歯茎は一般的にピンク色をしていますが、何らかの症状が出ている場合は歯茎が腫れて白いときがあります。なぜ歯茎が腫れて白い状態になるのでしょうか。

考えられる病気や対処法について解説していくので、参考にしてみてください。

歯茎が腫れて白いときは何の病気になっている?

歯茎が腫れて白い状態になっているときは、病気になっている可能性があります。どのような病気になっている可能性があるので、詳しく解説していきましょう。

口内炎

歯茎に口内炎が出来ている場合、白く見えることがあります。白い部分を触ってみて痛いと感じるなら、口内炎の可能性が高いです。

発症しているのは、ビタミン不足や口内環境の悪化が原因かもしれません。バランスの良い食事を心掛け、毎日の歯磨きを徹底すれば口内炎が発症しなくなる可能性はあるでしょう。

フィステル

膿が溜まることで、歯茎が腫れたような状態になる症状のことを指しており、膿が溜まっている箇所は白くなっていることがあります。

膿を出すための場所でもあるので、指で押すと膿が自然と出ていることがあるでしょう。しかし、痛みがあるようならそっとしておき、適切な対処をドクターに相談することをおすすめします。

発症する原因としては様々なことが考えられますが、過去に根管治療を行った人は細菌が残っていたことから炎症を引き起こしている可能性があるでしょう。

白板症

口内の粘膜が白くなる症状のことで、患部をこすったとしても白い箇所がとれないのが特徴です。原因ははっきりしていませんが、男性のほうが発症する可能性は高い病気と言われています。

下の歯に発症するケースが多い傾向にあり、舌などにもできる可能性があるでしょう。

痛みといった症状がほとんどないことから、発症していることに気付かない人も多いですが、重症化すると危険です。

そのため、歯茎が白いと感じたときには速やかに病院で診察してもらうことをおすすめします。

口腔カンジダ症

口内で細菌が増えたことで、白い苔のようなものができる病気です。歯茎や舌などに生じるケースがあり、痛みなどの症状はほとんどありません。

しかし、白い箇所を触っていると、出血することがあるので注意が必要です。

カンジダ菌は人の体内に常に存在しているものですが、健康的な状態では発症することはありません。ただ、何らかの体調不良によって免疫機能が低下している場合は、発症する可能性があるので気を付けてください。

貧血

貧血がひどいときは、口内の粘膜が白くなることがあります。歯茎も血の気がひいた状態になるので、白いと感じさせることがあるでしょう。

鉄分が多く含まれている食事を心掛け、生活習慣を見直すことで症状が改善される可能性があります。

歯茎が白くならないための対処法

歯茎が白い状態にならないためには、いくつか講じておきたい対策があります。どのような対処法があるのか、詳しく解説していきましょう。

自宅で入念なお手入れを行う

歯茎の健康を守るためにも、自宅で行える口内ケアはしっかり行っておくことが大切です。毎日のブラッシングも大切ですが、歯と歯の間に入っている歯垢の除去も重要になってきます。

そのため、歯間ブラシなども活用して、口内のあらゆる場所のケアを入念に行うようにしましょう。

また、タバコは歯茎の血行を悪くする恐れがあるので、口内環境を整えるのであれば、タバコも控えることが大切です。

歯茎の状態を細かくチェックしておく

歯茎が白くなっていないか、状態を細かく確認しておくことは重要です。少しでも違和感を覚えたときは、速やかに病院へ足を運べるので、常に意識しておくようにしましょう。

特に口内トラブルは、自覚症状がないケースもあるので、見た目の変化には素早く反応することが大切です。

症状が出ているのに放置すると、症状が悪化する事態に発展するので注意しましょう。

歯医者で口内環境を診てもらう

歯茎が白くなるなど、口内トラブルが発生する前に、定期的に歯医者さんで歯科検診を行う方法があります。歯医者さんで定期的に診てもらえば、何らかの異常が発生しているときには素早く対処してもらうことが可能です。

病気の早期発見に繋がるだけでなく、綺麗な口内環境を維持する手段としても有効と言えるでしょう。

歯石除去などの施術を受けることもできるので、口内環境を整えたいという方はぜひ足を運んでみてください。

歯茎が腫れて白いときは病院で診てもらおう

歯茎が腫れてしまい、白いと感じるときは一度病院へ足を運び診察してもらってください。重症化する前に診てもらうことで、病気の早期発見や早期治療に繋がります。

また、歯石除去などの施術を受ければ口内環境の改善にもなるでしょう。

綺麗な口内環境に整えることができれば、虫歯や歯周病などが発症するリスクも低減できます。少しでも口内環境で違和感を覚えたときは、病院で診察してもらうようにしましょう。

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