歯医者さんで抜歯を受けた後に痛みを感じる、ドライソケットという現象を知っていますか？ドライソケットを放置すると痛みが継続的に生じてしまい、仕事に集中できないことがあります。そのため早めに歯医者さんに相談し、対処法を講じることが大切です。

今回はドライソケットで痛みが生じる原因や予防について紹介していきます。

ドライソケットって何？

一般的にドライソケットとは、歯医者さんで抜歯してもらった時にできた穴の骨がむき出しになっている状態のことを指しています。本来なら、抜歯した後の穴には血液が溜まっていき「血餅」を形成していくのですが、外部からの刺激を受けるなどの理由から血餅ができず、ドライソケットになってしまうことがあるのです。

ドライソケットができてしまうと、数日間は痛みが続くケースがあるので、早めにドクターに相談してみてください。

ドライソケットが生じる原因は？

施術を受けた後に発生することがあるドライソケットは、どのようなことが原因で発生するのでしょうか。主な原因としては、普段の生活習慣が影響を及ぼしている可能性があります。

具体的な原因について解説していくので、参考にしてみてください。

普段のお手入れによる影響

抜歯した箇所を集中的にブラッシングしたり頻繁にうがいをしたりすると、強い力が加わり、徐々に形成されるはずの血餅ができず、ドライソケットが発生します。

施術を受けた箇所が気になるのは仕方ないですが、血餅が形成されるまでの2日程度は患部に触れないようにしてください。

また、舌で触れるような行為も血餅が剥がれる原因になるので注意しましょう。

アルコールの摂取や喫煙による影響

アルコールを飲むことで、血管が広がり血餅がうまくできないケースがあります。ドライソケットが発生する原因になるので、血餅ができる数日間はお酒を我慢するようにしましょう。

また、喫煙によるニコチンの摂取で血管が収縮すれば、血流が悪くなって血餅が形成されない可能性があります。

喫煙も血餅ができるまでの間は控えるようにして、ドライソケットが生じないよう配慮しましょう。

ドライソケットが発生しないための予防法

施術を受けた後に、ドライソケットが生じないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか？一般的な予防法としては、優しく歯磨きをするなどが考えられます。

具体的な内容について解説していくので、参考にしてみてください。

うがいや歯磨きは優しく行う

血餅は衝撃に弱い傾向があるので、普段のうがいや歯磨きは優しく行い、患部への刺激は最小限に抑えるようにしましょう。

できるだけ患部に触れないようお手入れをすれば、血餅の形成を邪魔する心配は少なくなります。

施術した箇所が気になるのはわかりますが、そっとしておいたほうがドライソケットの発生を予防することが可能です。

施術当日は安静にしておく

抜歯した直後は、痛みが生じやすく血餅もあまり形成されていません。そのため、安静にしておき、血餅ができるまで大人しくしておくことをおすすめします。

例えば施術した当日のお風呂や運動は避けるなど、体を休めておくことが肝心です。

血流が良くなると、患部の痛みが生じやすくなるので、血餅ができるまで安静にしておきましょう。

ドライソケットが発生した時の対処法

気を付けていても、何らかの理由でドライソケットが発生する恐れがあります。そんな時はどのように対処すれば良いのでしょうか。

具体的な対処法について紹介していくので、参考にしてみてください。

痛み止めを飲む

ドライソケットによる痛みが我慢できない時は、痛み止めを飲んでおき、一時的に痛みを緩和させる方法があります。根本的な解決にはなりませんが、痛みが我慢できないほどであれば痛み止めを飲んだほうがストレスになりません。

症状が出ている時は、数日間は痛みが伴うケースが多いので、痛み止めも数日分は処方してもらうと良いでしょう。

事前に休みをとっておく

ドライソケットが生じている時は痛みが激しく、仕事に集中できないことがあります。そんな状態に陥る前に、抜歯する予定があるなら数日間は休みをとっておきましょう。

体を安静にしておけば、痛みも次第に治まっていきます。計画的に休みをとって抜歯に備えておきましょう。

ドライソケットが生じる原因を理解して対策を立てよう

抜歯をした後に生じるドライソケットは、日頃のお手入れ方法が原因で発生することがあります。そのため施術した箇所は触らず、体を安静にしておくことが大切です。

うがいや歯磨きを行う時は、患部に触れないよう優しく口内ケアをしてください。

施術後の患部に触れないよう気を使っていても、状況によっては痛みが生じることはあります。そんな時は、痛み止めをドクターに処方してもらってください。

痛み止めであれば、一時的ではありますが痛みを和らげられます。

また、抜歯した後は体を休めておかないと血餅が剥がれてしまう可能性があるので、事前に休みをとっておくことも肝心です。

ドライソケットによる痛みが我慢できない時は、早めに歯医者さんへ来院し、適切な処置を施してもらいましょう。