いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
「銀歯」の値段はおいくらぐらい?相場が知りたい!
虫歯の治療に多くもちいられる、費用が安くて比較的短期間で作ることができる「銀歯」について、お値段の相場を知っていますか?詰め物である「インレー」やかぶせ物である「クラウン」、複数の人工歯が連結された「ブリッジ」など、「銀歯」について詳しくみていきましょう。
「銀歯」とは?
銀歯は保険適用でできる、歯の「つめ物」の1つです。寿命はおよそ3~7年程度と言われています。人によって虫歯になりやすかったり、噛む力が強かったり、歯ぎしりなどがあると、劣化が早まり、再治療が必要になるケースがあります。保険診療で使用される銀歯は、「金銀パラジウム合金」と呼ばれるもので、12%の金に銀や銅・パラジウムなどを混合させ、合金にしています。主にインレー(つめ物)やクラウン(かぶせ物)ブリッジなどに使用されます。型取りを行って、模型上で作製した銀歯を虫歯を治療した部分にセメントで装着して使います。
「銀歯」のメリット
保険診療で対応可能であること
銀歯は保険診療の適応範囲であるため、比較的お安い値段で歯を治療することができます。保険診療の3割負担の場合、インレーで約2,000〜3,000円程度、クラウンでも3,000〜5,000円程度で対応可能です。前歯に使う、金銀パラジウム合金のレジン前装冠であっても8,000~15,000円程度と言われています。
「噛む」という機能性
「噛む」ということについて、保険の「銀歯」であっても自由診療で使われる「セラミック」と同じくらいの機能性があると言われています。
割れない耐久性がある
ある程度の厚みをもった銀歯を作製する場合、銀歯は割れにくく耐久性が高いと言えます。そのため、ブリッジなどの大きい修復にも使用されることも多いです。
細部再現性に優れている
歯の細かい形態は、銀歯であれば再現しやすいと言われています。銀歯は、型取りをした後、石膏模型を作って、模型上でワックスを使い、歯の形を再現したものを金属に鋳造して作製します。ワックスでしっかりと型をとることができるので歯の細部の再現が可能です。
「銀歯」のデメリット
見た目が良くない
保険診療では、前から3番目の犬歯までを前歯としています。前から見たら白く見える、レジン前装冠を適応できるのは、この犬歯までの前歯にしか適応ができず、4番目にあたる歯からは銀歯となってしまうので、笑った時に、4番目の方まで見えてしまう方にとっては、見た目が良くないかもしれません。
変形する場合がある
銀歯は割れにくいというメリットがありますが、その分変形を起こす場合があります。その変形した部分から虫歯になってしまう可能性があります。
金属アレルギーになる可能性
銀歯を入れると、金属アレルギーになる可能性があると言われています。金属パッチテストなどで反応が出た方は、保険診療で銀歯を入れることは、極力避けた方が良いと言われています。
歯石や歯垢がつきやすい
銀歯は金属のために静電気が発生しやすく、その静電気に引き寄せられ、歯垢や歯石がついてしまうようです。その歯石や歯垢が歯周病や虫歯につながるリスクがあると言われています。
「銀歯」のお値段の目安
銀歯の費用は、使用形態によって異なります。それぞれの装置のおよその値段をお調べしました。
インレー
インレーとは、虫歯を削った後の穴にはめ込む詰め物のことです。比較的小さな虫歯に適応されることが多く、小さいので費用も安いです。保険診療では2,000~3,000円程度で対応可能です。
クラウン
クラウンとは、虫歯などの治療で削った部分にする、かぶせ物のことを言います。比較的大きな虫歯を治療した後や、根管治療を行った後に使用することが多いです。特に大きな虫歯に適応されるクラウンは、歯全体を覆うような大きなものになります。使用する材料の銀の分量も多くなるので、費用も高くなり、保険診療で3,000~5,000円程度の費用で対応可能です。
ブリッジ
ブリッジとは、歯が抜けてしまった場合に、両隣りの歯を削って土台を作り、橋渡しをするように人工歯を入れて抜けてしまった部分を回復するもので、橋を架けるのに似ているので「ブリッジ」と呼ばれています。銀歯のブリッジは、目立ちにくい奥歯に使用されます。失ってしまった歯の両側の歯を支台歯として、人工歯が3つ並ぶ形になります。保険診療では12,000~20,000円程度で製作することが可能です。
レジン前装冠
レジン前装冠とは、裏面・内面のフレーム部分は金属で、外から見える表面部分にのみレジン (プラスチック)樹脂をコーティングした歯を全部被せるタイプの差し歯のことです。 保険診療で前歯クラウンの治療を行う場合には、ほとんどの場合、硬質レジン前装冠が用いられます。前歯の部分は、銀歯だけで補うと見た目の美しさが大きく低下してしまうので、保険診療でも見た目の美しさに配慮した形になっています。保険診療で、8,000~15,000円程度で作ることができるようです。
レジン前装ブリッジ
前歯のブリッジも金属色を出さずに、保険診療で白い歯にすることが可能です。レジン前装冠と同様に、前面を白いレジンで覆います。とても大きい装置になるので、保険診療でも費用は20,000~30,000円程度で対応が可能なようです。
【まとめ】
これから銀歯を使う治療の予定がある方は、あくまで目安ではありますが、どのくらいの費用がかかるか参考にしていただけるかと思います。メリット・デメリットを考慮し、ご自分にとって最良といえる治療法を選択するお手伝いができたら幸いです。
問題を報告する
掲載内容に問題がありますか?
こちらのフォームではココシカ!利用規約に違反している可能性のある情報や、
その他の問題がある内容について直接報告することができます。
この機能は、詐欺、スパム、虚偽、不正確であると思われる情報を報告するためのものです。
報告すべき情報の例
- ・差別的または不快感を与えるもの: 性別、年齢、人種、宗教、身体的特徴などに基づく差別が見られるものはこちらに該当します。過度な出血など過激な表現など不適切な内容が含まれる場合も対象です。
- ・虚偽の情報: 何らかの根拠により虚偽が認められる情報が対象です。
- ・不正確な情報: 治療名やリスク、金額、医院情報などに不正確な内容が含まれるものです。多くの場合、これらの問題はココシカ!の掲載基準違反ではありませんが、情報の更新が求められる場合があります。
- ・広告行為: 本サービスの趣旨に反する投稿です。サービス広告、企業やアプリの宣伝、その他問題があると確認された投稿が該当します。
- ・その他: これらのカテゴリーに当てはまらない問題については、[その他] を選択し詳しい情報をご提供ください。
ココシカ!の情報、技術的な問題、医院ページのレビュー、掲載情報に関する問い合わせ、検索結果などに関する一般的な質問、これらの問題に関するお問い合わせは、サポートチームまでご連絡下さい。
NEW CONTENT 新着コンテンツ
-
「第22回 一般社団法人 日本外傷歯学会・総会・学術大会」開幕、リハビリにフォーカスして歯の損失リスク軽減を目指す
2022.8.8 一般歯科
-
クラウド型歯科用レセコン「POWER5G」が口腔内シミュレーションサービス「DMFTシミュレーター」と提携
2022.6.28 予防歯科
-
豪発のブランド「ビーボックス」から歯固め発売、乳幼児でも持ちやすい設計に
2022.6.24 小児歯科
-
韓国発ライフスタイルケアブランド「ソルトレイン」日本初上陸、伊勢丹新宿でポップアップも
2022.6.22 その他
-
デントウェーブ運営の歯科衛生士向けコミュニティ「歯科衛生士のcoe」無料オンラインイベント開催
2022.3.2 その他
-
竹素材のオーガニック歯ブラシ、日本発サステナブランド「ミヨオーガニック」展開
2022.2.17 予防歯科