成長が未発達といったことが原因で犬歯の生える場所が狭くなり、歯がまっすぐ生えず八重歯になってしまうのです。

他にも乳歯が早く抜けてしまったり虫歯で早く失ってしまったりすると永久歯として生える場所が埋まってしまうこともあります。これも八重歯につながる原因の1つとも言われています。

②噛み合わせが悪い

2つ目は噛み合わせが悪いことです。噛み合わせが悪いと支点となっている犬歯に1番負担がかかります。犬歯への負担がかかることで犬歯がすり減ってしまい犬歯の働きが機能しなくなります。そして奥歯を守るといった働きも弱まってしまうのです。

犬歯が尖っていることによるデメリット

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犬歯が尖っていると以下の3つのデメリットがあります。特に原因が八重歯の場合に起こることが多いです。

①歯の病気になる可能性が高い

1つ目は歯の病気になる可能性が高いことです。八重歯が原因で犬歯が尖っていると、歯磨きの時に歯ブラシが当たりにくく磨き残しが起こりやすいと言われています。磨き残しにより口の中に細菌が繁殖し、虫歯や歯周病といった歯の病気になる可能性が高くなります。

②他の歯に負担がかかる

2つ目は他の歯に負担がかかることです。八重歯であると犬歯同士がしっかりと噛み合いません。犬歯は噛み合わせの支点であり奥歯への負担を減らすといった働きがありますが、犬歯が噛み合わないことでその働きが失われ他の歯に負担がかかってしまいます。

③口呼吸になりやすい

3つ目は口呼吸になりやすいことです。犬歯が八重歯であると唇が閉じにくいため口呼吸になりやすく口の中が乾燥し唾液が減ってしまいます。唾液が減ってしまうと唾液に含まれる抗菌作用が働かず、虫歯などの歯の病気などを起こしやすくなります。

犬歯が尖っている時の治療方法

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尖っている犬歯を改善させたい場合、以下の治療を検討してみてはいかがでしょうか。

①矯正治療

1つ目は矯正治療です。八重歯が原因で犬歯が尖っていると矯正治療にて改善できると言われています。矯正治療の方法は以下の2つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに自己管理の必要性や費用、治療期間などでメリットやデメリットがあります。ライフスタイルや歯の状態によっても治療方法が変わるため、治療を検討する時は歯科医師に相談するようにしましょう。

②修復治療

2つ目は修復治療です。尖っている犬歯の原因がすり減りによるものである場合に効果的な治療方法です。プラスチックや金属などといった歯科素材を使用した被せ物により犬歯を平らに見せます。

矯正治療に比べると治療期間が短い点がメリットですが、自身の歯を削る必要がある点がデメリットです。他にも歯医者ごとに費用が異なるため事前に確認するようにしましょう。

【まとめ】尖っている犬歯は治療を行うことで改善可能!まずは歯科医師へ相談を

当コラムでは、犬歯の働き、犬歯が尖っている原因や、治療方法について解説しました。犬歯が尖っていることでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

犬歯が尖っていると歯の病気や他の歯に負担がかかるといったデメリットが多く見られます。犬歯が尖っていることにお悩みの方は一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。

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