口内炎はなぜできる?治し方と注意点

口のトラブルにはさまざまな種類がありますが、その中でも厄介なのが口内炎です。口内炎ができてしまうと、食事中はもちろん常に痛みを感じてしまい生活に支障をきたすことになります。

口内炎が長引いている場合は、口内炎ではない別の病気である可能性もあります。早めに口内炎の状態を確認して、治していくことが肝心です。
そこで、当コラムでは「口内炎の治し方」について紹介していきます。

口内炎は粘膜に発生する炎症のこと

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口内炎は、口の粘膜に起こる炎症のことです。唇の裏、のど、舌など口内のさまざまな場所に発生する可能性があります。

歯茎にできたものは歯肉炎、舌にできたものは舌炎、唇の裏にできたものは口唇炎、口角にできたものは口角炎と呼ばれています。

口内炎は痛みを伴う事が多く、炎症が強いと食事や日常生活にも支障をきたしてしまうこともあります。早めに治療を行うようにしましょう。

口内炎と似た症状の病気で、「口唇ヘルペス」があります。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって引き起こる感染症です。口内炎とは異なり、唇やその周囲にチリっとした痛みを伴う水ぶくれができるのが特徴です。

口唇ヘルペスは、痛みはありますが5日ほどでかさぶたになって治ります。口唇炎と間違えやすいので、クリニックで診断してもらうと良いでしょう。

口内炎ができる原因

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口内炎ができる原因は主に3つです。
口内炎はストレスや睡眠不足が原因でできやすいため、規則正しい生活を過ごすことがとても大切です。

①免疫力の低下

口内炎は、ストレスや疲れ、寝不足など免疫力が低下していることが原因で発生することがあります。仕事が忙しく寝る時間がない、動画を夜遅くまで見てしまう、ストレスを感じる方はご注意ください。

②粘膜が傷ついたことによる刺激

入れ歯や矯正器具があたったり、頬を噛んでしまったことが原因で粘膜が傷つき口内炎ができることも考えられます。

いつも同じところに口内炎ができる場合は、虫歯などの治療で行った被せ物や入れ歯が合っておらず粘膜に当たっていることが原因かもしれません。
そのような時は歯医者さんへ行き、診察を受けるようにしましょう。

③栄養不足

偏った食生活も口内炎を引き起こす原因の1つです。バランスの取れた食事をすることがとても大切です。

 

口内炎の治し方

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次に、口内炎の治し方について解説していきます。
大前提として知っておいていただきたいのが口内炎を早く治すためには、口の中を常に清潔にすることです。

口の中を清潔にするために行ってほしいのが、毎食後の歯磨きです。うがいを行うだけでも効果的です。口をゆすぐだけのマウスウォッシュも効果はありますが、刺激が強いので、刺激に弱い方は無理をして使う必要はありません。

①塗り薬や貼り薬

口内炎は炎症が起こっている状態です。そのため、炎症を抑えるために塗り薬や貼り薬を活用しましょう。炎症を抑えるために一般的に使われるのはステロイドです。

しかし、口内炎ができている箇所によっては塗り薬を使うのはなかなか難しいです。綿棒などでそっと薬をのせると良いでしょう。塗り薬が難しい・薬の違和感が激しい場合には、貼り薬を活用するのがおすすめです。
薬はいずれも市販で手に入りますが、歯科医院で効果の高い治療を受けることも良いでしょう。

②うがい薬

炎症を抑える成分が含まれているものであれば、うがい薬も有効です。

ただし、うがい薬の成分にアレルギーを持つ方もいるので、ご自分は大丈夫か、成分をチェックしてから使いましょう。

③内服薬

内服薬を使うことで口内炎の症状を抑えることも可能です。
内服薬は繰り返しできる口内炎や口内炎がなかなか治らない場合に効果的です。内服薬はドラックストアでも購入することができます。

④治療や手術

入れ歯や矯正器具があたることで口内炎になる場合もお伝えしました。その場合は歯の矯正や入れ歯の材質を変える必要があるかもしれません。
歯科医院で治療や場合によって施術になる可能性も考えられます。まずは歯科医院に相談してみましょう。

口内炎ができている時の注意事項

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口内炎ができている時は普段よりも注意して生活するようにしましょう。

①刺激が強い食べ物・飲み物を避ける

口内炎ができている時は、辛いもの、酸味の強いもの、熱い飲み物は避けるようにしましょう。口内への刺激が強く、逆に口内炎が悪化してしまいます。

②規則正しい生活を心がける

口内炎ができる一因として考えられるのが、睡眠不足や生活リズムの乱れです。そのため、すでに口内炎ができていたとしても規則正しい生活を行うように心がけましょう。

③口内を清潔に保つ

口内炎ができている時は、口の中を清潔にしましょう。毎食後の歯磨きはもちろんですが、気になるからといって口内炎を直接指で触る行為は厳禁です。手についている細菌が口内炎に付着し、完治が遅くなるかもしれません。

 

口内炎ではなく別の病気の可能性もある

歯を抑える女性

口内炎の治し方を行っても症状が改善されない場合、口内炎ではなく「がん」など他の病気である可能性も考えられます。

  • 大きくなっていく
  • 口内炎がたくさんできる
  • 水ぶくれのようになっている
  • 長引いている

上記の項目に当てはまる場合は、速やかに歯科医院に行き、診察を受けましょう。

【まとめ】口内炎が長引く時は歯医者で相談を

口内炎の原因と治し方について紹介しました。
「口内炎は時間が経てば自然と治る」と思っている方も多いかもしれません。もちろん時間の経過とともに完治することもありますが、口内炎ではない別の病気の可能性もあります。

口内炎が長引く、痛みを感じる場合は我慢せずに歯科医院に行くようにしましょう。

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