人より歯が小さい人がいます。全体的に歯が小さい人もいるのですが、歯の一部だけが小さい人もいます。歯をチェックしてみると、他の歯より少し小さい歯があるかもしれません。そういった歯は治療を行うべきなのでしょうか？行うべきだとしたらどのような治療法になるのでしょうか？

本記事では歯が小さい人は治療をするべきかどうかについて解説いたします。起こる可能性もある問題についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1.歯が小さい人は治療を行うべき？

歯が小さい人が治療を行うべきかどうかは、その状況によって異なります。後述しますが、歯が小さいことで起こる可能性のある問題があります。歯に不具合を感じており、それの原因が歯が小さいことであるならば治療を行う必要があるでしょう。

しかし、審美面や機能面で大きな問題がないのであれば、治療を行う必要はありません。極端に小さい歯のことを矮小歯と呼び、異常な歯として取り扱われます。しかし、異常な歯であっても治療が必要というわけではありません。治療が必要かどうかは、小さい歯が問題を引き起こしているかどうかで考えてください。

2.歯の大きさは変えられない

歯が小さい人の治療方法についてですが、歯の大きさを変える治療は存在しません。小さい歯を抜歯して、サイズを揃えた歯を差し歯として使うという方法はありますが、そこまでの治療をしなければならないケースは稀です。

基本的に虫歯や歯周病などの歯の病気に関する治療ではなく、歯並びやすきっ歯などの歯の状態に関する治療はすべて矯正治療となります。歯が小さいことによるトラブルを解決するための治療も矯正治療に該当するのですが、それは歯の大きさを揃えているわけではありません。

歯が小さいことで起こるトラブルに歯並びの悪化やすきっ歯などがあります。これらについては治療を行わなくてはいけないのですが、歯の大きさを揃えなくても治療をすることは可能です。

つまり、歯が小さいからといって歯を大きくするような治療はできませんが、歯に起こっているトラブルを解決することは可能なのです。歯のトラブルが解決できれば、歯が小さかったとしても問題はありません。

歯が小さいこと自体に問題があるとは考えないようにしてください。繰り返しになりますが、小さくても何も異常がないのであれば治療を行う必要はありません。

3.歯が小さいことによるトラブル

歯が小さいことで起こる可能性のあるトラブルは主に5つです。歯が小さい人は、こういったトラブルが起こる可能性があることを知っておいてください。

①歯並びの悪化

小さすぎる歯があると、他の歯が正しい場所に生えてこずに、歯が小さいことで生まれた隙間に生えてしまう可能性があります。これによって歯並びの悪化を引き起こしてしまうのです。原因こそ小さい歯にありますが、矯正治療を行えば改善することができます。

②すきっ歯

歯が小さいと当然ですが隙間ができてしまい、すきっ歯となる可能性があります。これについても矯正治療で改善することができるので、それほど深刻な問題ではありません。しかし、すきっ歯については歯並びの悪化以上に審美的に気になる部分が大きいので、コンプレックスになる前に早めに治療をするべきと考えられます。

③噛み合わせが悪くなる

歯が小さいと上の歯との噛み合わせが悪くなってしまいます。別の歯に負担がかかってしまう要因となるので、治療を行わなくてはいけません。歯を大きくしないと改善しないと思いがちですが、矯正で噛み合わせを整えることで改善することが可能です。

④食事が難しくなる

噛み合わせが悪いとうまく噛むことができず、スムーズに食事ができなくなる可能性があります。食事が難しいというのは非常にストレスですが、歯が小さいことでここまでの症状がでるケースもそれほど多くはありません。逆に食事が困難と感じたら、なるべく早く歯医者さんで治療をするべきといえるでしょう。

⑤虫歯や歯周病のリスクが上がる

歯が小さいことで歯並びの悪化を引き起こすと、虫歯や歯周病になるリスクが上がってしまいます。これは歯並びを改善することで解消されるため、矯正治療で対応が可能です。また、歯が小さいという自覚があるのであれば、その周辺を念入りに歯磨きすることでリスクを減らすこともできます。

これらが歯が小さい人に起こる可能性のあるトラブルです。こういったトラブルが発生しているのであれば、早めに治療を検討してください。

まとめ

いかがだったでしょうか？最後に歯が小さい人についてまとめます。

1. 歯が小さい人が治療をするべきかどうかは、歯にトラブルが起こっているかどうかで異なる。
2. 歯の大きさを変えるという治療はない。
3. 歯並びの悪化やすきっ歯などを引き起こす可能性があるが、矯正治療によってすべて改善可能。

歯が小さいのを気にしている方もいるでしょう。しかし、何もトラブルが起こっていないのであれば治療の必要はありません。トラブルが起こっているのなら歯医者さんに相談をしてください。