いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
唇に白い斑点ができる原因は?受診目安や日常生活での注意点も解説!
「唇に白い斑点ができたけど病院に行ったほうがいい?」「痛くも痒くもないけど治らない」と悩まれている方はいませんか?
実は唇にできる白い斑点の原因はいくつかあり、原因によって治療法も変わってきます。突然唇に白い斑点ができたら、病院に行くべきなのか様子を見るべきなのか、悩まれる方も多いと思います。
当コラムでは、唇にできる白い斑点の原因、病院へ受診する目安、日常生活で注意すべきことについて説明していきます。
唇に白い斑点ができる5つの原因
唇に白い斑点ができる原因は、以下の5つです。
①乳頭腫
乳頭腫とは、唇にできる良性の腫瘍であり一般的に「イボ」とも呼ばれています。ヒトパピローマウイルスに感染することで発症し白っぽく膨らんでいるのが特徴です。
痛みや痒みなどはありませんが、こすったり掻いたりするとウイルスが広がり他の人へ感染する可能性があります。また、治療を行わなければウイルス自体は消滅しにくいと言われています。代表的な治療法としては、レーザーによる切除や液体窒素による凍結療法です。
②粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤とは、老廃物の角質や皮脂などが溜まりしこりとなったものです。「アテローム」とも呼ばれています。粉瘤は感染を起こすと炎症により痛み、悪臭を放つこともあります。
粉瘤から老廃物がでても、粉瘤を切除しなければ何度も繰り返し発症するため自然完治は難しいのが特徴です。また、粉瘤を長い間放置すると悪性化することもありますので、大きくなる前にレーザー治療や切開手術をし、切除することがおすすめです。
③口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスの感染により唇やその周りに水ぶくれができることです。ピリピリとした痛みが出るのも特徴であり、水ぶくれの内側に膿が溜まることもあります。
症状がでたら早めに受診し、内服薬や外用薬による治療を受けましょう。しかし、一度治ったとしても疲労などにより免疫力が低下した際に再発することがあります。
また、患部に直接触れたり、ウイルスのついたタオルなどから他の人へ感染したりする可能性もあるため、人との接触や患部に触れないように注意が必要です。
④フォアダイス
フォアダイスとは、本来皮脂腺のない唇に皮脂腺が作られ白いブツブツとしたニキビのようなものがみられることです。痛みや痒みといった症状はなく、女性よりも男性に多くみられると言われています。
代表的な治療法は、ステロイド治療やレーザー治療・電気メスによる外科的治療です。特にステロイド治療では、体質によって赤みといった副作用がでる可能性があります。診察を受けて医師から処方されたものを使用するようにしましょう。
⑤口唇がん
口唇がんは下唇にできることが多いと言われています。初期の状態は口内炎に似ており痛みもないことが多く、発見が遅れる場合もあります。進行すると患部の変化や痛み、出血などがみられるため、少しでもおかしいと思った場合は早めの受診がおすすめです。
また、口内炎治療をすると状態が悪化するため、口内炎治療をしても良くならないという点も口唇がんの判断材料になります。口唇がんの治療は手術での切除や抗がん剤・放射線治療と年齢や体力、状態に合わせて行われます。
唇に白い斑点ができないように日常生活で注意すべきこと
唇に白い斑点ができないようにするためには、以下の4つに注意してください。
①唇が荒れないようにする
唇が荒れることも白い斑点ができる原因の1つだと言われています。保湿効果や日焼け止め効果が含まれるリップクリームを使用し、乾燥や日焼けから唇を守ることが大切です。また、マスクの着用も唇の乾燥を防ぐことができます。
②唇を舐めず清潔を保つ
唇を舌で舐めると唾液中に含まれる細菌などにより炎症を起こす可能性があります。また、唇を舐めることは乾燥にもつながるため、唇を舐めるクセがある方は舐めないよう意識することも必要です。
さらに、洗顔により口の周りの清潔を保ちこまめに口の周りの観察も行うと、白い斑点などができた場合の早期発見につながります。
③唇への刺激を避ける
唇を噛む、歯が当たるなど唇へ刺激を与えることで、傷ができる可能性があります。傷は炎症を引き起こす原因となることもあるため、できる限り唇への刺激を避けるようにしましょう。
④生活習慣を整える
生活習慣の悪化や免疫力の低下などが唇に白い斑点などのできものができる原因とも言われています。疲労やストレス、睡眠不足、暴飲暴食、運動不足など生活習慣の乱れが起きないように、適度な運動と規則正しい生活を過ごす必要があります。
また、ビタミンや鉄分が不足しないようにバランスの良い食事をとることや睡眠をしっかり摂ることも大切です。
唇に白い斑点ができて気になる場合は受診がおすすめ
唇は敏感な部位であり、普段からさまざまな刺激により荒れやすく、白い斑点などができやすい部位です。そのため、できものができても受診はせず様子をみる人が多いと言われています。様子をみていても治りが悪い場合は早めに受診することをおすすめします。
しかし、以下の症状が出ている場合はすぐに受診を行ってください。
- 白い斑点の数が多い
- 痛みや出血がある
- 白い斑点がどんどん大きくなっている
唇にできた白い斑点は、歯医者さんで受診することで治療を受けることができます。少しでも不安だと感じた場合は歯科医師へご相談ください。
【まとめ】唇に白い斑点ができて不安な時は歯科医師へ相談を
当コラムでは、唇にできる白い斑点の原因、病院へ受診する目安、日常生活で注意すべきことを解説しました。唇に白い斑点ができて悩んでいる方、唇にできる白い斑点を予防したい方は、ぜひ参考にしてください。
また、痛みや出血などがないと様子をみてしまうことが多いと思いますが、改善がみられない場合は、自己判断せず早めに受診することをおすすめします。
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