舌の奥にぶつぶつができたという経験をしたことがある方は少なくないでしょう。ほとんどの方は舌の奥にぶつぶつができた際に、口内炎ができたと考えると思います。しかし、必ずしも口内炎ができたとは限りません。口内炎以外の大きな病気が隠れている可能性もあるのです。

本記事では舌の奥にできたぶつぶつについて解説いたします。本記事を参考に舌の奥にぶつぶつができた際に正しい対応ができるようにしてください。

1.舌の奥のぶつぶつの一般的な原因は口内炎

 舌の奥にぶつぶつができた場合の一般的な原因は口内炎です。口内炎以外の場合もあるのですが、ほとんどが口内炎と考えて問題ありません。そもそも口内炎とは、口腔粘膜に生じる炎症のことです。舌の奥や側面など場所を問わずに発生するため、口内でぶつぶつができた場合は全て口内炎である可能性があります。

口内炎は基本的に刺激せずに放置しておけば治ります。あまりにも長く口内炎が続くという場合は、口内炎ではない可能性が高いです。1ヵ月くらいを目処にして口内炎が改善されないという場合は、病院に相談するようにしてください。

後述しますが、舌の奥のぶつぶつは口内炎ではない場合があります。しかし、口内炎か口内炎以外かを見極めるのは困難です。口内炎だと思っていても実は別の病気だったというケースは珍しくありません。そのため、自分で口内炎かどうかを判断することは避けてください。

大きな病気かどうか不安という場合は、歯医者や口腔外科に相談してください。しかし、口内炎は比較的頻繁に起こる病気です。口内炎が起こるたびに病院を利用するというのはあまり現実的ではありません。不安かもしれませんが、1ヵ月程度は様子を見ても問題ないでしょう。

2.舌の奥のぶつぶつの他の原因

舌の奥のぶつぶつには、他の病気の可能性があります。あくまでも可能性なので、ほとんどの場合は単なる口内炎と考えて問題ありません。しかし、大きな病気につながる可能性もあるということは認識しておくようにしてください。

①舌扁桃炎

舌扁桃炎とは、舌の扁桃に細菌が感染することで炎症が起こる病気のことです。舌に赤いぶつぶつが生じるほかに、飲み込むと痛い・喉が腫れるといった症状が出る場合もあります。発熱が出ることもあるので、舌のぶつぶつに気がつかなかったとしても他の症状から舌扁桃炎であることを知るケースは少なくありません。

舌扁桃炎は精神的なストレスや睡眠不足、栄養不足などによって免疫力が低下したときに起こりやすいです。病院で舌扁桃炎と診断されたら、生活習慣を見直すことを意識してみてください。

②舌ガン

舌にできるガンのことを舌ガンといいます。舌を触るとしこりがあって硬い、少しの刺激でも激しく痛むといった特徴がありますが、全ての舌ガンにこういった特徴が見られるというわけではありません。口内炎かと思って放置していた結果、実は舌ガンだったというケースは少なくないのです。

ガンの一種であるため、放置することで症状が緩和することはありません。口内炎は放置して数日で治癒することが一般的ですが、舌ガンはどんどん症状が悪化していきます。いつまで経っても口内炎が治らないと感じたら、舌ガンである可能性があるため早めに病院に相談しなければいけません。

③元々のぶつぶつ

舌には元々ぶつぶつがあります。この組織を乳頭と言い、味覚を感じる器官がつまっています。この乳頭は体調が悪いと普段よりも赤く腫れ上がるという特徴があるため、これによって舌にぶつぶつができたと感じる場合があります。

体調が悪いのは問題ですが、舌のぶつぶつが目立つこと自体は問題ありません。体調が治れば自然と元に戻っていくのでさほど気にする必要はないでしょう。

3.激しい痛みがある場合はすぐに病院へ

口内炎で病院を利用するという方は少ないでしょう。口内炎ができたからといって病院を利用する必要はありません。しかし、激しい痛みを伴うような場合はすぐに病院を利用してください。一般的な口内炎でも痛みは起こりますが、それほど激しいというわけではありません。飲食に苦戦することはありますが、行えないほど痛みが起こることはないです。

激しい痛みがあるということは、口内炎ではない可能性が高いです。口内炎ではない場合は、早めに対処することが重要なのですぐに病院に相談するようにしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか？最後に舌の奥のぶつぶつについてまとめます。

1. 舌の奥のぶつぶつの一般的な原因は口内炎であり、数日経過すれば治ることが多いので放置しておいても問題はない。
2. 舌の奥のぶつぶつは舌扁桃炎や舌ガンの可能性もある。いつまでも舌の奥のぶつぶつが治らないという場合は、病院を利用するべき
3. 激しい痛みがあるという場合も早めに病院に相談するべき

舌の奥のぶつぶつは誰にでもできる可能性があります。ぶつぶつがあると感じたときに適切な対処ができるように、どういった病気の可能性があるかを頭に入れておいてください。