八重歯と犬歯ってどう違うの?治す方法についても徹底解説!

八重歯と犬歯の違いを知っている方はいますか?非常に似ている八重歯と犬歯ですが、実はそれぞれの意味を混同している方が多くいます。八重歯と犬歯は全く違うものなので、それぞれの正しい意味について理解しておきましょう。

本記事では八重歯と犬歯の違いについて解説いたします。治療方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1.八重歯と犬歯の違い

まず八重歯とは他の歯に重なって生えている歯のことです。歯が重なって生えることで、八重桜のように花びらが重なっているように見えることから八重歯と名付けられたという説があります。歯に重なっているのが八重歯なのです。

それに対して犬歯とは、前から2番目の切歯と前から4番目の臼歯の間にある歯のことです。重なって生えているかどうかは全く関係ありません。つまり、八重歯と犬歯は歯としての定義が大きく異なるのです。

しかし、八重歯が犬歯と同じになる場合もあります。それは犬歯が外側に飛び出して生えている場合です。この場合は他の歯に重なって犬歯が生えていることになるので、犬歯でありながら八重歯ということになります。つまり、八重歯と犬歯の意味は違いますが、八重歯でありながら犬歯でもある場合もあるということです。

これが八重歯と犬歯の違いです。しっかりと理解しておいてください。

2.八重歯の治療方法

八重歯を治療するための方法は、歯科矯正しかありません。自然に放置しておいても八重歯が治ることはないので、治療したいのであれば矯正をする必要があります。しかし、どのような矯正治療を行うのか想像がつかないという方も多いのではないでしょうか?

八重歯を治すためには、他の歯と重ならないように調整しなくてはいけません。つまり、歯を移動させる必要があります。しかし、八重歯というのは歯が生えてくるスペースがないからこそ起こっている現象です。つまり、八重歯になっている人に歯を移動するスペースというのは基本的にありません。そのため、矯正治療の一環として歯を移動させるスペースを確保する必要があります。

そのために必要なのがエナメル質を削るという行為です。エナメル質を削ることでスペースを生み出し、歯を移動させられるようにします。エナメル質を削ると聞くと、デメリットがあるのではと思う方もいるかもしれません。あまりにもエナメル質を削りすぎるのは問題ですが、矯正治療の範囲内でエナメル質を削るだけであれば基本的には問題になりません。

また、歯を抜いてスペースを確保することもあります。エナメル質を削るよりも大きなスペースを確保できるのが抜歯のメリットですが、健康的な歯を失ってしまうというデメリットもあります。矯正治療を受けていても勝手に抜歯されることはありません。抜歯を提案された場合は、それ以外で八重歯を治療する方法はないのか、抜歯によるリスクにはどんなものがあるのかなどをよく考えたうえで行うかどうかを決めてください。

スペースができてきたらマウスピース矯正やワイヤー矯正によって歯を移動させていきます。これが基本的な八重歯の治療の流れとなります。

虫歯などの治療と比べると、どうしても手間はかかりますし費用も高額になるため、実際に治療を受けるかどうかはよく考えなくてはいけません。審美的に八重歯がそれほど気にならないのであれば、あえて受けないという選択もあるでしょう。

3.八重歯のデメリット

審美的に八重歯が気になるという理由で、治療に臨む方が多いと思います。それ以外にも八重歯をそのままにしておくデメリットがいくつかあるので紹介いたします。

まず、八重歯は歯が重なっている状態です。そのため、歯の間に歯垢が溜まりやすくなってしまい、それが歯周病や虫歯を引き起こす可能性があるのです。しっかりと歯磨きをできていればリスクを減らすことができますが、他の人と比べて歯磨きがしづらいというデメリットもあります。虫歯や歯周病になりやすい状態なのは間違いないでしょう。

そして犬歯は八重歯になりやすいのですが、犬歯というのは歯の中でも深く噛み合う部分です。それが八重歯になってしまうと、噛み合わせが悪くなる可能性があるのです。一部分の噛み合わせが悪くなると、他の歯にも負担がかかってしまい、結果的に歯全体の健康を損なうことにも繋がりかねません。

これらが八重歯のデメリットです。可能であれば治療をするのが望ましいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?最後に八重歯と犬歯についてまとめます。

  1. 八重歯は重なって生えている歯に対して、犬歯は前から2番目と4番目の間にある歯のことであり、定義が大きく異なる。犬歯の生え方によっては八重歯=犬歯となる場合もある。
  2. 八重歯を治療するためには矯正治療を行わなくてはいけない。歯を移動させるスペースを確保するために、エナメル質を削ったり抜歯をしたりする必要がある。
  3. 八重歯には歯周病や虫歯になりやすい、噛み合わせが悪くなるなどのデメリットがある。

犬歯は八重歯になりやすいです。犬歯が八重歯という方は、他の歯に負担がかかる前に治療を検討してください。

掲載内容に問題がありますか? 報告する