胃が悪いときの口臭はどんなにおい?においを解消する対策方法もご紹介!

胃が悪いと口臭があるとよく耳にしますが、胃が悪いときの口臭はどのようなにおいがあるのでしょうか。

この記事では、胃が悪いときの口臭のにおいと、考えられる病気、さらに胃が悪いときの口臭対策を紹介しています。

胃が悪いとどうして口臭がするの?

胃の調子が悪いと食べ物をうまく消化できなくなります。そのため未消化の食べ物が胃の中に長く滞留し、発酵臭が生じます。

胃の発酵臭は血液によって肺に取り込まれるため、呼吸のたびに口からにおいがしてしまいます。これが胃が悪いときに口臭が発生するメカニズムです。

また胃が悪いときには、舌に白い苔状の汚れ(舌苔)がつきやすくなりますが、舌苔の付着も口臭の原因となります。

胃が悪いときの口臭は、原因が口の中にあるわけではないので、はみがきやガムでケアをしても口臭が消えることはありません。

食習慣や生活習慣の見直しが必要です。

胃が悪いときの口臭はどんなにおい?考えられる胃の病気

胃が悪いときはどのようなにおいの口臭が発生するのでしょうか。

また考えられる胃の病気についても説明します。

1.酸っぱいようなにおい

酸味のある、すっぱいような刺激のある口臭のときには、胃酸が食道に上がってくる逆流性食道炎が考えられます。

本来であれば、胃酸は食道に逆流することはありません。

しかし脂肪やタンパク質過多の食事が続くと、胃酸が大量に産生されるため、胃からあふれた胃酸が食道に逆流し、逆流性食道炎となります。

また、本来であれば胃の入り口にある筋肉は飲食時以外は締まっているので、胃酸が食道に逆流することはありません。

しかし加齢によって胃の入り口の筋肉がゆるむと、逆流性食道炎を発症することがあります。

げっぷをしたときにすっぱい液がこみあげてくる場合には、逆流性食道炎を疑ってみましょう。

2.卵が腐ったようなにおい(発酵臭)

卵が腐ったようなにおいの発酵臭がある場合には、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍が考えられます。

胃の表面が荒れて食べ物を消化できなくなる状態を胃炎と呼び、胃炎が進み、胃や十二指腸の表面がただれて穴が開いてしまうことを胃潰瘍、十二指腸潰瘍と呼びます。

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の口臭以外の自覚症状には、以下のような症状があります。

  • 胃やみぞおちがちくちくと痛む
  • 胸やけやげっぷが多い
  • 胃もたれ、吐き気がある
  • 食べると胃が痛む
  • 食欲がない
  • 背中が痛む

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍は食生活だけではなく、強いストレスも関係しています。

生活習慣や食習慣だけではなく、ストレス解消を図ることも大切です。

3.うんちのようなにおい

口臭がうんちのようなにおいがするときは、便秘が考えられます。

便秘によって腸内に長く便がとどまると、便から発生する発酵臭が血液を通して肺に運ばれ、呼吸の際にうんちのような口臭が発生します。

便秘が解消すれば、うんちのようなにおいの口臭は解消します。

しかし、常にうんちのようなにおいの口臭が続く場合には、大腸の腫瘍が原因となって排便を妨げている可能性があります。

早めに消化器内科を受診しましょう。

胃が悪いときの口臭対策

胃が悪いときの口臭は、歯みがきやフロスだけでは解消できません。

胃が悪いときの口臭対策には、食生活や生活習慣の見直しが必要です。

暴飲・暴食を避ける

食べすぎ、飲みすぎは胃に負担をかけるため、口臭の原因となります。

腹八分目を心がけるようにしましょう。

たばこやアルコール、コーヒー、辛い物は刺激物となりますので、胃の調子が悪いときには控えましょう。

また夜寝る前の食事や飲酒も胃に負担がかかります。

できるだけ就寝2時間前には食事を終え、胃を休ませてあげると良いでしょう。

どうしても食事が寝る直前となってしまう場合には、おかゆなど消化のよいものを少量食べるように気をつけましょう。

辛いもの、脂っこいものを控える

激辛の食べ物や、焼肉、こってりとしたラーメンは塩分や脂肪も多く、胃に負担をかけてしまいます。

ときどき食べる分には構いませんが、激辛を毎日食べたり、週に1回のペースでこってりラーメンを食べるような食生活は、胃に強く負担をかけます。

焼肉など脂肪や塩分が多い食事を摂った翌日は、できるだけ消化の良いものを食べ、刺激物は避けて胃を休ませましょう。

ストレス解消を図る

胃はストレスとも関係の深い器官です。

強いストレスがかかると、胃の調子も悪くなってしまいます。

ストレスがあると、刺激物を好むようにもなるため、よけいに胃に負担をかける食生活になってしまいます。

ウォーキングやランニング、ヨガやストレッチなど、軽く汗ばむようなスポーツを行うことでストレス解消をしましょう。

また早寝、早起きもおすすめです。

ストレスが強い生活をしていると、休日に遅くまで寝ていたい気持ちになりますが、朝10時前には起きて、朝日をしっかりと浴びましょう。

午前中のうちに太陽の光を浴びることで自律神経を整え、ストレス解消へとつながります。

内科を受診する

食習慣や生活習慣を見直しても、まだ口臭が続くときは、早めに内科を受診しましょう。

重大な病気が隠れていることもあります。

まとめ|胃が悪いときの口臭が続くときは早めの受診を

胃が悪いと、食べたものが消化できず、胃の中で発酵してしまいます。

その臭気が肺に運ばれることで、口臭の原因となります。

胃が悪いときには卵のくさったような発酵臭やすっぱいにおい、うんちのようなにおいがあります。

胃が悪いことによって起こる口臭があるときには、食習慣や生活習慣の見直しが必要です。

もし食習慣を見直しても口臭が続く場合には、早めに内科を

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