口の中が酸っぱい!直し方と考えられる原因について解説

口の中が酸っぱいときは、味覚障害や胃酸の逆流などが考えられます。酸っぱい状態が続く場合は、病院に行く必要がありますがすぐに行けない人も多いと思います。

今回は、口の中が酸っぱいときの直し方について解説します。

口の中が酸っぱい理由

口の中が酸っぱい理由には、味覚の異常や口内の乾燥、胃酸の逆流があげられます。考えられる原因もあわせて説明します。

自律神経失調症

自律神経失調症の症状の一つに味覚障害があります。味覚障害になると、口の中になにも入っていないにもかかわらず、酸っぱいと感じることがあります。

自律神経とは交感神経と副交感神経からなります。交感神経は身体を活動的に動かす神経で、副交感神経は身体を休ませる神経です。自律神経失調症とは2つの神経のバランスが崩れ、休むべき場合に交感神経が優位になったり、活動すべきタイミングで副交感神経が優位になったりすることで身体の不調が起きることをいいます。

自律神経失調症は味覚障害だけでなく、唾液の分泌量を下げることもあります。口内が乾燥することで口の中が酸っぱいと感じます。

自律神経失調症は生活リズムの乱れやストレスが原因であることが多いです。

 

亜鉛不足

味覚障害は自律神経失調症だけでなく、亜鉛が不足している場合にも起こります。味は舌によって認識されますが、舌にある細胞が正常に働くには亜鉛が必要になります。

亜鉛が不足すると細胞が正常に機能しなくなるため、酸っぱい臭いがするなどの味覚障害が起きます。

胃炎、逆流食道炎

胃の粘膜に炎症が起きる胃炎になると、食べ物を十分に消化することができません。消化不良になると胃の中で食物が発酵されてしまい、臭いが口の中まで広がって酸っぱいと感じます。

逆流性食道炎は、食道と胃の間にある筋肉が緩むことで胃酸が喉まで逆流します。胃酸は強酸であり、口の中が酸っぱい臭いがします。

吐き気や酸っぱいものがお腹から上がってくると感じる場合は、逆流性食道炎の可能性が高いです。

自律神経失調症は消化機能を低下させてしまうので、胃炎や逆流性食道炎の原因に自律神経失調症が潜んでいる場合もあります。

虫歯、歯周病

プラークや歯石が溜まると細菌が増殖し、臭いのある成分を出します。虫歯や歯周病になると、組織に炎症が起きて口臭が発生することがあります。口の中が酸っぱい以外に歯の痛みや歯茎の腫れが見られる場合は、虫歯や歯周病を発症していることが考えられます。

乾燥

口の中が乾燥すると酸っぱい臭いがする場合があります。起床時や空腹時などは唾液の分泌量が低下し、口の中の細菌が増殖していることにより口臭が発生します。唾液の分泌量が低下するときは、緊張時や疲労時でも考えられます。口がねばねばして酸っぱい臭いがする場合は、水分補給をしましょう。

 

口の中が酸っぱいときの直し方

口の中が酸っぱいときの直し方は、口の中を清潔にして生活リズムを整えることがあります。対症療法であり、病気を治療するものではありません。

歯磨きをする

口の中が酸っぱいときは、歯磨きをしましょう。細菌の増殖が口臭の原因になるため、原因菌を取り除く必要があります。特に食事後は酸性に傾くため、酸っぱいと感じやすいです。口の中が酸性の状態が続くと、歯が溶ける可能性もあります。細菌は食べかすを餌にして増殖するため、できるだけ食後は歯を磨くといった習慣をつけましょう。歯間ブラシやフロスも使うと、歯磨きでは落としにくい汚れも落とすことができます。

マウスウォッシュは手軽に口の中を清潔にすることができるのでおすすめです。歯茎や舌に付着した菌を殺菌することができ、歯磨き後に行うとより口内を清潔に保つことができます。外出先などで歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュやうがいなどをするだけで口の中の酸っぱい臭いを直せることがあります。

胃薬を飲む

胃炎や逆流性食道炎によって口の中が酸っぱい状態になっている場合は、胃薬を飲むことで軽減されることがあります。胃もたれや食欲がないなどの自覚がある場合は、胃薬を飲んで様子をみましょう。同時に、食べすぎや脂っこいものの摂りすぎにも注意が必要です。

亜鉛の積極的に摂取する

亜鉛が多く含まれる食品は以下のようなものがあります。

  • 海藻
  • 大豆
  • 卵(卵黄)
  • チーズ
  • 豚レバー
  • 牛赤身肉

以上の食品を積極的に食事に取り入れましょう。サプリメントで補給するのも一つの手です。

生活習慣を改善する

自律神経失調症は生活リズムの乱れやストレスから起こります。睡眠時間を十分にとり、カフェインやアルコールの摂取を控えましょう。胃に負担をかけないように、脂肪分の多い食事や刺激物の摂取も減らすように心がけてください。

胃を圧迫すると胃酸が逆流しやすくなるので、姿勢を正したり、肥満気味の人は適度に運動を取り入れたりすることで口の中が酸っぱくなるのを改善できる場合があります。

口の中が酸っぱい状態が続く場合は歯科医院を受診する

口が酸っぱいときの直し方はあくまで対症療法であり、根本的な治療ではありません。酸っぱい状態が続く場合は、病気が隠れている可能性が高いので歯科医院を受診しましょう。必要時、ほかの診療科目への案内もしてくれます。

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