いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
唇のできものはどんな病気?何科を受診?具体的な予防法も紹介
唇にできものがあると、痛みもあって気になるものです。
また顔にできるものなので、見た目の印象を左右するので、早めに治したいと思うもの。
しかし唇できものは、何科を受診すればよいのでしょうか。
この記事では、唇できものの病気の種類と、具体的な予防法、受診すべき診療科を紹介しています。
唇のできものはどんな病気?
唇のできものには、どんな病気があるのでしょうか。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスはヘルペスウィルスによる唇できもので、かゆみや痛みを伴います。
口唇ヘルペス患者との接触によって感染します。
一度感染をすると、ヘルペスウィルスは体内に棲み付くようになるため、疲れているときなど免疫力が低下すると、口唇ヘルペスは再発します。
口唇ヘルペスは唇に水ぶくれができ、ピリピリ感や痛みを引き起こします。
およそ2週間程度でかさぶたになり消失しますが、水ぶくれが破れてしまうと、他の部位、他人に感染させてしまいます。
水ぶくれには触れず、けして自分で破らないようにしましょう。
また口唇ヘルペスができている期間は、家族との食器やコップの共有は避けましょう。
口角炎・口唇炎
口角炎・口唇炎とは、炎症を赤くなり、ただれや腫れがある状態を呼びます。
唇の両端である口角に炎症が起こるのが口角炎、唇に炎症が起こるのが口唇炎です。
食生活が偏り、ビタミン群や鉄分が不足したり、食べすぎで胃が疲れていると口角炎・口唇炎が起こりやすくなります。
早寝早起き、適切な運動、バランスのよい食生活を心がけましょう。
じんましん・アレルギー
アレルギーの原因となる物質を食べたり、触れたりすると、赤い発疹やぷくっと腫れたような、蚊に刺されたような湿疹が出てきます。
また疲れたときや、風邪からの回復後に出ることも多いです。
数十分~数時間で消失するのが特徴で、かゆみを伴うケースが多く見られます。
赤いまばらな発疹や、ぶくっと赤く腫れたような湿疹、蚊に刺されたような湿疹が出たら、写真を撮って皮膚科を受診しましょう。
直前に食べたものや触れたものを思い出して、メモを取っておくとアレルギー物質の特定に役立ちます。
いぼ
白い唇のできものは、パピローマウィルスによるいぼが考えられます。
同じく白い唇できものには「粉瘤」がありますが、粉瘤との違いは痛みがあるかないかです。
痛みはありませんが、人にうつしてしまう可能性があります。
白い唇できものがなかなか消えない場合には、皮膚科を受診しましょう。
粉瘤
唇にできる白いできもので、痛みを伴います。
本来は体外に排泄されるはずの老廃物が排泄されず、皮膚にたまると粉瘤となります。
粉瘤は良性で悪いできものではありませんが、放っておくとどんどん大きくなり、痛みも強くなり、顔の見た目も損ないます。
皮膚科を受診して、切除してもらいましょう。
口唇ガン
口唇ガンは最初は痛みがありませんが、できものができてもなかなか治らず、次第に大きく広がります。
唇だけではなく、口の中にもできることがあります。
口唇ガンの中には黒いできものの場合もあります。
黒いできものは必ずしも口唇ガンというわけではなく、良性のほくろの場合や同じ場所を何度も噛んでしまってできる血豆の場合もあります。
なかなか治らない唇のできものは、皮膚科や口腔外科を受診しましょう。
唇できものの具体的な予防法4点
唇のできものを作らないための予防策を4点紹介します。
1.生活習慣・食習慣を見直す
口角炎、口唇炎は食習慣が乱れると起こりやすくなります。
一気食いやドカ食いは避け、バランスの良い食事をよく噛んで、腹八分目で食べましょう。
唇のできものは、ストレスが関係していることもありますので、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽い運動をして、ストレス解消の努力をしてみましょう。
2.唇への刺激を減らす
冷たい空気や夏の紫外線による日焼けは唇にダメージを与えてしまいます。
冬の寒い時期はリップクリームで保湿をしたり、夏は紫外線カット機能の付いたリップクリームを使用すると良いでしょう。
冬場の乾燥や夏の日焼けによる唇の皮むけが気になってしまい、ついめくりたくなる人もいます。
しかし皮むけをむくことは、唇にとっては大きな刺激となってしまいます。
皮むけはめくらず、リップクリームで保湿をするように心がけましょう。
3.喫煙を減らす
喫煙によるニコチンやタールは唇に大きな刺激となり、口唇炎の原因となります。
口唇炎がある時期はタバコを吸わない、もしくは本数を減らすことが大切です。
口唇炎ができたら、タバコの吸い過ぎかもしれないと考え、喫煙習慣を見直すきっかけにしましょう。
4.違和感を覚えたらすぐ受診する
いつまでたっても治らない、どんどん大きくなる、痛みが強くなってきたという症状がある場合には、早めに受診をしましょう。
口唇ガンの場合には、早めの処置が必要です。
口唇ガンは目に見えやすい唇のできものなので、自分ですぐに気づきやすく、早期治療しやすいガンです。
唇できものは何科を受診すればよい?
唇にできものができたら、皮膚科、形成皮膚科、歯科、口腔外科を受診すると良いでしょう。
ただし、子どもの場合には子ども特有の感染症の場合があるので、まずは小児科を受診しましょう。
一般的には皮膚科がもっとも受診しやすい科で、家の近くにもクリニックが多くあると思います。
仮に皮膚科では対処できないケースの場合、医師から形成皮膚科や口腔外科に紹介してもらえます。
まとめ|治らない唇できものは早めの受診を
唇のできものの多くは、命の危険がない良性のできものであることがほとんどです。
しかしウィルス感染によるできものもあり、放っておくと他人にうつしてしまうこともあります。
唇のできものは、顔の印象も左右します。
なかなか治らない唇のできものは、なるべく早めに受診をしましょう。
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