歯ぎしりは放置すると危険!治すためには歯医者さんへ受診を

寝ている時にギリギリと音がするほど歯を噛みしめてしまう歯ぎしり。
自分では歯ぎしりを行っていることに気づいていないため、家族から指摘されて初めて知る方も多いのではないでしょうか。歯ぎしりは、そのままにしておくと歯や顎に悪影響を及ぼしてしまいます。

当コラムでは、歯ぎしりの原因と治す方法について解説していきます。

歯ぎしりの原因

ストレスの写真
歯ぎしりを行う原因は以下のとおりです。

  • 顎関節の形状が変わっている
  • ストレス
  • 噛み合わせが悪い
  • 日中に噛みしめる癖がある
  • 歯並びが悪い

歯ぎしりはストレスによるものが多いと言われています。ストレスにより、口の周りの筋肉が張ってコリを生じ、歯ぎしりが起こってしまいます。

それだけではなく、歯並びが悪いことや噛み合わせが悪いことも歯ぎしりを引き起こす原因です。特に噛み合わせは、虫歯の治療による詰め物や被せ物で変化します。その変化に対応するために歯ぎしりを行うとも言われています。

子どもの歯ぎしりは問題なし

歯ぎしりは大人だけではなく子どもも行うことがあります。
乳歯が生え変わる時期に歯ぎしりをすることがあるのですが、これは歯や顎の位置を調整したり顎の筋肉を鍛えていると言われています。

成長するためには必要な過程ですので特に問題はありません。しかし、定期的に歯の状態を確認したほうがよいでしょう。

あまりにも激しい歯ぎしりで歯が欠けてしまった、永久歯がはえそろっても歯ぎしりをしている場合は歯医者さんを受診するとよいでしょう。

 

歯ぎしりの3つの種類

女性の写真

歯ぎしりはギリギリと音を立てるイメージが強いですが、3種類に分けることができます。

①グラインディング

グラインディングは、歯を擦り合わせてギリギリと音がなる歯ぎしりのことです。歯ぎしりをしている方のほとんどがこのグラインディングを行っています。

上下の歯を噛み締めた状態で横に動かすため、歯に負担をかけてしまいます。歯が削れるだけではなく、歯がすり減って平らになってしまう特徴があります。

②タッピング

タッピングは、上下の歯をカチカチと噛み合わせることです。寒くて歯が震える様子を思い浮かべるとわかりやすいと思います。

③クレンチング

クレンチングは、歯をグッと食いしばることです。噛み締めとも呼ばれるのですが、クレンチングをしていても音が出ないため自分で気づくことが困難です。

クレンチングしている方の寝顔は、頬の筋肉が硬く膨らんでいるように見えます。

歯ぎしりが及ぼす影響

歯ぎしりを日常的に行っていると以下の悪影響を及ぼします。

  • 歯がすり減る
  • 詰め物や被せ物が割れる
  • 歯周病の進行スピードが早くなる
  • 歯並びが悪くなる
  • 頭痛
  • 肩こり

歯への影響はもちろんですが、顎にも悪影響を及ぼします。顎に与える影響として考えられるのが顎関節症です。顎関節症は、頭痛、めまいの症状があります。

歯ぎしりはそのまま放置してもよくなることはありません。そのため歯ぎしりを治すための対策を取りましょう。

歯ぎしりを治す方法

マウスピースの写真
歯ぎしりを治す方法は4つあります。どのような方法なのかを解説していきます。

①マウスピースを着用する

マウスピースを使った治療法を「スプリント療法」と呼びます。

マウスピースを着用することで、噛み合わせを調整します。噛み合わせを調整すると、歯ぎしりを抑え、顎関節への負担を減らすことができます。マウスピースは歯医者で作ることが可能です。

就寝時に着用するマウスピースだけではなく、スポーツを行う時に着用するマウスピースも作ることができます。

②歯の矯正を行う

歯ぎしりは歯の噛み合わせが悪いと起こります。そのため矯正を行い、噛み合わせを治すことで歯ぎしりも改善されます。

歯の矯正は時間がかかってしまいますが、噛み合わせが合うと肩こりや全身の不調も良くなります。歯の矯正を行いたい場合は、歯医者さんのなかでも矯正歯科を専門に行っている歯科医院に相談してみると良いでしょう。

③ストレスを溜めない

歯ぎしりを治すためのセルフケアとして今すぐできるのがストレスを溜めないことです。歯ぎしりはストレスが原因と言われています。そのため日頃からストレスを溜めない生活を心がけることが大切です。

ストレッチや軽く運動をすると心も身体もリフレッシュできるのでおすすめです。

④口周りのマッサージを行う

マッサージで口の周りの筋肉をほぐし、緊張を取ることも歯ぎしりを治す方法として効果的です。歯ぎしりの改善だけではなく、小顔効果もあります。

 

【まとめ】歯ぎしりを治すには歯科医院へ

歯ぎしりはさまざまな原因で起こります。セルフケアで治すことも可能ですが、根本的な原因である歯並びを治すためには歯医者さんへの受診が必要です。

マウスピースは市販で購入することができますが、噛み合わせをきちんと診てもらうには歯科医師への相談がおすすめです。歯ぎしりをそのまま放置していると悪影響を及ぼすので、周囲の人から歯ぎしりを指摘された際は歯科医院を受診するようにしましょう。

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